千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第198号(276)
配信日時:2023/02/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第198号(276) 2023年2月20日∞
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 もくじ
[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「最初の関所はどこに?」
[4]季節だより
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[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、
 内容等を変更することがあります。新しい情報につきましては、随時ホーム
 ページでご確認をお願いいたします。また、入館の際にはマスクの着用と検
 温にご協力ください。
 
●開館時間 9時~16時30分   


★(1)昔のくらし展
    昔の生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
   期  日  1月17日(火)~4月16日(日)
        (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
   時  間  9時~16時30分
   場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその
        介護者は無料


★(2)博物館セミナー「関宿台町・宗英寺の石造物」
    当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。墓地内の大名墓
   や江戸初期からの商人墓など、宗英寺の石造物について現地で解説します。
   (集合及び解散は宗英寺付近の予定です。詳細は決定次第、電話受付時及び
   ホームページでお知らせします。)
   期  日   3月12日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   宗英寺(野田市関宿台町57)
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  2月12日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
  

★(3)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
   (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵
   碑)や寺院等を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   3月21日(火・祝)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館集会室 【解散】昌福寺
        【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  2月21日(火)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
 

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◆◆◆3月の休館日について◆◆◆
3月6日(月)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
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[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
  (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容等を変更することがあります。)

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
   (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵
   碑や寺院等を学芸員が案内し、解説します。
   期 日  4月16日(日)
   時 間  10時~12時(現地解散)
   場 所  【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室  【解散】昌福寺
        【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  3月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)




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[3]せきはく豆事典「最初の関所はどこに?」
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 江戸時代「入り鉄砲に出女」と呼ばれるように、江戸の防衛のため江戸に入る鉄砲
その他の武器類と、江戸から出ていく女性(特に人質に置かれた諸大名の正妻)を取り
締まった施設を関所といいます。この関所は関東を中心に交通の要衝に置かれ、関宿
にも置かれていました。
 関宿の関所は現在の埼玉県幸手市西関宿にありました。現在関宿江戸町バス停近くに
「関宿関所跡」の石碑が立っていますが、これは江戸川の渡河地点にあった番所のこと
で、実際の取り調べは幸手市側で行っていました。関宿城とその城下町を描いた正保城
絵図(1647~56作成)では権現堂川と逆川が江戸川に流入する江戸川右岸に関所の建物
が描かれています。しかしこの場所に関所が建てられたのは江戸川が関宿まで開通して
からです。それ以前の関所はどこにあったのでしょうか?
 幕府は元和2年(1616)利根川や江戸川など関東の主要な河川に定船場(じょうふなば)
と呼ばれる渡船場を指定し、それ以外の場所での渡河を禁止し、そこでは女性と手負いの
者(怪我人)の他、不審者や死骸の渡河を厳しく制限しました。これが関所の始まりです。
 この時関宿には「関宿の内大船渡境」と記されています。「境」とは利根川の対岸にある
現在の茨城県境町のことでしょう。「大船渡し」については「舟渡」もしくは「大船渡」と
いう地名が幸手市にも関宿の江戸町にも見受けられることから、現在の幸手市宇和田辺り
から江戸町経由で境まで渡る長い渡船場があったと考えられます。となると関所は渡河地点
の西側(江戸側)に置かれたことが推察されます。
 なお元和期(1615~24年)の初期に描かれたと思われる絵図には江戸川はまだ関宿まで
達していませんが、利根川から分かれた権現堂川が江戸町から関宿城の西側を通り境町の
方まで流れている様子が描かれています。これが後に江戸川と合流し渡船場は西関宿から
江戸川を横切るように短縮されたと考えられるのです。
 江戸時代初期の関東は利根川や荒川を始めとした河川の瀬替えが行われ、その詳細につ
いては不明な点も多くあります。今後利根川東遷以前の地図を丹念に調べていくと、新た
な発見があるかもしれません。 
                                  (尾崎 晃)  
       
                                           
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[4]季節だより
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 博物館周辺でも梅の花が咲き、また日照時間も長くなるなど、確実に春に近づいていま
す。しかしまだまだ寒い日が続きます。お身体には気を付けてお過ごしください。
 さて、「昔のくらし展」が開催中です。昭和のくらしをぜひご覧ください。

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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第198号(276)
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      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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