千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第196号(274)
配信日時:2022/12/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第196号(274) 2022年12月20日∞
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 もくじ
[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「ワタシはどこ?」
[4]季節だより
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[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、内容等を
 変更することがあります。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお
 願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。
 
●	開館時間 9時~16時30分   

★(1)第22回関宿城百景写真展
    関宿城近辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
  期  日   12月2日(金)〜1月15日(日)
       (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
  時  間   9時~16時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
  入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
       中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料


★(2)関宿城でお正月
    関宿城博物館で、お正月を楽しみましょう。館内で関宿城の記念写真が撮れます。
  期  日   1月5日(木)〜1月7日(土)
  時  間   9時~16時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
  参加費  無料
  申込み  当日自由参加


★(3)昔のくらし展
    昔なつかしい生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
  期  日  1月17日(火)~4月16日(日)
       (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
  時  間  9時~16時30分
  場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
  入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
       中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料
 

★(4)博物館セミナー「新出絵図に見る利根川東遷以前の関宿」
    当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。近年確認された神奈川県
   立歴史博物館所蔵の「関八州大絵図」には、関宿部分に「総寧寺」が描かれていること
   から、寛文三年の国府台移転以前の様子を描いたと考えられます。この絵図とやはり江
   戸川開削以前に描かれた「下総之国図」を比較して、関宿周辺の状況について検討を行
   います。
  期  日   1月22日(日)
  時  間   13時30分〜15時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
  定 員  30名
  参加費  100円
  申込み  12月22日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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◆◆◆1月の休館日について◆◆◆
1月1日(日)~4日(水)、10日(火)、16日(月)、23日(月)、
30日(月)
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[2]1月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容等を変更することがあります。)

◆(1)博物館セミナー「河川敷の菜の花、セイヨウアブラナじゃなかった!?」
    当館の調査協力員、岩槻秀明氏による博物館セミナーです。春になると土手や河川敷
   を鮮やかに彩る菜の花。この野生の菜の花は、これまでセイヨウアブラナとカラシナの
   2種類だと言われ、多くの図鑑にもそう書かれてきていました。ところがじつはこれが
   間違いであったことが判明しました。では河川敷の菜の花の正体は何なのでしょう。改
   めて「菜の花」について考え直してみたいと思います。
  期  日   2月12日(日)
  時  間   13時30分〜15時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
  定 員  30名
  参加費  100円
  申込み  1月12日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
 

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[3]せきはく豆事典「ワタシはどこ?」
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 千葉県野田市から埼玉県や茨城県、さらには東京、大阪など遠方へ行くには、利根川、江戸川、
利根運河の3つ河川の橋を渡らなければなりません。
 現在の橋の数は、利根川が3本、江戸川が6本(東武野田線江戸川橋梁含む)、利根運河が12本
あります(利根運河はWikipedia参照)。
 一方、江戸時代以前は、軍事上、経済上等の理由により、ほとんどの場合、河川に橋を架けること
はできず、対岸へ行く場合には船に乗って渡っていました。
 その河川を渡るための船着き場を渡し、渡し場と言います。細川たかしさんの曲でも有名な、江戸
川を渡る松戸市の「矢切の渡し」をご存知の方が多いと思います。
 では、野田市内の渡しの場所はどこにあるのでしょうか。
 『千葉県東葛飾郡誌』に大正7年(1918)までの渡しの場所が記載されていますので、こちらを参考
にして見てみましょう。
 現在の野田市内で渡しを探すと、利根川が17ケ所、江戸川が20ケ所(逆川、座生沼から江戸川も
含む)、合計37ケ所あったことがわかりました(利根運河の記載はありませんでした)。
 また、当時の町村別に見ると、関宿町6ケ所、二川村10ケ所、木間ケ瀬村3ケ所、川間村7ケ所、
旭村(目吹付近)2ケ所、七福村(七光台、五木、岩名付近)3ケ所、野田町1ケ所、福田村3ケ所、
梅郷村2ケ所にそれぞれ渡しがありました。
 以下に一覧にしてみます。(※【渡しの名前】場所)
【棒出し渡(関所渡)】関宿町江戸町 【紺屋裏渡(逆川渡)】関宿町江戸町
【行人川岸渡】関宿町元町     【新河岸渡】関宿町台町 
【上野中渡】関宿町台町      【下野中渡】関宿町台町 
【柏寺渡】二川村柏寺       【石宮渡】二川村古布内
【山の渡(新岸渡)】二川村古布内  【三ツ俣渡】二川村新田戸
【宝珠花渡】二川村東宝珠花    【平井渡】二川村平井
【桐ケ作渡】二川村桐ケ作      【中戸渡】二川村中戸
【出洲渡】木間ケ瀬村木間ケ瀬   【飯塚渡】木間ケ瀬村木間ケ瀬
【岡田渡】木間ケ瀬村岡田     【金野井渡】川間村東金野井
【岩名渡(小室辰渡)】七福村岩名  【観音越流】梅郷村今上
【木野崎渡】福田村木野崎     【三ツ堀渡(一名がまん)】福田村三ツ堀
【保木間渡】福田村保木間     【中戸大萬渡】二川村中戸
【親野井渡】二川村親野井     【元竹四郎渡】旭村目吹
【倉持鳥良渡】旭村大井      【小山渡船】川間村小山
【小山渡船】川間村小山(同場所か)【筵打渡船】川間村筵打
【むじな渡】川間村東金野井    【前河岸渡船】川間村東金野井
【宇田川渡船】川間村尾崎     【金杉渡】野田町	
【常陸屋渡】七福村岩名      【座生渡】七福村座生(座生沼から江戸川を渡る)
【渡し場船場】梅郷村今上 
(『千葉県東葛飾郡誌』に記載の現在の野田市のみの順)

 地名以外にも変わった名前も見られます。「一名がまん」や「むじな」はその土地の伝承が由来
でしょうか。
 渡しの詳しい場所は不明ですが、宝珠花渡や金野井渡など現在の橋の名前と同じことから、同じ
場所だったのではないかと考えられます。
 お隣流山市の江戸川の土手には、「六兵衛の渡し跡」など渡しの名前が書いてある標柱がありま
す。野田市内の渡しを、当時の賑わいを思い浮かべながら探してみるのも良いかもしれません。                                        
                                 
                                    (横田 貴史)  
                                                  
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[4]季節だより
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 小さいお子さんが、落ち葉をかき集めては高く舞い上げて遊んでいる姿に、自然と触れ合うこと
の大切さと童心を思い出しました。
 企画展「関東 塩ものがたり」が終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。
12月2日から「第22回関宿城百景写真展」を開催しています。出品者の皆さんの力作を、ぜひ
ご覧ください。
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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第196号(274)
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