千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第186号(264)
配信日時:2022/02/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第186号(264) 2022年2月20日∞
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 もくじ
[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について
[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「火縄銃の製造」
[4]季節だより
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[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、中止や内容等の変更が生じることがあり
ます。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                       
★(1)昔のくらし展
    昔なつかしい民俗資料を中心に、「住まう」「食べる」「着る」「働く」「遊ぶ」の五つのテーマに沿って、昭和
    の頃の暮らしを紹介します。
   期  日  1月18日(火)~4月17日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間  9時~16時30分
   場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、中学生以下・65歳以上無料
        ※団体扱いは20名以上

★(2)博物館セミナー「近世初頭関宿周辺の河川改修と開発」
    当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。簗田氏に関する系図・系譜や近世前期の河川絵図等
    から、関宿周辺の河川改修と新田開発の歴史について取り上げます。
   期  日   3月13日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  2月13日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑)や寺院(昌福寺)を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   3月21日(祝・月)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  2月22日(火)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆3月の休館日について◆◆◆
3月7日(月)・14日(月)・22日(火)・28日(月)は休館します。
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[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑)や寺院(昌福寺)を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   4月17日(日)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合があります。また、状況により中止
        となる場合があります。)
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  3月17日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆事典「火縄銃の製造」
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 本館にも展示してある「火縄銃」についてその製造方法について考えてみます。火縄銃は1枚の鋼板を加熱し、芯となる
棒に巻き付けながら何度も鍛造(加熱後、たたいて成形すること)してその接合部がわからなくなるまでたたき上げ、外周
が八角形のパイプの様な形状を造ります。強度を上げるため、包帯を巻くように薄い鋼板をパイプの外側に巻き、これを鍛
造により接合したものまであります。
 このような高度な製造技術は刀製造の技を持つ日本だからこそできたものと思われます。鉄砲にするためには爆発に耐え
られるようパイプの片側を塞いで、塞いだ方に火薬と玉を詰め込み、火薬を爆発させ玉を発射させます。この時、ただ金属
を詰め込み加熱し接合しただけでは十分な強度が得られなかった様で、この部分にはネジが使われています。現代のように
高度な加工機械や加工工具の無かった時代、初期の火縄銃はどのようにネジを加工したのでしょうか。まず、雄ネジを製作
します。墨をつけた糸をらせん状に巻き、付いた跡に沿って削り出していきます。当時の日本には金属の装飾品を作る高度
な技術を持った職人がいましたので手作業で雄ネジを削り出す難しい加工ができたものと思われます。この雄ネジを型とし
て赤く熱したパイプの片側に挿入し、外側からたたいたり、ねじ込んだりして少しずつ雌ネジを完成させていったと思われ
ます。この熱間加工では炭素の含有量によって加工に適する温度が異なり、加工を停止する温度も正しく見極めないと材料
に割れが生じる場合があります。このような難しい温度管理は現在、赤外線の放射量から温度を測定する放射温度計などを
用いて行いますが、装置のない時代はその日の気温や湿度と素材の赤みから判断したと思われます。ネジにすることにより、
銃身内の高い圧力に耐えるとともに、ネジを外すことにより内部を掃除することもできるようになりました。熱を加え加工
しやすい温度を見分ける日本刀製造で培われた技術がふんだんに応用されたと思われます。この鍛造による方法とは別に冷
間(常温)で切削(削り出し)加工により雌ねじが製作された火縄銃もあり、時代や製造者によっても加工方法は異なって
いたようです。
 このように金工や日本刀製造におけるすぐれた加工技術が応用されたことにより製造方法が確立し、多くの火縄銃が製造
されたことは皆さんがご存じのとおりです。                            (鈴木淳一)               

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[4]季節だより
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 先日雪が降り、少しだけ関宿城も雪景色となりました。少しだけというのは、雪がかなり水っぽくて、降った量もそれほ
ど多くなかったからです。やはり春が近いからでしょうか。
 当館3階多目的室で開催中の「昔のくらし展」では、昭和の時代に使っていたミシンや無電気!?冷蔵庫のほか、いろいろ
な道具などを展示しています。皆様のご来館をお待ちしております。
 
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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
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せきはくマガジン第186号(264)
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      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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