千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2022年1月号 ★
配信日時:2022/01/10 08:00
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    ちば中央博メール 2022年1月号(2022年1月10日発行・第185号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓−148 春の展示「苔松 苔梅—春を寿ぐ(ことほぐ)うめのきごけ
—」
4.研究室から−121 九十九里浜は日本有数の蜃気楼観測地
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1.お知らせ
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◆博物館の再開館について
 本館・生態園は10:00〜16:30まで開館・開園しています。
 なお、生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10:00〜16:30)
しております。

講座・観察会については、新型コロナウイルスや自然災害などの対応により変更や中
止
の可能性がありますので、くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html


年間パスポートの期限延長を行っています。くわしくはホームページをご覧くださ
い。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1584073375870/index.html#
年間パスポート

◆現在休止中の展示・サービス
・1階ホール
・「たいけんのもり」を含むハンズオン展示
・野鳥観察舎(生態園)
・団体受付(一般団体)
・図書閲覧サービス

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#k
aikanbi

なお、感染拡大の状況などにより変更が生じる場合がございます。ご了承くださるよ
うお願いいたします。

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2.イベント情報
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 (1)中央博物館本館・生態園
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■ミニトピックス展「十二支にちなんで—寅年—」
日時:〜令和4年1月16日(日)
会場:第二企画展示室
内容:十二支の動物にちなんだ、毎年恒例のお正月の展示です。令和4年は『寅』す
なわちトラに関係する名前が付けられた様々な生きものや、トラの仲間の標本や化石
、『寅』に関わる資料を展示します。

■春の展示「苔松苔梅—春を寿ぐ(ことほぐ)うめのきごけ—」
日時:〜5月8日(日)
会場:第一企画展示室
内容:苔がついた松や梅は、苔松苔梅と呼ばれ、お正月のめでたい生け花の花材とし
て珍重されます。この苔は主にウメノキゴケの仲間の地衣類という生き物です。日本
文化の中に見られる苔(地衣類)を写真で紹介するとともに、地衣類の知られざる不
思議な世界についても併せて紹介します。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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10月1日〜3月31日までの期間は土・日・祝が休館日となり、入館には事前予約が
必要となります。
※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1515477238236/index.html
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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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大多喜城分館は施設改修のため、しばらくの間休館します。

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3.中央博の窓−148 春の展示「苔松 苔梅—春を寿ぐ(ことほぐ)うめのきごけ
—」
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春の展示「苔松 苔梅—春を寿ぐ(ことほぐ)うめのきごけ—」が1月8日(土)よ
り開催されました。
ウメノキゴケなどの地衣類が付いた松や梅が、花材として使われることや、日本画の
中で松や梅をはじめとする様々な樹木の上に描かれること、能舞台の鏡板の松に決ま
って描かれることは、これまでも展示の中や文章として断片的に紹介されることはあ
りましたが、このことを主題とする展示として日本で初めて、ということは恐らく世
界で初めてかと思います。
生け花については、特に立花(立華)という形式で苔松や苔梅などが使われるのです
が、これを描いた貴重な立花図を期間限定(1月一杯)でご覧いただけます。日本画
や鏡板の展示は実物ではありませんが、主に画像をパネルにした形で展示することで
、間近で見ることができるようになっています。また苔(地衣類)がデザインされた
、古くからある様々な物品を紹介しています。
ここまでは人文分野の展示ということになりますが、展示の主担当を務める坂田歩美
は、植物学研究科で地衣類の分類を専門としております。その専門家としての視点が
あったからこそ、このような展示が企画できたのだと思います。後半では、その専門
性を生かして、地衣類という生き物、さらにリトマスとの関係を紹介しています。こ
の展示のために、ウメノキゴケで染めた自慢の着物を2着作ってもらったそうですが
、退色が激しいため期間限定で(1着は1月16日まで)展示します。
(教育普及課 原田 浩)
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4.研究室から−121 「九十九里浜は日本有数の蜃気楼観測地」
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 『蜃気楼』を実際に見たことがありますか?身近なところだと、アスファルト道路
に空や車が下に反転して水たまりのように見える『逃げ水』が蜃気楼の一種です。
 富山湾などで話題になる珍しい蜃気楼は、逃げ水の見え方とは逆で、対岸の建物が
上に反転して見えたり、伸びたりする現象です。富山県魚津市では凄い蜃気楼が見え
ると、花火が打ち上がるほど観光の目玉として力を入れています。
 私はこの珍しい蜃気楼を2015年8月に九十九里浜で観測しました。過去の記録を
遡ると、104年前の1911年に寺田寅彦博士が九十九里沖でスケッチしたものが見つ
かりました。104年の時を経て珍しい蜃気楼が再観測されて以降、私は毎朝の現地観
測や定点カメラによる24時間観測を始めました。これによって、九十九里浜が年間
100日くらい珍しい蜃気楼が見られる、日本有数の蜃気楼観測地であることが明らか
になりました。さらに去年の10月から、気象観測装置を九十九里町の海沿いの施設
に設置して気象学的なアプローチも始めました。今後、どんな成果が得られるのかと
ても楽しみです。
(生物多様性センター 大木淳一)
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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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