千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2021年12月号 ★
配信日時:2021/12/10 08:00
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    ちば中央博メール 2021年12月号(2021年12月10日発行・第184号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-147 ミニトピックス展「十二支にちなんで―寅年―」
4.研究室から-120 「博物館の地層資料」
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1.お知らせ
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◆博物館の再開館について
 本館・生態園は10:00~16:30まで開館・開園しています。
 なお、生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10:00~16:30)
しております。

講座・観察会については、新型コロナウイルスや自然災害などの対応により変更や中
止の可能性がありますので、くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html


年間パスポートの期限延長を行っています。くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1584073375870/index.html#年間パスポート

◆現在休止中の展示・サービス
・1階ホール
・「たいけんのもり」を含むハンズオン展示
・野鳥観察舎(生態園)
・団体受付(一般団体)
・図書閲覧サービス

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

なお、感染拡大の状況などにより変更が生じる場合がございます。ご了承くださるよ
うお願いいたします。

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2.イベント情報
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 (1)中央博物館本館・生態園
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■ミニトピックス展「十二支にちなんで―寅年―」
日時:12月18日(土)~令和4年1月16日(日)
会場:第二企画展示室
内容:十二支の動物にちなんだ、毎年恒例のお正月の展示です。令和4年は『寅』す
なわちトラに関係する名前が付けられた様々な生きものや、トラの仲間の標本や化石
、『寅』に関わる資料を展示します。

■春の展示「苔松・苔梅―春を寿ぐ(ことほぐ)うめのきごけ―」
日時:令和4年1月8日(土)~4月3日(日)
会場:第一企画展示室
内容:苔がついた松や梅は、苔松・苔梅と呼ばれ、お正月のめでたい「いけばな」と
して珍重されます。この苔は主にウメノキゴケの仲間の地衣類という生き物です。日
本文化に現れた苔(地衣類)を写真で紹介するとともに、地衣類の知られざる不思議
な世界について紹介します。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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10月1日~3月31日までの期間は土・日・祝が休館日となり、入館には事前予約が
必要となります。
※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1515477238236/index.html
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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■特別公開「赤羽刀」
日時:12月9日(木)~
会場:大多喜城分館展示室
内容:文化庁から譲渡された「赤羽刀」のうち研磨の終了しているものを紹介します。

 ※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1518773150906/index.html
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3.中央博の窓-147 ミニトピックス展「十二支にちなんで―寅年―」
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ミニトピックス展「十二支にちなんで―寅年―」を令和3年12月18日(土)〜令和
4年1月16日(日)の期間で行います。
本展示は十二支の動物にちなんだ中央博物館の資料を展示する、毎年恒例のお正月の
展示です。令和4年は寅年です。「寅」すなわちトラに関係する名前がつけられた様
々な生きものや、トラの仲間の標本や化石、トラをモチーフとした張り子やマッチラ
ベルなど、「寅」に関わる様々な資料を80点以上展示します。さまざまな「寅」をぜ
ひご覧ください。
 私の担当する昆虫類では、オオトラカミキリを展示します。オオトラカミキリはモ
ミを食樹とする、スズメバチ擬態の黄色と黒が目立つカミキリムシで、夏の終わりに
現れます。モミを食べたらせん状の食痕はよく見かけますが、成虫を見かけることは
あまりありません。展示をご覧になったら、ぜひ寅年のうちにモミの木を観察してみ
てください。
(教育普及課 樽 宗一朗)
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4.研究室から-120 「博物館の地層資料」
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 地学展示室のトンネルをくぐると現れるのが、「斜交層理地層断面」の剥ぎ取り標
本です。高さ約4m幅約8mの大きな標本です。これは今から35年前に私が博物館
(博物館準備室)で最初に展示制作した標本です。剥ぎ取り標本とは、地層に糊(こ
の場合、合成樹脂)を吹き付けその上に布(ガラスウール)を貼り付けて、糊で布に
ついてきた地層を剥ぎ取るものです。地学展示室にはこの他にも、「貝化石層地層断
面」、「砂泥互層地層断面」、「地磁気逆転地層断面」などの剥ぎ取り資料があります。
私の専門は地層学で、房総をフィールドにして長年調査を行ってきました。展示資料
となった斜交層理は、君津市市宿(いちじゅく)に分布する上総層群市宿層と呼ばれる
地層です。斜めに傾く地層の縞模様(斜交層理)が特徴です。この斜交層理は約60
万年前の地層で、当時の房総半島は嶺岡丘陵が島となって顔を出しているくらいで、
全体が深い海でした。斜交層理はその海の強い流れ(海流)で海底の砂が動かされて
できたものです。房総半島を代表する地層で国際学会などでも紹介される地層です。
 このような大きな地層断面を取るには、地層が広く露出していなければなりません
。君津市市宿のこの場所は鹿野山近くの砂取場で、山を作っている地層は削られて埋
め立てなどに利用されています。剥ぎ取り作業は、山砂を運ぶ大型ダンプの行き交う
中、地層の前に足場を組み、貼り付けたガラスウールを大型ヒーターで乾かすという
工事現場さながらの作業でした。現在すでにこの剥ぎ取りをした地層はなく、どこか
の埋め立て地に変わっていったと思われます。山も削られてどんどんと小さくなって
います。このように剥ぎ取り標本は刻々と変化する大地のアーカイブともいえ、開館
当時は珍しかったのですが今日では多くの博物館で剥ぎ取り標本展示が見られます。
(地学研究科 岡崎浩子)
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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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