千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第198号
配信日時:2021/08/01 08:30
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第198号
                          2021年8月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/
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 海の博物館は、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で通常どおり開
館しています。
 入館時には体温計測、手指消毒、来館者情報記載等にご協力ください。

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│目次
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★収蔵資料展「イカ展」開催中(~9/5)
★令和3(2021)年度8月、9月の主催行事のご案内
★研究員ノート -学校教育支援活動の現状-
★海の博物館周辺の情報

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│★収蔵資料展「イカ展」開催中です
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 この夏、海の博物館にイカやタコのなかまが大集合します!
ダイオウイカの大人と子供のペア、神秘的なユウレイイカ、ちょっと変わった
姿のトックリイカ、ユーモラスなメンダコ、危険なヒョウモンダコなど、海の
博物館の収蔵品からとっておきのイカやタコの標本を紹介します。 
会期は9月5日までとなっています。この機会に是非一度御覧ください。

●令和3年度収蔵資料展「イカ展」(当館ウェブサイト)
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/contents/1625820819054/index.html

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│★令和3(2021)年度8月、9月の主催行事のご案内
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【講座】
 研究員がスライドやビデオ等を使って、海の生き物や自然を紹介する行事
 です。
 
●「図鑑の使い方入門」  講師 海の博物館研究員
 植物や昆虫図鑑の使い方を、図鑑で生きものを調べながら学びます。
 対象は中学生以上、定員は8名です。
 ・開催日時:8/14(土)13:30~15:00
     ※申込期限を過ぎていますが、定員になり次第受付を締め切ります


【観察会】
 研究員の解説を聞きながら、自然の中で生きものをじっくりと観察する
 行事です。
 対象は小学生以上(小学生は保護者同伴)、定員は10名です。

●「海の生きもの観察ツアー」  講師 海の博物館研究員
 海の博物館の前の磯を歩き、さまざまな海の生きものについて解説します。
 ・時間:約1時間
 ・開催日時:9/8(水)11:00~   
 ・持ち物:手網・観察用小バケツ等
 

●「鵜原理想郷 花と歴史散歩」 講師 海の博物館研究員
 鵜原理想郷の遊歩道をめぐり、咲いている花と周囲にある歴史的景観、
 自然景観を解説します。
 ・時間:約2時間
 ・開催日時:9月26日(日)9:30~ 
 ・持ち物:歩きやすい服装で、汗拭きタオル・水分補給の水筒・日除けの
  帽子・ライト(照明の無いトンネルを通ります)等



≪申込方法≫
 行事ごとに、以下を明記の上、開催日2週間前必着で、海の博物館あてに
ハガキ・FAX・電子メールのいずれかでお申し込み下さい。
  定員を越えた場合は抽選となります。抽選結果はご連絡いたします。
   ※博物館ロビー受付でもお申し込みいただけます。

・記入事項(希望者全員の情報を記入)
  1.氏  名(小学生は同伴者名も)
  2.住  所(郵便番号も)
  3.電話番号
  4.年  令
  5.ご希望の行事名と日時

≪お申し込み・お問い合わせ先≫
  千葉県立中央博物館分館海の博物館
   〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
   電話 0470-76-1133  FAX 0470-76-1821
   電子メール umihaku@chiba-muse.or.jp

※野外で行われる観察会は、保険料としてお一人50円が必要です。
※荒天等の事情により、中止または日程や内容が変更となる場合があります。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、中止となる場合があります。


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│★研究員ノート ‐学校教育支援活動の現状-
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  学校が夏休みに入り、海の博物館は連日多くの家族連れのお客様で賑わっ
ています。学校の夏休みに合わせて、7月17日(土)から令和3年度収蔵資料展
「イカ展」も始まりました。多くの人々になじみの深いイカについて、海の博
物館の貴重な標本類を数多く展示して紹介しています。会期は9月5日(日)まで
ですので、この機会に是非ご来館のうえ、お楽しみください。

 さて、博物館の役割の一つとして学校教育支援が挙げられることは、本メル
マガ157号、190号で触れているところです。今回の研究員ノートでは、昨年来
のコロナ禍で博物館による学校教育支援がどのような状況になっているかをご
紹介します。

 新型コロナウイルスが日本社会に大きな影響を及ぼし始めたのは昨年(令和2
年)の1月末、感染が拡大する中国・武漢からの帰国チャーター便の到着とその
乗客の受け入れをめぐる混乱のあたりからです。第1便帰国者の一時隔離のた
め、勝浦市内の民間ホテルが受け入れに協力し、その後の勝浦市民の温かな心
遣いが各種メディアで大きく報道されたことは、コロナ関連では数少ない明る
い出来事でした。

 2月初旬、新型コロナウイルス感染者が発生した外国籍大型クルーズ船の横浜
港入港と、その対応を巡る大混乱のあたりから、私たちの生活にも直結する事
態となっていきます。2月末には全国の小中高等学校の臨時休校が決定され、
海の博物館も3月2日(火)から5月末まで臨時休館となりました。6月2日(火)か
ら感染症対策を実施しながら再開館しますが、各種の体験行事,学校教育支援
活動は全て中止となりました。さらに今年令和3年1月、2度目の緊急事態宣言発
令を受け、海の博物館も再度臨時休館し、再々開館は3月23日(火)となりました。
この原稿を執筆している令和3年7月15日現在も感染の広がりは予断を許さない
状況が続いています。令和元年度の終盤から始まった混乱が令和2年度を超えて
令和3年の現在まで続いているということになります。
 
 では、海の博物館による学校教育支援を実数で確認してみましょう。
 令和元年度(コロナ前)は、小学校25件、中学校9件、高校4件、大学6件、教
員研修(視察を含む)14件で、合計58件の学校教育支援がありました。これが令
和2年度になると激減します。利用予定が全9件、実際の利用は来館1件、メー
ルを活用しての支援が1件と、年度を通じてわずか2件だけとなっていまいまし
た。「コロナ禍における学校教育支援の一方策」としてメルマガ190号で紹介し
た学校への海博コーナーの設置活動を始めたのは、このように博物館による学
習支援活動が危機的な状況だったことがおわかりいただけると思います。

 新型コロナウイルスに対する知見が深まってくるにつれて、博物館としても
その活動の幅を広げられるようになってきました。各学校でも、感染対策を十
分に実施して学習活動を再開してきています。今年度は7月15日時点で小学校
17件、中学校3件、高校2件、大学1件、教員研修(視察を含む)2件、特別支援学
校2件、合計で27件の利用希望をいただいています。博物館、各学校それぞれ
の事情ですでに計画中止となってしまった案件もあるのですが、徐々に学校教
育支援活動が復活してくるのではないか、と期待しています。

 7月1日からは、県立博物館で学校団体見学の事前予約の受付が再開されまし
た。遠方、特に都心部に出かける行事については厳しい状況が続いていますが、
新型コロナウイルスの感染が広がっていない地域で、特に地元の学校団体が実
施する博物館学習であれば、感染対策を十分にとった上での学習支援を積極的
に進めたいところです。

 世間の不安や心配をよそに、海の博物館前の磯では今日も海の生きものたち
が嬉しそうに動き回っています。子どもたちが、房総の豊かな生態系や自然環
境を海から学び,明日に生かしていってもらえるよう、一日も早く海の博物館
での学校教育支援活動が完全再開できることを心から願ってやみません。

(主任上席研究員 吉田真照)

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│★海の博物館周辺の情報
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【観光情報】

・かつうら海中公園海中展望塔
  海の博物館の真ん前にあります。水深8mの海中展望室から季節ごとの魚や
 海底の様子を楽しむことができます。
  詳しくは勝浦海中展望塔のホームページをご覧ください。
   http://www.katsuura.org/index.php 

・勝浦朝市は通常どおり(6時半頃~11時頃・水曜休み)開催されています。
  詳しくは勝浦市観光協会のホームページをご覧ください。
   https://www.katsuura-kankou.net/asaichitop/

・勝浦市内の海水浴場
  今シーズンの市内海水浴場(勝浦中央・鵜原・守谷・興津)は、全て開設
 中止となりました。博物館の前の海岸も含め監視所・ライフセイバーが配置
 されていない海岸での遊泳は非常に危険です。遊泳はお控えください。



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今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうござ
いました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
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