千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第190号(268)
配信日時:2022/06/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第190号(268) 2022年6月20日∞
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 もくじ
[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について
[2]7月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「博物館の船模型」
[4]季節だより
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[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、
中止や内容等の変更が生じることがあります。新しい情報につきましては、随時ホーム
ページでご確認をお願いいたします。また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時~16時30分
                       
★(1)パネル展「関宿周辺 歴史探検」
関宿とその周辺に残る古代から近代までの史跡を、写真で紹介します。
期  日   6月28日(火)~9月25日(日)
    (休館は月曜日。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時  間   9時~16時30分
場  所   3階多目的室
入場料  一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上・
     障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料 

★(2)博物館セミナー(1)「浮世絵に描かれた船」
当館の調査協力員、松井哲洋氏による博物館セミナーです。水辺の風景が描かれ
た浮世絵には、様々な船が登場します。江戸時代に描かれた船の資料「船鑑」や
「船模型」などを参考にして、浮世絵に描かれたいくつかの船について、その
実態を探ります。
期  日  7月10日 (日)
時  間  13時30分~15時30分
場  所  集会室
定 員  30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合
     があります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象  一般
受講料  100円
申込み  6月10日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


★(3)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
当館調査協力員の自然科学系ライター「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏の解説を
聞きながら、河川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいきものに
ついて学びます。夏休みの自由研究に最適です。
期  日   7月31日(日)
時  間   9時30分~12時
場  所   博物館周辺の河川敷及び館内集会室
定  員  20名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合
     があります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象  小学生とその保護者
参加費  50円
申込み  6月30日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)




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◆◆◆7月の休館日について◆◆◆
7月4日(月)・11日(月)・19日(火)・25日(月)は休館します。
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[2]7月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)博物館セミナー(2)「川船の旅-木下茶船で三社詣-」
当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。令和3年度に、関宿城
博物館でパネル展「船の旅」が開催されました。そこで紹介された史料とともに江戸時代
に利根川流域で人気のあった三社(香取神宮、鹿嶋神宮、息栖神社)を巡る利根川
クルーズ(船旅)について紹介します。
期  日  8月21日 (日)
時  間  13時30分~15時30分
場  所  集会室
定 員  30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合が
あります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象  一般
受講料  100円
申込み  7月21日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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[3]せきはく豆事典「博物館の船模型」
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 全国には海や川をテーマにした博物館が数多くあり、そこでは湊のジオラマや船の
模型などを活用して、かつて水運で賑わっていた様子を紹介しています。関宿城博物
館をはじめ利根川流域にも船の模型を展示している博物館が多くありますが、それら
の模型をじっくり観察すると、それぞれに興味深い特徴が見られます。当館の第3展示
室に展示している高瀬船の3分の1模型は、平成7年の開館に合わせて和船研究者で
ある石井謙治氏の監修により模型作家がプラスチックなどを加工して製作したもので、
高瀬船の特徴である前後に反った優雅な船体や、錨や米俵などの小物に至るまで非常に
精巧に作られています。大河を帆走する様子を再現した模型は存在感もあり、当館の
代表的な展示物として見学者の注目を集めています。
関宿城博物館の模型と対照的なのが、香取市にある県立中央博物館大利根分館や土浦
市立博物館にある高瀬船の5分の1模型です。これらは高瀬船を造った最後の世代と
なる取手市小堀出身の船大工である鈴木国蔵氏が、昭和53年頃に土浦の造船所で打った
もので、実物の高瀬船と同じように船体は杉の赤身の板材を反らせて船釘でつなぐ伝統
的な技法で作られています。随所に貼られたアカと呼ばれる銅板の仕上がりも丁寧で、
おいらん船とも称された高瀬船のきらびやかな雰囲気が伝わってきます。おそらく高瀬船
の新造船はこのような鮮やかな船体だったのでしょう。ただ、銅板の厚さや鋲の太さなど
までは5分の1にはできませんし船材の木目を小さくするのも不可能なので、高瀬船の
最大の特徴である優雅な曲線美が十分表現できず、どうしても頑丈そうな船に見えてしまう
のが残念です。しかし、船大工が少なくなってきた現在、こうした模型は和船史を研究する
うえで、将来的に貴重な資料となることは間違いありません。
 このように、模型にも伝統的な技法による模型と細部まで忠実に再現した模型があり、
それぞれ特長があって優劣はつけられませんが、これから各地の博物館で模型を見る際に、
こうした点にも注意してみると、また新しい発見があるかもしれません。
(館長  米谷 博)
                                                    
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[4]季節だより
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 長い雨、高い気温と湿度。梅雨の季節です。例年、7月後半ごろに終わりを迎える梅雨
ですが、6月下旬に終わる年もあれば、8月上旬に終わる年もあります。農業にとっては
必要な雨。今年の梅雨はいつまででしょうか。
 さて、28日からパネル展「関宿周辺 関宿探検」が始まります。関宿の歴史に関係する
地域は埼玉県や茨城県にもたくさんあります。皆さまもぜひご覧になっていただき、梅雨の
晴れ間、または梅雨明けに実際に探検してみると、新しい発見があるかもしれません。
お待ちしております。
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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第190号(268)
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      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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