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せきはくマガジン第181号(259)
配信日時:2021/09/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第181号(259) 2021年9月20日∞
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 もくじ
[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿関所は重き関所」
[4]季節だより
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[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、中止や内容等の変更が生じることがあり
ます。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                       
★(1)企画展「関宿関所は川関所!?」
    関宿は江戸に近く、利根川と江戸川の分流地点にあり、日光東往還が城下を通過することから水陸の交通の要衝で
    した。そのため江戸幕府から重視され、江戸川沿いに関所が置かれました。今回の展示では新公開の史料も用いて、
    関所の場所や構造、勤務の実態などについて、関宿関所を中心に紹介します。
   期  日   10月1日(金)~11月28日(日)
        (休館は月曜日。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
   入場料  一般300円(団体240円)、高大生150円(団体120円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)体験教室「河川敷のいきものさがし(一般向け)」
    当館調査協力員及び自然科学系ライターの「わぴちゃん」こと、岩槻秀明氏の解説を聞きながら、河川敷特有の植
    生環境を観察し、江戸川流頭部まで散策します。
   期  日   10月17日(日)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】江戸川や利根川の河川敷
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  9月17日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)展示解説会「関宿関所は川関所!?」
    開催中の企画展「関宿関所は川関所!?」について、展示解説をします。(※新型コロナウイルス感染拡大防止のた
    め、集会室でスライドを使用して解説します。見学は各自でお願いします。)
   期  日   10月23日(土)、10月31日(日)、11月23日(祝・火)
   時  間   10時~、11時~、13時30分〜、14時30分~(いずれも20分程度)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名(先着順)
   参加費  入場料
   申込み  自由参加

★(4)野外講座「歴史散歩-栗橋関所と古河の城下町を訪ねる-」(日帰りの旅)
    企画展の関連事業です。日光街道の利根川渡河地点に設けられた栗橋関所跡を見学し、電車で移動した後、古河の
    城下町や歴史博物館を巡ります。
   期  日   10月24日(日)
   時  間   13時~16時(現地集合・解散)
   場  所   【集合場所】JR栗橋駅東口
        【見学場所】栗橋関所跡、日光道中古河宿道標、福法寺、古河歴史博物館
        【解散場所】古河歴史博物館
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  600円(保険料・入場料・資料代。集合場所までと、栗橋・古河間の移動に係る交通費等は各自負担)  
   申込み  9月24日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑)や寺院(昌福寺、時間次第で宗英寺)を学芸員が案内し、解説
    します。
   期  日   10月30日(土)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  10月1日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆10月の休館日について◆◆◆
10月4日(月)・11日(月)・18日(月)・25日(月)は休館します。
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[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)企画展関連講演会「関宿-河川交通と陸路-」
    元国立歴史民俗博物館教授の山本光正氏を講師に招き、河川交通と街道が交わり交通の要衝であった近世関宿の役
    割とその賑わいなどについて講演を行います。
   期  日   11月3日(祝・水)
   講 師  山本光正氏(元国立歴史民俗博物館教授)
   時  間   13時30分~15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み   10月3日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船)を徒歩でめぐります。当館の学芸員
    が案内し、解説します。
   期  日   11月6日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーシ
              ョンごか)
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  10月6日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)博物館セミナー「戦国後北条氏による関宿城開城と在番衆」
    当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。天正2年(1574)北条氏政は、古河公方の宿老で反北
    条氏家臣の中心的存在であった簗田晴助、持助父子の籠もる関宿城を囲み開城・降伏させました。城は以降、氏政
    が命ずる在番衆によって天正18年(1590)まで支配されました。この間の様々な歴史的史実を解き明かし紹介しま
    す。
   期  日   11月21日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  10月21日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「関宿関所は重き関所」
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 今回のせきはく豆辞典は企画展「関宿関所は川関所!?」に関連した内容でお送りします。
 江戸幕府は成立後すぐに江戸を中心とした水陸の交通網を整備し、人や物資の移動を円滑にするように努めました。その
一方で元和2年(1616)市川・松戸の他、関宿を含む関東の主要な河川の渡し場16ヶ所を「定船場(じょうふなば)」と定
め賃銭を定め、それ以外の場所での渡河を禁止しました。定船場では江戸から出ていく女性と犯罪者や手負いの者・死体、
不審人物の通行を取り締まりました。これが幕府の関所政策の始まりです。
 交通網の整備などにより江戸に多くの人が集まるようになりましたが、それに伴い犯罪者や騒動を企む者も増えてきま
した。関ヶ原の合戦以降大量に増えた浪人は幕府に反感を持つ者も多く、彼らの存在は社会不安の種となっていました。ま
た諸大名の江戸への参勤がはじまり、大名の妻子は人質として江戸に置かれました。もし彼女達が江戸から逃亡したら、そ
の大名は国元で謀反を起こす可能性もあります。死体や手負いの者は、その理由が犯罪と結びついている場合もあります。
江戸の治安を守るためにこれらを監視する施設が必要でした。それが関所です。
 寛永8年(1631)幕府はこれまで指定した関所や定船場のうち、特に役割が重いものと軽いものを分け、「重き関所」と
して箱根や碓氷などを指定し正式に関所と定め、そこでは「入り鉄砲に出女」と称するように江戸に流入する鉄砲その他の
武器と、江戸から出ていく女性を取り締まるようになります。この「重き関所」に関宿が入っていました。
 なぜ関宿が関所として重要視されたのか。それは関宿の交通事情にあります。関宿は江戸に近いことと、江戸川や権現堂
川が合流し、逆川を通じて利根川と結ばれていました。舟を利用する場合、北関東から江戸に入るのも、逆に江戸から出て
いくのも関宿を通過しないとできません。また陸路は日光街道から派生した脇道や、水戸街道から別れた日光東往還が関宿
城下で合流します。つまり陸路でも水路でも人や物資を改めるのに大変適していました。こうして関宿関所は関宿藩の管理
の下に明治2年(1869)まで存続したのでした。                           (尾崎 晃)

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[4]季節だより
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 城下の田んぼも、だいぶ稲刈りが進んで、おこぼれを狙ったスズメやカラスなどの鳥たちがたくさん来ているようです。
そんな中で、シラサギはおこぼれ狙いではないと思うのですが、優雅に何かを探している姿が見られます。
 当館では、恒例の関宿城写生コンクール作品展を開催中です。今年度も力作が揃いました。そして、10月1日からは企
画展「関宿関所は川関所!?」が始まります。皆様のご来館をお待ちしております。
 
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