千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2021年9月号 ★
配信日時:2021/09/10 08:00
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    ちば中央博メール 2021年9月号(2021年9月10日発行・第181号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-144 特別展「バラのすべて 〜All about Roses〜」
4.研究室から-117 「古文書展示は難しい」
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1.お知らせ
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◆博物館の再開館について
 本館・生態園は10:00~16:30まで開館・開園しています。
 なお、生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10:00~16:30)
しております。

講座・観察会については、新型コロナウイルスや自然災害などの対応により変更や中
止の可能性がありますので、くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html


年間パスポートの期限延長を行っています。くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1584073375870/index.html#年間パスポート

◆現在休止中の展示・サービス
・1階ホール
・「たいけんのもり」を含むハンズオン展示
・野鳥観察舎(生態園)
・団体受付(一般団体)
・ミュージアム・トーク
・図書閲覧サービス

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

なお、感染拡大の状況などにより変更が生じる場合がございます。ご了承くださるよ
うお願いいたします。

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2.イベント情報
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 (1)中央博物館本館・生態園
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■令和3年度夏の展示「うみ鳥っぷ [umi-Trip] —海鳥とめぐる島の旅・半島の旅—」
会期:~9月12日(日)
会場:第一企画展示室
内容:海鳥の暮らしは、島や半島、それらが織りなす海洋環境と深くかかわっていま
す。本展では、海鳥を案内役として、島や半島の魅力を見つける旅に出るような展示
の世界を表現します。また、人と海鳥のかかわりについても取り上げ、海鳥の恩恵を
受けて育まれてきた産業や文化、海鳥を取り巻くさまざまな課題についても紹介しま
す。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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■収蔵品展「古い道具と昔のくらし」
主に昭和30年代前後に使われていた「昔の道具」を展示します。本展示とあわせて
「出前-昔の道具-」事業を行っています。

会期:9月14日(火)~令和4年3月4日(金)
休館日:月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館) 
10月~令和4年3月までの期間は、事前予約された団体のみ入館できます。この期間
においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等については、個人の方も
通常通り利用できます。10月~令和4年3月は、土・日・祝が休館日となります。
会 場:企画展示室

  詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1515477238236/index.html
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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■収蔵資料展「古文書にみる近世の大多喜」
会期:~10月17日(日)
会場:大多喜城分館 3階展示室
内容:大多喜城分館が所蔵している古文書から見える近世初期の大多喜周辺の様子を
紹介します。

■博物館セミナー「きのこ観察会」
日時:10月2日(土) 13時30分~16時
会場:大多喜城分館研修館、大多喜城周辺
内容:きのこの見つけ方、見分け方、調べ方等の話を聞きながら、大多喜城周辺に自
生するきのこを観察する。
申込方法:大多喜城分館受付、またはお電話にて事前に申し込みをお願いします。

 ※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1518773150906/index.html
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3.中央博の窓-144 特別展「バラのすべて 〜All about Roses〜」
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令和3年度特別展「バラのすべて 〜All about Roses〜」のご案内
会期:10月9日(土)~11月28日(日)

 バラといえば思い浮かべるのは花束のバラか、バラ園か。野山を歩けば服に野ばら
の刺が引っかかり、運が悪いと素肌に引っ掻き傷を作ることもありますね。八重咲き
の豪華なバラが、5枚しか花弁がなくて時には邪魔者扱いすらされてしまう小さな野
ばらから生まれたというのは、理屈ではわかっていても不思議です。
 初めは薬用・香料用に用いられていたバラが、やがて観賞用に栽培されるようにな
り、育種家によってたくさんの園芸品種が作られ、世界中で愛される花となりました。
この特別展ではバラが描かれた書籍、絵画、浮世絵、工芸品等を通じて、世界と日本
のバラの歴史をたっぷりとご覧いただきます。
 特に見逃せないのは、19世紀初めにドイツで出版された『バラ彩色図譜』という本
(1802-1820年発行, レーシッヒ著)。当時知られていたバラが55種類、手彩色の銅
版画で描かれた美しい本です。国内ではおそらく当館だけが所蔵する貴重書ですので、
この機会にぜひご覧ください。
(資料管理研究科 御巫由紀)
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4.研究室から-117 「古文書展示は難しい」
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12年ぶりに学芸員に復帰しました歴史学研究科の米谷です。早速6月8日からミニト
ピックス展で「明治2年奥州出征米国船ハーマン号勝浦沖遭難絵巻」を展示しました。
一般的に古文書などの歴史資料は、くずし字で書かれていることもあって、とても展
示映えするような資料ではありませんが、資料の中にはとても豊かな歴史情報が含ま
れています。担当者はそれを見学者にどのように伝えるかが悩みどころでもあり、ま
た、学芸員という仕事の楽しいところでもあります。その点、今回の絵巻物は、歴史
資料の中でも情報を見学者の視覚に伝えられる特異な資料といえます。それでも資料
が作成された背景にある戊辰戦争のことや、詞書(ことばがき)の内容、作者や伝来の経
緯など関連する多くの情報があり、それらをどの程度紹介するかが大きな問題でした。
詞書の読み下し文や現代訳など、それらを全てパネルにして資料の横に配置すると、
ケース内では絵巻物よりはるかに目立ってしまいます。かといって文字を小さくして
パネルも小さくすると、今度は肉筆絵画を展示する照度では読めるものではありませ
ん。そのままでは、実物資料のある展示ケースよりも、写真と解説文のある展示図録
を見た方が理解しやすいという、おかしな状況になりかねません。結局、今回はケー
ス内に最低限の概要説明だけを置いて資料を目立たせ、他の情報は全て壁面に出すこ
とにしましたが、改めて歴史資料を展示する難しさを痛感させられました。全国各地
の博物館では古文書を展示していますが、その資料の後ろには、何を紹介しようかと
苦悩している学芸員がいるのかもしれません。今後はそうした学芸員の姿を想像しな
がら資料を見てみてください。一枚の古文書がこれまでとは違った資料に見えてくる
と思います。
(歴史学研究科 米谷 博)
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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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