千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第207号
配信日時:2022/05/01 08:30
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第207号
                          2022年5月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/
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 海の博物館は、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で開館していま
す。
 入館時には体温計測、手指消毒、来館者情報記入等にご協力ください。また
展示室では間隔を空けてご観覧ください。
 マリンサイエンスギャラリー「千葉県エビ・カニ大集合!」は5月8日(日)
までです!

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│目次
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★5月、6月の主催行事のご案内
★研究員ノート -ビーチコーミング・どこでもコーミング-
★着任職員紹介
★海の博物館周辺の情報

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│★5月、6月の主催行事のご案内
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【展覧会】

 ●令和3年度マリンサイエンスギャラリー「千葉県エビ・カニ大集合!」
    5月8日(日)までです! 
 
 房総半島の丘陵地帯から外房の深海まで、千葉県にはさまざまなエビやカニ
 (十脚甲殻類)が生息しています。その顔ぶれは、私たちの食卓に上るクル
 マエビや子供のころに遊び相手となったサワガニなどの親しみのある種類ば
 かりでなく、千葉県の海で発見された学術的価値の高い希少種など、多岐に
 わたります。この展示では、本県に分布するエビやカニの多様性をとおして
 みなさまに千葉県の自然の豊かさをお伝えします。
 ・会期:開催中~5月8日(日)

【観察会】

  研究員の解説を聞きながら、自然の中で生きものをじっくりと観察します。
 保険料としてお一人様50円が必要です。
 荒天等の事情により、中止または日程や内容が変更となる場合があります。

 ●「親子で磯の生きものを探そう」  講師 海の博物館研究員
 潮の引いた磯でさまざまな海の生きものを観察・採集して、浜辺にミニ水族
館をつくります。
 ・日時:5/21(土) 13:00~15:30
 ・対象:小学生と保護者
 ・定員:15名

 ●「磯で見られるヘンな生きもの」  講師 海の博物館研究員
 勝浦の磯で形や生態、名前がヘンな生きものを探し、じっくり観察します。
 ・日時:6/15(水・県民の日) 10:00~12:00
 ・対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 ・定員:15名 

 ●「海の生きもの観察ツアー」  講師 海の博物館研究員
 研究員の案内で海の博物館の前の磯を歩き、さまざまな海の生きものを観察
します。磯観察初心者向けのミニ観察会です。
 ・日時:5/15(日)  9:30~10:30
          5/29(日)  9:30~10:30
     6/ 4(土) 13:00~14:00
          6/18(土) 13:00~14:00
 ・対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 ・定員:各回15名

【講座】

 研究員がスライドやビデオ等を使って、海の生きものや自然を紹介する行事
です。 

 ●「イソギンチャクを分類する」  講師 海の博物館研究員
 イソギンチャクの分類について、実際にどのように研究されていくのかを紹
介します。
 ・日時:5/22(日) 13:00~15:00
 ・対象:高校生以上
 ・定員:8名
  


≪参加方法≫
 行事ごとに、以下を明記の上、開催日2週間前必着で、海の博物館あてに
ハガキ・FAX・電子メールのいずれかでお申し込み下さい。
  定員を越えた場合は抽選となります。抽選結果はご連絡いたします。
   ※博物館ロビー受付でもお申し込みいただけます。

・記入事項(希望者全員の情報を記入)
  1.氏  名
  2.住  所(郵便番号も)
  3.電話番号
  4.年  令
  5.ご希望の行事名と日時

≪お申し込み・お問い合わせ先≫
  千葉県立中央博物館分館海の博物館
   〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
   電話 0470-76-1133  FAX 0470-76-1821
   電子メール umihaku@chiba-muse.or.jp

※野外で行われる観察会は、保険料としてお一人50円が必要です。
※荒天等の事情により、中止または日程や内容が変更となる場合があります。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、中止となる場合があります。

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│★研究員ノート  -ビーチコーミング・どこでもコーミング-
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 先日、モグラの死骸を拾ったという通報が近所にお住まいの海博OBからあり、
標本としていただくことになりました。先週は海博前の海岸を歩いていてイセ
エビの抜け殻を拾い、これも甲殻類専門家のO先生にお届けしたところ標本に
していただくことになりました。今日は、鵜原駅前で野鳥(アオジ)の死骸を
拾い、中央博本館のH先生に連絡したところ、これも標本として保管されるこ
とになりました。

 普通種の標本でも大切な場合があるのはなぜでしょう。今ではマニアが必死
でさがすオオクワガタもかつては普通種で、東京井の頭で採集された標本が昆
虫図鑑に掲載されています。雑草の世界では、昔はどこででもみられ、「ひっ
つきむし」として親しまれたオナモミが現在の千葉県では絶滅状態になってい
ます。現在でも、オナモミによく似たオオオナモミはあちこちに生育している
ので「昔ここに生えていたよ」といわれても、標本がないとオナモミかオオオ
ナモミかを自信をもって判断できません。普通種でも、いつ絶滅危惧種になる
かわかりませんし、標本がなければ確実な証拠が残りません。そんなわけでモ
グラもアオジもエビも、収蔵庫に収められることになるのです。

 さて、モグラもイセエビもアオジも、どこにでも見られる普通種ですが、入
手するのはなかなか大変です。標本にできるような新鮮な死骸に巡り会えるチ
ャンスは滅多に訪れないのです。皆さんが「これは?」と思うような死骸にで
あったら、まずは博物館にご一報ください。現在開催中の「千葉県エビ・カニ
大集合!」で展示されているトゲノコギリガザミやオオホモラも、いただいた
カニから作った標本なのです。

                         (分館長 斎木健一)

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│★着任職員紹介
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 4月1日に2名の職員が海の博物館に着任しました。
 皆様どうぞよろしくお願いいたします。

●副主幹 鈴木徳美

  海の博物館の開館業務に携わって以来、約20年ぶりに再び勤務させていた
  だくことになりました。施設設備はだいぶ老朽化しているところもあります
  が、研究員さんの熱意は変わっていませんでした。
   私もこれからは海博スタッフの一員としてがんばってまいります。よろし
 くお願いします。

●上席研究員 松本光史

  いすみ市立長者小学校から配属になりました。生き物観察大好き。
 水たまりをみるとつい網を入れたくなる。息子らと昆虫採取するのが楽しみ。
 磯観察わくわくします。新しい発見と出会いを求めて、どうぞよろしくお願
 いいたします。

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│★海の博物館周辺の情報
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【観光情報】

・かつうら海中公園海中展望塔
  海の博物館の真ん前にあります。水深8mの海中展望室から季節ごとの魚や
 海底の様子を楽しむことができます。
  詳しくは勝浦海中展望塔のホームページをご覧ください。
   http://www.katsuura.org/index.php 

・勝浦朝市は通常どおり(6時半頃~11時頃・水曜休み)開催されています。
  詳しくは勝浦市観光協会のホームページをご覧ください。
   https://www.katsuura-kankou.net/asaichitop/

【施設情報】

・勝浦市郷土資料室
  勝浦市立図書館の中に開設されました。郷土の歴史や文化財などをそれ
 ぞれのテーマを設けて展示紹介しています。
  休室日:月曜日・祝日・年始(図書館の休館日と同じ)  
  問合せ先:勝浦市教育委員会生涯学習課生涯学習係
       0470-73-6665
  
・勝浦海中公園・海の資料館
  3月31日で閉鎖となりました。

・勝浦海中公園無料休憩所
  新たな施設の建設のため廃止となりました。

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今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうござ
いました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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