千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
『海からのたより』 第86号
配信日時:2012/04/01 00:10
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第86号
                          2012年4月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/


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│目次
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★マリンサイエンスギャラリー開催中!
★4、5月の行事案内
★研究員ノート -人の名前と生きものの名前-
★海の博物館周辺の情報
★職員の異動と24年度の海の博物館の職員の専門分野
★「千葉日報」に連載中!
★『海からのたより』は新システムから配信中


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│★マリンサイエンスギャラリー開催中!
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 平成23年度マリンサイエンスギャラリー「名前の秘密 -海の生きもの編
-」(企画展示)が開催中です。

海の生きものの名前に隠された秘密について、様々な角度から紹介しています。
「学名」はどうやってつけられるのか、地方ごとにどんな名前があるのか等、
興味深い内容が満載です。

 皆様、この機会にぜひ企画展示をご覧ください。

 展覧会の詳細をホームページから見ることができます。
   http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbpv3aywp-4853#_4853

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│★4、5月の行事案内
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 海の博物館では、さまざまな行事を開催しています。
 皆様の参加をお待ちしております。

 詳しくはこちらをご覧下さい
   http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394
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【講座「名前の秘密 -海の生きもの編-」】
 さまざまな海の生きものの名前を紹介し、名前の秘密をのぞいてみます。
  対象:中学生以上 定員:20名
  日時:4月30日(月)13:30~15:30(申込み締切日:4月16日(月))

【講座「潮だまりの生きもの」】
 潮だまりにはさまざまな生きものがすんでいます。どんな生きものが見つか
るか、一緒に観察してみませんか。
  対象:どなたでも 定員:20名
  日時:5月13日(日)10:00~15:00(申込み締切日:4月29日(日))

【観察会「親子で磯の生きものを探そう その1」】
 たくさんの生きものがくらす磯は、生きものとふれあう絶好の場所です。ど
んな生きものが見つかるかな?
  対象:小学生と保護者 定員:20名
  日時:4月21日(土)9:30~11:30
  (申込み締切日:4月7日(土))

【観察会「潮だまりの海藻」】
 潮だまりには、さまざまな種類の海藻が暮らしています。どんな海藻が見つ
かるか、そっとのぞいてみませんか?
  対象:一般 定員:20名
  日時:4月22日(日)9:30~15:00
  (申込み締切日:4月8日(日))

【観察会「春の鵜原理想郷で植物を観察しよう」】
 鵜原理想郷は風光明媚な岬です。景色を楽しみながら、春の植物を観察しま
しょう。
  対象:一般 定員:15名
  日時:4月29日(日)10:00~15:00
  (申込み締切日:4月15日(日))

【観察会「ウミウシを観察しよう」】(講座同時開催)
 海の博物館の前の磯で、カラフルなウミウシを探して、観察します。
  対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定員:20名
  日時:5月6日(日)10:00~15:30
  (申込み締切日:4月22日(日))

【観察会「エビ・カニを観察しよう」】
 春の磯を訪れて、エビやカニを探しましょう。
  対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定員:20名
  日時:5月20日(日)9:30~11:30
  (申込み締切日:5月6日(日))

【観察会「親子で磯の生きものを探そう その2」】
 たくさんの生きものがくらす磯は、生きものとふれあう絶好の場所です。ど
んな生きものが見つかるかな?
  対象:小学生と保護者 定員:20名
  日時:5月26日(土)12:30~14:30
  (申込み締切日:5月12日(土))

【磯・いそ探検隊】
 研究員の案内で当館周辺の自然を散策し、主に磯の生きものを観察します。
定員各回15名。
   5月 4日(金・祝) 9:15~10:15
      5月 5日(土・祝) 9:15~ 9:45、10:00~10:30
   (当日申込み。定員になりしだい締め切りとなります)

【タッチプール】
 飼育室で色々な生きものに触ってみましょう。定員各回10名。
   5月 3日(土・祝) 11:00~、11:30~、13:00~、13:30~
   (当日申込み。定員になりしだい締め切りとなります)  

【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジす
る行事です。
   4月 14日(日)、4月28日(土)、5月12日(土)、5月26日(土)の各日、
  11:00からと13:30からの1日2回、約20分間開催します。各回の実施内容に
 ついてはお問い合わせください。
 (当日申込み。定員6名。定員を超えた場合は抽選となります)


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│★研究員ノート -人の名前と生きものの名前-
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 4月は新しい出会いの季節です。自己紹介をする機会も多いのではないでし
ょうか。新しく出会う人の名前を見て、どんな人だろうかと想像したこともあ
るかもしれません。しかし、名前だけでその人がどんな人だか分かるわけでは
ありません。名前を見れば全てが分かる等というのは、怪しい占い師のようで
す。変わった名前でもありふれた名前でも、名前が果たしている一番大きな役
割は、その人を他の人と区別する事です。ですので、同姓同名の人がいると、
「勝浦の村田」と「いすみの村田」などと、何とか区別がつくように呼び分け
る必要が出てきます。

 生きものの名前も、他と区別することが一番大きな役割であることは変わり
ありません。人の場合、個人と個人を区別しますが、生きものでは普通は一匹
ずつ区別はしません。同じような生きもののグループをまとめて、グループ同
士を区別することになります。このグループ分けの仕方が異なると、名前の付
け方も違ってきます。生物学者は生物学的な分類に基づいて名前を付けますが、
一般でもそうだとは限りません。例えば、出世魚として有名なブリは、生物の
分類上は一種類の魚であり、ブリという一つの名前しか持ちません。しかし、
一般にはハマチ、イナダ、ワラサなど様々な名前が使われています。一種類の
魚が、大きさなどによって、別のグループに分けられて名付けられているので
す。どんな名前で生きものを呼ぶかは、どんな風に生きものをグループ分けし
ているかを表しているのです。

 生きものの名前と人の名前には、他にも違いがあります。生きものの場合、
その姿を見てから名前が付けられるので、名は体を表すこともあるのです。特
徴を適切にとらえた名前であれば、名前だけでどんな生きものかイメージする
ことが出来ることもあります。スベスベマンジュウガニというカニは、「スベ
スベしたマンジュウガニ属のカニ」で、イメージをとらえやすい名前です。同
じような名前に、「スベスベしたケブカガニ属のカニ」、スベスベケブカガニ
というカニもいるのですが、これは分かりにくいかもしれません。もちろん、
体を表さない名前もたくさんあります。タコノマクラ、ガラガラ、オジサン、
クモガクレ等、知らなければどんな生きものか分からないでしょう。かえって
誤解を招くような名前もあります。鯛のなかまではないのに、「○○ダイ」と
いう名を持つ魚はたくさんいて、勘違いをされることもあります。

 同姓同名の人がいる時に、見た目の特徴から「マンボウ村田」と「ウツボ村
田」等と呼び分けるのは分かりやすいかもしれませんが、面と向かって使いに
くいですし、失礼ですのでやめた方が良いと思います。新しく出会った人達の
名前をしっかり覚えて、楽しく新生活を送れますように。 

                       (上席研究員 村田明久)


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│★海の博物館周辺の情報
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●勝浦の春まつり

 海の博物館のある勝浦市では、4月5日(水)~6日(木)に春まつりが行わ
れます。勝浦中央商店街と朝市通り(上本町)に、植木店や露天商などが出店
します。出店者の中には、先代から60年以上も手作りの品を売り続けている
店主もいるそうです。皆様ぜひお越しいただき、お楽しみ下さい。

 詳しくは次のページをご覧ください。
   http://www.city.katsuura.chiba.jp/event/harumatsuri.html


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│★職員の異動と24年度の海の博物館の職員の専門分野
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★職員の異動

 3月31日及び4月1日付けで、海の博物館の職員の異動がありました。新しい
職員の自己紹介は次号に掲載したいと思います。


【転入】

主任上席研究員 柳  研介(千葉県自然保護課生物多様性センターより)
体験交流員   金子 美織(新規採用)


【転出】

研究員   大久保 守(退職)
体験交流員 鈴木 伴和(退職)


★24年度の海の博物館の職員の専門分野

 24年度に在籍する職員の専門分野は次のとおりです。海の生きものに関する
質問等があるときに参考にしてください。

分館長     宮田 昌彦(海藻)
主任上席研究員 本吉 正宏(歴史)
主任上席研究員 川瀬 裕司(魚)
主任上席研究員 奥野 淳兒(エビ、ヤドカリなど)
主任上席研究員 柳  研介(イソギンチャクなど)
上席研究員   菊地 則雄(海藻)
上席研究員   青木 慎哉(植物)
上席研究員   村田 明久(フジツボなど)


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│★「千葉日報」に連載中!
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 現在開催しているマリンサイエンスギャラリー「名前の秘密 -海の生きも
の編-」の見どころを、展示を担当した村田明久上席研究員が「千葉日報」の
県南版で紹介しています。毎週月曜日に掲載予定ですので、どうぞお楽しみに!


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│★『海からのたより』は新システムから配信中
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 海の博物館メールマガジン『海からのたより』は、今回より新システムから
配信を行っております。それにともない、登録内容の変更やメール配信の停止
については、以下のURLから行ってください。

■登録内容の変更  ##__MYPAGE_URL__##
■メール配信の停止 ##__CANCEL_URL__##
今後とも千葉県立中央博物館メールマガジンをよろしくお願いいたします。


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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただき
 ありがとうございました。

 海の博物館では、この記事で紹介した生きものを、博物館の展示室で順次紹
介しています。 どうぞお見逃しなく!
 

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発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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