千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第187号(265)
配信日時:2022/03/20 09:01
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第187号(265) 2022年3月20日∞
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 もくじ
[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について
[2]4月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「仮設の船橋」
[4]季節だより
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[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、中止や内容等の変更が生じることがあり
ます。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                       
★(1)昔のくらし展
    昔なつかしい民俗資料を中心に、「住まう」「食べる」「着る」「働く」「遊ぶ」の五つのテーマに沿って、昭和
    の頃の暮らしを紹介します。
   期  日  1月18日(火)~4月17日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間  9時~16時30分
   場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、中学生以下・65歳以上無料
        ※団体扱いは20名以上

★(2)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑)や寺院(昌福寺)を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   4月17日(日)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合があります。また、状況により中止
        となる場合があります。)
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  3月17日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)2022「国際博物館の日」記念事業 パネル展「川辺の鳥たち」
    利根川や江戸川の川辺に生息する鳥たちの姿を写真で紹介します。鳥たちの意外な生態が見つかるかもしれません。
   期 日  4月19日(火)~6月26日(日)
        (休館は月曜日。)
   時 間  9時~16時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者
        1人無料 

★(4)学芸員によるミュージアムトーク「川辺の鳥たち」
    開催中のパネル展「川辺の鳥たち」について解説します。
   期 日  4月24日(日)
   時 間  11時~12時、13時30分~14時30分
   場 所  【集合】千葉県立関宿城博物館集会室
   定 員  各20名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合があります。また、状況により中
        止となる場合があります。)
   参加費  入場料
   申込み  当日会場にて受付、先着順

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◆◆◆4月の休館日について◆◆◆
4月4日(月)・11日(月)・18日(月)・25日(月)は休館します。
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[2]4月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーションごか)を徒
    歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
   期  日   5月22日(日)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーション
            ごか)
   定 員  30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合があります。また、状況により中止
        となる場合があります。)
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  4月22日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)体験教室「河川敷の野鳥観察会」
    開催中のパネル展「川辺の鳥たち」に合わせ、関宿城博物館周辺の河川敷に見られる鳥たちの姿や声を観察します。
   期 日  5月29日(日)
   時 間  11時~12時、13時30分~14時30分
   場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学】千葉県立関宿城博物館周辺
   定 員  各20名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合があります。また、状況により中
        止となる場合があります。)
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  4月29日(祝・金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆事典「仮設の船橋」
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 関宿城博物館の第3展示室に、『千代田之御表 松戸宿船橋』という江戸時代の武家風俗を描いた浮世絵があります。こ
の浮世絵で描かれている、船を並べその上に板を渡した船橋について、紹介したいと思います。
 徳川将軍家が江戸城を出て、下総台地にあった官牧である小金原で行う狩を「御鹿狩(おししがり)」といいました。御
鹿狩は、八代将軍吉宗が享保10年(1725)、享保11年(1726)、十一代将軍家斉が寛政7年(1795)、十二代将軍家慶が嘉
永2年(1849)と4回行われ、このとき、金町-松戸間の江戸川には、船を並べてつなげた仮設の船橋が架けられました。
 嘉永2年の船橋は、長さが65間(約118m)、幅が3間(約5.4m)で、以下の6層構造になっていました。
(1)船21艘の舳先を川上に向けて並べ、個々の敷船に4本ずつの梁木(はりき)を結びつける。
(2)行桁(ゆきげた)を置き、梁木に結び付ける。
(3)敷丸太を棕櫚縄(しゅろなわ)で結び固める。
(4)敷丸太の元口と末口の太さが異なり、水平にならないため、野萱(のがや)を敷き両端を押竹で押さえる。
(5)ねこだ(わらや縄で編んだ大形のむしろ)を敷く。
(6)敷砂を置く。(砂だと快晴時に舞い上がり、土だと雨天時にぬかるむため、土と砂を混ぜた土砂を用いた。)
この敷船は、催合綱(もやいづな)や鉄鎖、留綱ですき間なく繋いで、両岸に左右三本ずつ建てられた綱留杭にそれらの綱
を捲きつけて固定しました。敷船の重さが均等でないため、石俵を川上と川下に卸して水平に浮かぶようにしました。また、
石俵とともに碇を川上に卸すことで、敷船が川下に流されるのを防いでいました。その他に、船橋のたわみを防ぐため、川
上の虎杭に向けて虎綱を張りました。虎綱は、金町側に110間(約189m)、松戸側に90間(約162m)の長さがあり、太さは
両側とも1尺(約30センチ)でした。更に川上には、流れてきた大木や芥によって船橋が破損しないように、芥除綱(あく
たよけづな)が張られ、綱が沈むことを防ぐために数艘の船が結び付けられていました。
 架設作業は嘉永元年(1848)11月26日に始まり、12月上旬にかけて杭打作業、その後1月13日までは作業が休止され、1
月中に架設場所の整備、2月に羽口・上り場等の築造がされました。2月末に船橋の組立が始まり、3月11日に完成しまし
た。完成後、15日までは民衆に公開されたようです。将軍は3月18日に23,000人余りの武士団とともにこの船橋を渡り、御
鹿狩を行いました。3月23日から、船橋の取り壊しが行われ、4月6日には架設場所の片づけまで終了しました。
 明治2年(1869)に関所が撤廃され、渡船に頼っていた場所でも架橋が可能となると、船橋が作られました。この常設の
船橋は舟運を考慮した開橋装置を備えていましたが、御鹿狩などで作られた仮設の船橋には開橋装置はありませんでした。
そのため、架設中の舟運がどのようになっていたのか気になる所ですが、それが分かる資料はなく、支流を使っていたのか、
船橋のところのみ陸路に切り替えたのか、海上路を使っていたのか想像が膨らみます。          (大熊聡子)

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[4]季節だより
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 関宿城付近は、だいぶポカポカとした陽気の日が多くなりました。桜はまだ咲きませんが、菜の花が堤防を黄色く染めて
います。
 新年度も間近です。引き続き新型コロナウイルス感染防止対策を取りながらも、より魅力的な展示や行事の開催に努めて
参ります。皆様のご来館をお待ちしております。
 
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