千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
『海からのたより』 第95号
配信日時:2013/01/01 00:10
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 海からのたより 第95号         2013年1月1日発行

      千葉県立中央博物館分館 海の博物館
      http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/



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│目次
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★明けましておめでとうございます
★「~ダイバーズフォトギャラリー~ 勝浦の海をゆく」は1月14日まで!
★マリンサイエンスギャラリーの準備が進行中!
★1月の開館、休館日のご案内
★1、2月開催行事のご案内
★研究員ノート -研究成果の公表-
★海の博物館周辺の情報



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│★明けましておめでとうございます
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 海の博物館のメールマガジンをご覧いただいている皆さま、明けましておめ
でとうございます。

 本年が皆様にとりましてすばらしい年となりますよう、心よりお祈り申し上
げます。
 本年も皆さまに喜んでいただける博物館を目指して、海の博物館職員一同は
精一杯努力して参ります。本年も海の博物館を応援していただけますよう、
よろしくお願い申し上げます。



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│★「~ダイバーズフォトギャラリー~ 勝浦の海をゆく」は1月14日まで!
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 平成24年度写真展「~ダイバーズフォトギャラリー~ 勝浦の海をゆく」の
開催期間は14日までです。勝浦の海中で見られる美しい景観やそこで出会った
生きものたちの写真約100点を展示し、皆様のご来館をお待ちしています。お
正月はぜひ海の博物館で、しばしの水中散歩をどうぞお楽しみください。

  開催期間:平成24年10月27日(土)~平成25年1月14日(月・祝)
  協  力:勝浦ダイビング協会

 詳しくは海の博物館ホームページの企画展示の案内をご覧ください
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=185&block_id=6011#_6011



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│★マリンサイエンスギャラリーの準備が進行中!
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 今年度の企画展示であるマリンサイエンスギャラリーは、「深い海に暮らす
生きものたち」と題して、2月16日(土)から開催いたします。現在は、その開
催に向けての準備を進めているところです。
 深い海の中は、人が直接近づくことが難しいため、水深わずか数百メートル
の場所にすむ生きもののことさえよくわかっていません。そのような生きもの
たちの暮らしや体のつくり、人との関わりについて紹介します。
 企画展示を担当する研究員は、展示資料の収集などの準備に毎日奮闘してい
ます。皆さまもマリンサイエンスギャラリーをどうぞご期待ください。


 詳しくは海の博物館ホームページの企画展示の案内をご覧ください
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=160&block_id=4853#_4853



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│★1月の開館、休館日のご案内
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 1月2日(月)から開館します。1月2日・3日は、先着100名様に記念品を贈呈
いたします。
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=210&block_id=6011#_6011


 休館日は次の通りです。臨時休館もありますのでご注意ください。

    1月の休館日 1、7-9、15、21、28日

詳しくは海の博物館ホームページの開館日情報をご覧ください
   http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=403



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│★1、2月開催行事のご案内
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【マリンサイエンスギャラリー】
「深い海に暮らす生きものたち」
   2月16日(土)から開催します。ご期待ください


【講座「深い海に暮らす生きものたち」】
 深い海にすむ生きものたちの暮らしや体のつくり、人との関わりなどについ
て、専門の研究員が紹介します。
  対象:一般 定員:20名
  日時:2月17日(日) 13:00~14:00
  申込締切日:2月3日(日)
  ※ハガキもしくは電子メール、FAXで、次を明記の上、当館あてにお送り
   下さい。また、海の博物館受付でも申込みできます。 
     1. 郵便番号・住所
     2. 氏名
     3. 電話番号
     4. 年齢
     5. 参加希望の行事の月日と名称


【海の体験コーナー】
    体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレ
     ンジする行事です。
   対 象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
   定 員:各回 6 名(当日申込み。定員を超えた場合は抽選)
   参加費:無料(入場料は別途必要)
   日 時:
     1月12日(土)「海藻おしばを作ろう」
     1月26日(土)「オリジナルオブジェを作ろう」
     2月 9日(土)「コーラルプリントをしよう」
     2月23日(土)「シラスを調べよう」
      *各日とも11:00と13:30開始の1日2回、それぞれ約20分間。
       皆さまの参加をお待ちしております。


   海の博物館の行事について、詳しくはこちらをご覧下さい
      http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533



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│★研究員ノート -研究成果の公表-
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 研究に従事していると、県外、まれに国外から協同研究や野外調査のお誘い
を受けて出張することがあり、よく「色々なところに行けていいですね」と言
われます。確かに、千葉県内には分布していない生物の標本が入手できたり、
様々な研究者とディスカッションができるなど、得るものは多いのですが、こ
のような出張につき物なのが「一定期間内で成果を公表する」、すなわち学術
論文として研究の結果を世に出さなければならないことです。これを考えると、
正直、楽しい仕事ばかりではありません。日々の博物館業務と並行しながら、
短期間のうちに「この研究者に参加してもらって良かった」と主催者側から思
われるような成果を出すのは、かなりのプレッシャーです。

 3年前の秋に、琉球大学、国立台湾海洋大学、シンガポール国立大学の共催
で行われた、沖縄県久米島での海洋生物合同調査である「KUMEJIMA2009」に参
加させていただき、その成果をまとめた論文集が2012年7月に出版されました。
この調査では「ダイバー部隊」のひとりとしてサンプリングに参加し、論文集
では3編の論文を公表することができました。ここで新種、日本新記録種とし
て発表したカクレエビ類は、早くも一般向けのダイビング雑誌にも取り上げら
れ、研究成果を広く周知することもできました。興味のある方はインターネッ
トの検索エンジンで「ジーファーテナガカクレエビ」「サバチテナガカクレエ
ビ」と検索してみて下さい。ちなみに、「ジーファー」とは沖縄言葉で簪(か
んざし)、「サバチ」は同じく櫛(くし)を意味します。エビの形や色をこれ
らに見立てて命名しました。

 KUMEJIMA2009 の中心人物である琉球大学の教員から声をかけていただき、2
012年7月に琉球大学の研究施設のある西表島での調査に参加することができま
した。担当していた夏の収蔵資料展「海のカニ・川のカニ」をオープンさせた
直後から10日間ほど西表島に滞在し、サンプリングをしてきました。やはりこ
こでも念をおされたのが「すみやかに成果を論文として公表して欲しい」とい
うことは言うまでもありません。専門としているカクレエビ類で興味深い成果
が得られましたが、これを論文化するには少し時間がかかりそうです。今回の
サンプルで「即ネタ」になりそうなものは、エビではなくヒラムシでした。滞
在中、同定が容易で日本新記録となるニセツノヒラムシ属の多岐腸類が2種類
採集されたためです。同じ属の別種でやはり日本新記録となるヒラムシが KUM
EJIMA2009 でも採集されていたので、これらのデータを併せて論文原稿を作り
ました。琉球大学の教員と共著という形で2012年11月に学術雑誌に投稿し、現
在審査中です。論文は受理されて形にならないと意味のないものですが、まず
は調査に参加した年のうちに必要最低限のことはできたのではないかと、ちょ
っと安心しています。(主任上席研究員 奥野淳兒)



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│★海の博物館周辺の情報
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●お正月、初日の出スポット

 海の博物館の所在する勝浦市は房総半島の南東部に位置していることから、
太平洋から昇ってくる日の出を見ることができます。
 おすすめは勝浦市街地から東に位置する「官軍塚」とその近くにある勝浦城
址(八幡岬公園)、そして海の博物館の近くの「鵜原理想郷」でしょう。
 これらの場所は海岸の高台にあって美しい日の出を眺めることができます。
    ※海の博物館は、1月2日から平常開館しています。

 官軍塚と鵜原理想郷については次のページをご覧ください。

「官軍塚」(勝浦市のホームページになります)
http://www.city.katsuura.chiba.jp/history/05.html

「鵜原理想郷」(勝浦市のホームページになります)
http://www.city.katsuura.chiba.jp/map/risoukyou.html


●『勝浦鳴海駅伝競走大会』

 海と緑に囲まれた自然豊かな美しいリアス式海岸のコースを海風に吹かれな
がら、1区間約3kmを6区間、18.3kmを6人でタスキを渡します。
 第42回大会(平成21年)からコースを変更し、海の博物館や勝浦海中公
園を抜け、興津港で折り返すコースとなりました。みなさま、応援をよろしく
お願いします。
         

 期日:平成25年1月20日(日)開催
 会場:浜勝浦橋付近スタート・勝浦水産事務所脇ゴール
     表彰式 市営駐車場

「イベント情報」(勝浦市のホームページになります)
http://www.city.katsuura.chiba.jp/event/ekiden.html



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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただき
 ありがとうございました。


発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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