千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第195号(273)
配信日時:2022/11/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第195号(273) 2022年11月20日∞
------------------------------------
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■
 もくじ
[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「関宿城天守は御拝領にあらず」
[4]季節だより
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■

[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、中止や
 内容等の変更が生じることがあります。新しい情報につきましては、随時ホームページ
 でご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●開館時間 9時~16時30分
         

★(1)第22回関宿城百景写真展
  関宿城近辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
 期  日   12月2日(金)〜1月15日(日)
      (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
 時  間   9時~16時30分
 場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
 入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
      中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料


★(2)ワークショップ「お正月飾りを作ろう」
  お正月を迎える準備をしましょう。紙でミニミニ門松を作ります。
 期  日   12月18日(日)
 時  間   10時〜12時、13時30分〜15時30分
 場  所   エントランスホール
 参加費  無料
 申込み  開催時間中随時

-----------------------------------------------------------------------
◆◆◆12月と年末年始の休館日について◆◆◆
12月:5日(月)・12日(月)・19日(月)・26日(月)
年末年始:28日(水)~1月4日(水)
-----------------------------------------------------------------------

[2]12月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)博物館セミナー「新出絵図に見る利根川東遷以前の関宿」
  当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。近年確認された神奈川
 県立歴史博物館所蔵の「関八州大絵図」には、関宿部分に「総寧寺」が描かれている
 ことから、寛文3年(1663)の国府台移転以前の様子を描いたと考えられます。この絵図
 とやはり江戸川開削以前に描かれた「下総之国図」を比較して、関宿周辺の状況につい
 て検討を行います。
 期  日   1月22日(日)
 時  間   13時30分〜15時30分
 場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
 定 員  30名
 参加費  100円
 申込み  12月22日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)



------------------------------------------------------
[3]せきはく豆事典「関宿城天守は御拝領にあらず」
------------------------------------------------------
 秋晴れの空に白い天守閣が冴える季節になってきました。お客様からはかつての関宿城
のあった場所や天守閣の形についてよく聞かれます。
 当館の天守閣(部分)はかつての関宿城を模して建てられています。関宿城天守閣は大破
した後、寛文11年(1671)江戸城の富士見櫓を模して建て替えましたので、当館の天守閣も
富士見櫓をかなり似せています。江戸時代の関宿城は実際どれくらい富士見櫓に似ていたの
でしょうか?
 当館に「関宿夜話抜粋」という史料があります。(新井二三四家資料『久世家歴世略説』
所収 嘉永4年(1851)写) このなかに関宿城御三階櫓建て替えの記述があります。
 「(前略)関宿三階の御櫓を拝領したものだと伝える者がいる。これは今まであった天守閣
が大破したので幕府にお願いを出したうえで、寛文11年に江戸城富士見櫓の形を以て新規に建て
替えたことが記録に残っているからである。いかにもその恰好が江戸城に似ているから御拝領と
誤って伝えられたようだ。(後略)」(筆者意訳)
 関宿城の御三階櫓(天守閣の代わり)は寛文11年(当時の藩主は久世広之)に江戸城の
富士見櫓の形に似せて造られたけれど、余りに似ているので当時の人達は将軍家から拝領
されたと間違って伝えられたと記しています。拝領されたら富士見櫓は関宿に移ってしまい
ます。江戸にも行ったことのある人もいますから、さすがにそれは間違いだと分かります。
 大名にとって城は単に住まいというだけでなく自らの権威を人々に知らしめるためにもなくては
ならない大事なもの。とりわけ天守閣はその象徴と言えるでしょう。しかし明暦の大火(1657)
で江戸城天守閣が焼失して以降、江戸城では天守閣が再建されず富士見櫓を以てその代わりとして
きました。天守閣を建て替えたい諸大名は、将軍家に遠慮して天守閣を3階建てにした例は少なく
ありませんでした。ただ天守閣は城の中でも最も大きな建物で建て替えの費用も大変な額になり
ます。将軍家への忖度もあったと思いますが、費用のことも考えて天守閣を小さくしたかった
のかもしれません。               
                                   (尾崎 晃)  
              
                                    
-----------------------------------
[4]季節だより
-----------------------------------
 空の青さと木々の紅葉、黄葉、河川敷の緑と、色鮮やかな風景が広がり、一日一日と秋の
深まりを感じます。
 企画展「関東 塩ものがたり」の会期も残りわずかになりました。皆様のご来館をお待ち
しております。 


======================================
せきはくマガジン第195号(273)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届けしま
す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
======================================

せきはくマガジン第195号(273)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
○ホームページ: http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
○メールの内容についての問い合わせ: sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp
※電子メールについては、送信途中において悪意のある第三者による覗き見等の可能性
 も指摘されていますので、ご留意ください。
○無断転載はお断りします。
○メール配信が不要な方は、下記アドレスをクリックしてください。
 https://a02.hm-f.jp/index.php?action=C1&a=318&g=4&f=8
○メールアドレスを変更された方、エラーメッセージもしくは不明の方は、
 sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp または電話、FAX等でご連絡ください。