千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第182号(260)
配信日時:2021/10/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第182号(260) 2021年10月20日∞
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 もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「口留番所はミニ関所」
[4]季節だより
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[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、中止や内容等の変更が生じることがありま
す。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                       
★(1)企画展「関宿関所は川関所!?」
    関宿は江戸に近く、利根川と江戸川の分流地点にあり、日光東往還が城下を通過することから水陸の交通の要衝で
    した。そのため江戸幕府から重視され、江戸川沿いに関所が置かれました。今回の展示では新公開の史料も用いて、
    関所の場所や構造、勤務の実態などについて、関宿関所を中心に紹介します。
   期  日   10月1日(金)~11月28日(日)
        (休館は月曜日。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
   入場料  一般300円(団体240円)、高大生150円(団体120円)、中学生以下・65歳以上無料
        ※団体扱いは20名以上

★(2)企画展関連講演会「関宿-河川交通と陸路-」
    元国立歴史民俗博物館教授の山本光正氏を講師に招き、河川交通と街道が交わり交通の要衝であった近世関宿の役
    割とその賑わいなどについて講演を行います。
   期  日   11月3日(祝・水)
   講 師  山本光正氏(元国立歴史民俗博物館教授)
   時  間   13時30分~15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み   10月3日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)※好評につき、定員となりました。
     
★(3)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船)を徒歩でめぐります。当館の学芸員
    が案内し、解説します。
   期  日   11月6日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーシ
              ョンごか)
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  10月6日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)※好評につき、定員となりました。
        
★(4)博物館セミナー「戦国後北条氏による関宿城開城と在番衆」
    当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。天正2年(1574)北条氏政は、古河公方の宿老で反北
    条氏家臣の中心的存在であった簗田晴助、持助父子の籠もる関宿城を囲み開城・降伏させました。城は以降、氏政
    が命ずる在番衆によって天正18年(1590)まで支配されました。この間の様々な歴史的史実を解き明かし紹介しま
    す。
   期  日   11月21日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  10月21日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)展示解説会「関宿関所は川関所!?」
    開催中の企画展「関宿関所は川関所!?」について、展示解説をします。(※新型コロナウイルス感染拡大防止のた
    め、集会室でスライドを使用して解説します。見学は各自でお願いします。)
   期  日   11月23日(祝・火)
   時  間   10時~、11時~、13時30分〜、14時30分~(いずれも20分程度)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名(先着順)
   参加費  入場料
   申込み  自由参加

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◆◆◆11月の休館日について◆◆◆
11月1日(月)・8日(月)・15日(月)・22日(月)・29日(月)・30日(火)は休館します。
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[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)博物館セミナー「利根川東遷に関する再検討~利根川東遷は徳川家康の発案・企画したものではない!?~」
    当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。一般に「利根川東遷」は、会の川の締め切りに始ま
    って、徳川家康の指揮によるものと言われることがありますが、いくつかの状況を検討すると、必ずしも家康の
    発案・企画ではありません。利根川東遷の経緯について改めてご紹介します。
   期  日   12月12日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  11月12日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「口留番所はミニ関所」
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 今回も企画展「関宿関所は川関所!?」に関連した内容でお送りします。
 幕府はそれまで街道の要所にあって通行税を徴収していた関所を全国的に廃止していきます。武家諸法度には諸大名に交
通の障害となる施設は最小限度にとどめさせ、新規の私関(領内の私的な関所)や津留(港での物資の移送制限)を禁止し
ています。その一方で幕府自身による関所を設置しますが、これは人や物資の流通を妨げるためではなく、江戸を防衛する
ための施設でした。
 幕府は寛永8年(1631)に「重き関所」と「軽き関所」を分け関宿を含めた重き関所を正式に関所と定めましたが、軽き
関所とされた小規模の関所は「口留番所」または単に「番所」と呼ばれたこともありました。大名領でも幕府と同様の口留
番所が設置されました。
 関宿藩の例で見ると、寛文4年(1664)領地であった相模国津久井郡(現神奈川県相模原市)の相模川に口留番所を設置
しました。これは荒川番所と呼ばれました。ここは上流の山地から材木などの林産物が相模川を下り相模湾に至る途中の土
地で、関宿藩はこの番所で通過する物資の値段の五分の一の通行税を徴収しました。天和3年(1683)にこの地が幕府領と
なりますが、荒川番所は幕府に継承されていきました。
 こうした事例は関宿藩に特有のことではなく、他藩の飛び地を含めた領内でもよく見られました。諸藩では自国の産物を
有利に販売するため、その生産から運送・販売までを強い管理下に置かなければなりませんでした。また一時の旅行なら構
いませんが、多人数の領民が他領へ逃亡してしまうと領内の生産力低下を招きますから、領民の移動を監視する必要があり
ました。
 このようなミニ関所と呼ぶべき諸藩の口留番所について幕府はある程度容認していきます。これは武家諸法度で私関の禁
止を謳ったことと矛盾しますが、元々私関の禁止は大名の城郭修築の届出などとセットで諸大名の軍事的な脅威に対処した
もので、その脅威がなくなると自然と規制も緩やかになっていきました。軽重含めて全国に54ヶ所あったと言われている関
所ですが、この他にも諸大名が設置した「口留番所」が多数存在していました。             (尾崎 晃)

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[4]季節だより
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 関宿城周辺も朝晩は肌寒い季節となってきました。秋本番ですが、思ったほど秋晴れの日は少なく感じます。なぜなのか、
今度「わぴちゃん(当館調査協力員:岩槻秀明氏)」に聞いてみたいと思います。
 現在、企画展「関宿関所は川関所!?」を開催中です。展示室では熱心に見学される方の姿を見かけます。皆様のご来館を
お待ちしております。 
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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第182号(260)
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      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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