千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第193号(271) 2022年9月20日∞
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もくじ
[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「鹹水(かんすい)のなぞ」
[4]季節だより
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[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、
中止や内容等の変更が生じることがあります。新しい情報につきましては、随時
ホームページでご確認をお願いいたします。また、入館の際にはマスクの着用と
検温にご協力ください。
● 開館時間 9時~16時30分
★(1)関宿城写生コンクール作品展
関宿城周辺を題材とした写生画を公募し、作品を展示します。
期 日 9月13日(火)〜10月2日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。また、
9月27日(火)~9月29日(木)は展示替えのため臨時
休館します。)
時 間 9時~16時30分
場 所 エントランスホール・集会室
入場料 一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上・
障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料
※企画展開催中は別料金になります。(一般300円、高大生150円)
※関宿城写生コンクール作品展のみの見学は無料
★(2)企画展「関東 塩ものがたり」
江戸時代、市川行徳の浜は塩田が広がる関東随一の塩の産地でした。
本企画展では、原始・古代からの塩作りの技術から始まり、行徳塩田
の興隆と瀬戸内産の塩との攻防、舟運の果たした役割など、関東地方
における塩の生産・流通の歴史を紹介します。
期 日 9月30日(金)〜11月27日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時 間 9時~16時30分
場 所 2階企画展示室
入場料 一般300円、高大生150円、中学生以下・65歳以上・
障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料
※企画展会期中は別料金になります。
★(2)体験教室「古代の土器製塩を体験」
古代の塩づくりを体験します。
期 日 10月9日(日)
時 間 11時~12時、14時~15時 全2回
場 所 エントランスホール・集会室
定 員 各回10名
参加費 無料
申込み 当日受付
★(3)体験教室「河川敷のいきものさがし(一般向け)」
当館調査協力員で自然科学系ライター「わぴちゃん」こと、岩槻秀明氏の
解説を聞きながら、河川敷特有の植生環境を観察します。
期 日 10月16日(日)
時 間 10時~12時
場 所 【集合場所】集会室
【見学場所】江戸川や利根川の河川敷
定 員 20名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合
があります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象 一般
参加費 50円
申込み 9月16日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(4)野外講座「歴史散歩-行徳塩田ゆかりの地を訪ねる-」(日帰りの旅)
企画展の関連事業です。行徳の製塩にゆかりの深い寺院や塩問屋などの史跡と、
市立市川歴史博物館を徒歩で見学します。
期 日 10月23日(日)
時 間 10時~12時ごろ、午後も参加の場合は16時ごろまで
(現地集合・解散)
場 所 【集合場所】行徳駅北口広場
【見学場所】〈午前のみ参加の場合〉行徳駅―旧江戸川湖畔―常夜灯公園―
行徳街道―権現道―妙典駅(解散)
〈午後も参加の場合〉(昼食後)妙典駅集合―(電車)―
北国分駅―市立市川歴史博物館―北国分駅(解散)
【解散場所】〈午前のみ参加の場合〉妙典駅
〈午後も参加の場合〉北国分駅
定 員 15名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合が
あります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象 一般
参加費 300円(保険料・資料代。交通費等は各自負担)
申込み 9月23日(金・祝)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
(関宿城 本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と
随庵碑)や寺院(昌福寺など)を学芸員が案内し、解説します。
期 日 10月30日(日)
時 間 10時~12時(現地解散)
場 所 【集合場所】集会室
【見学場所】博物館周辺の史跡や寺院
定 員 30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合が
あります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象 一般
参加費 50円
申込み 9月30日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆10月の休館日について◆◆◆
10月3日(月)・11日(火)・17日(月)・24日(月)・31日(月)
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[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)
◆(1)企画展関連講演会「関東における塩の生産と流通」
青山学院大学教授落合功氏を講師に招き、関東地方における塩の生産とその
流通について講演を行います。
期 日 11月3日(木・祝)
時 間 13時30分~15時30分
講 師 落合 功氏(青山学院大学教授)
場 所 集会室
定 員 30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合
があります。また、状況により中止となる場合があります。)
受講料 100円
申込み 10月4日(火)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、
情報・防災ステーションごか)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説
します。
期 日 11月6日(日)
時 間 10時~12時
場 所 【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室
【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、
浚渫船、情報・防災ステーションごか)
定 員 30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす場合
があります。また、状況により中止となる場合があります。)
対 象 一般
参加費 50円
申込み 10月6日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(3)博物館セミナー「迅速測図と治水地形分類図から推定する利根川等の河道変遷の履歴」
当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。関東平野の中央を
流れる利根川等の河川の流路は、海水面の上下変動や火山の噴出物などの影響を
受け、また 河道流路の付け替えなどにより、大きく変遷しています。今回は
明治初期に陸軍で作成された迅速測図と、昭和51年に国土地理院等で作成された
治水地形分類図を基に主な河道の変遷の履歴について、概略を紹介します。
期 日 11月20日(日)
時 間 13時30分〜15時30分
場 所 集会室
定 員 30名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らす
場合があります。また、状況により中止とする場合があります。)
参加費 100円
申込み 10月20日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆事典「鹹水(かんすい)のなぞ」
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皆さんは「鹹水(かんすい)」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
私はつい数ヶ月前までは、「鹹水=中華麺独特の色合い、風味、食感を得るために、
製麺の際に小麦粉に加える液体」と思っていました。ところが、9月30日から開催される
企画展「関東 塩ものがたり」に関連して、製塩方法について勉強を始めたところ、
塩づくりの過程で「鹹水」が出てきたので「??」と感じたのです。
日本では「塩=海水から作るもの」ですが、世界的に見ると岩塩や塩湖等の内陸から
得られるものがおよそ4分の3を占め、海水から作られる塩はわずか4分の1程度です。
メキシコやオーストラリアなどの降水量の少ない地域では海水をそのまま天日で乾燥
させて塩にすることができますが、日本は湿度が高く降水量も多いため、天日だけで塩を
作ることはできず、最終的には火で煮詰めて塩の結晶を得ます。海水をそのまま煮詰めると
大量の燃料が必要になるため、まず海水を何らかの方法で濃い塩水にして(例えば塩田で
行っていたように、砂を敷き詰めてそこに海水をかけ、天日で水分を蒸発させ、結晶に
なった塩の付着した砂を海水で洗って濃い塩水を得る)、それを釜に入れて煮詰めるのが
一般的です。
この濃い塩水を採ることを「採鹹(さいかん)」、濃い塩水を「鹹水」と言うことを
知り、「えっ、塩づくりの過程でできる鹹水で中華麺を作るの?」と強い疑問を感じました。
そこで「広辞苑(第四版)」を開いたところ、「鹹水」は「(1)しおからい水。海の水。←→淡水。
(2)製塩の原料にする、食塩を多量に含んでいる水。(3)梘水(かんすい)に同じ。」とありました。
そして(3)の「梘水」を改めて引いたところ「中華そばをつくるときに粉にまぜる、炭酸ナトリウム・
炭酸カリウムなどのアルカリ性の水。鹹水(かんすい)。」とありました。また「Wikipedia」で
調べたところ、中華麺に使う「梘水」は「鹹水・乾水・漢水・鹸水・礆水・鹻水・堿水・碱水」
など、実に多くの表記があることが分かりました。この「梘水」、もともとは中国内陸部の塩湖の
水を使って麺を打ったところ、美味しい麺ができたために使われるようになったとのことです。
主成分の塩化ナトリウムの他に炭酸ナトリウムや炭酸カリウムも多く含まれていたのでしょう。
現在中華製麺に使用されている梘水のほとんどは、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムを主成分として
工業的に製造されたものなので、塩辛くはありません。
これで疑問が解けました。今まで私が見てきた中華麺の「かん水」の漢字表記がたまたま「鹹水」
だったのでしょう。また塩辛い水は普通「塩水」と言い、「鹹水」とは言わないですし、ましてや
製塩の工程など知るよしもなかったので、これまで広辞苑の(1)(2)の意味は全く知らなかったのです。
世の中まだまだ知らないことだらけです。一生勉強ですね。
(萩野 康則)
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[4]季節だより
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台風の季節になりました。今年は台風が多いように感じます。昨年は台風が暴風域を伴った
まま日本に上陸することはなかったので、木々に葉が残り、紅葉がきれいに見えたと言われて
います。今年も少しずつ葉の色が変わってきています。
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