千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2023年3月号 ★
配信日時:2023/03/10 08:00
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ちば中央博メール 2023年3月号(2023年3月10日発行・第199号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-156 令和4年度春の展示「ちばの植物 探検隊!-さあ、植物を調
べる旅に出よう-」のご案内
4.研究室から-142 「博物館の建物に寄せる」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆博物館の開館時間について
 本館・生態園は9:00~16:30まで開館・開園しています。
 
講座・観察会については、新型コロナウイルスや自然災害などの対応により変更や中
止の可能性がありますので、くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html

◆現在休止中の展示・サービス
・「たいけんのもり」

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

なお、感染拡大の状況などにより変更が生じる場合がございます。ご了承くださるよ
うお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----------------------------------------------------------------------------
 (1)中央博物館本館・生態園
----------------------------------------------------------------------------
■令和4年度春の展示「ちばの植物 探検隊!-さあ、植物を調べる旅に出よう-」 
日時:令和5年3月11日(土)~令和5年5月28日(日)
会場:第1企画展示室
内容: 千葉県内では、これまでに2,500種類以上の植物の生育が確認されています。
今回の展示では、調査の様子について、道具の準備から順に調査記録の報告までを紹
介します。また、千葉県の植物研究を支えてきた研究者たちも紹介します。

■生態園トピックス展「生態園の意外な動物たち」
日時:~令和5年6月4日(日)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園や青葉の森公園で生活する鳥類や哺乳類、昆虫などの動物をやさしく解
説しています。写真、標本や映像を展示し、生態園や青葉の森公園で見られた意外な
動物たちを紹介しています。

■ミニトピックス展「習志野隕石」
日時:~令和5年3月26日(日)
会場:中央博物館 第1ホール(素掘りトンネル前)
内容:令和2(2020)年7月2日に千葉県習志野市及び船橋市に落下した「習志野隕
石」の一部(2号標本の片側)が当館に寄託されることになりましたので、あらためて
展示しております。

■トピックス展「こんなに変わった植物の分類!-DNAをもとにした新たな系統-」
日時:~令和5年4月9日(日)
会場:第2企画展示室
内容:被子植物を題材に、DNAの塩基配列を基にした新しい分類体系(APG分類)で
大きく変更になった部分を取り上げ、写真や標本を用いて紹介します。

■「生命のにぎわい」写真展
日時:令和5年3月7日(火)~令和5年5月7日(日)
会場:展示室廊下
内容:千葉県生物多様性センター主催の生命のにぎわい調査団員から募集した、生物
多様性写真コンテストの応募作品を展示しています。

----------------------------------------------------------------------------
(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
・大利根分館は本館への機能集約に向けて休館しております。
(館内の見学もできませんので、ご了承くださいますようお願いします。)
・資料の貸し出し等については、電話(0478-56-0101)にてお問合せください。(土・
日・祝を除く)

----------------------------------------------------------------------------
(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
大多喜城分館は施設改修のため、しばらくの間休館します。
※施設内はご覧いただけませんが、敷地内の研修館で「大多喜城と城下町」をテーマ
とした展示を開催しています(開館時間9:00-16:00)。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.中央博の窓-156 令和4年度春の展示「ちばの植物 探検隊!-さあ、植物を調
べる旅に出よう-」のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 令和5年3月11日(土)~5月28日(日)まで、令和4年度春の展示「ちばの
植物 探検隊!-さあ、植物を調べる旅に出よう-」を開催します。
 千葉県内では、牧野富太郎をはじめとする様々な研究者による植物調査の結果、こ
れまでに2,500種類以上の植物の生育が確認されています。県立中央博物館では開館
以来、県内各地を調査し、どこにどのような植物がどれくらい生えているかを記録し
てきました。そして調査で採集した植物を標本にし、標本庫で保管し、目録を作成し
ています。今回の展示では、これら調査の様子について、道具の準備から順に調査記
録の報告までを紹介します。また、千葉県の植物研究を支えてきた研究者たちも紹介
します。もしかしたらここで紹介する先生方に、学校や観察会で実際に教わったこと
がある、という人もいらっしゃるかもしれません。
 この展示を通して、植物をもっと身近に感じていただくとともに、さっそく植物を
調べに出かけてもらいたいと思います。
(企画調整課 山本伸子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.研究室から-142 「博物館の建物に寄せる」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 この度改正された博物館法では、博物館は地域活力の向上に寄与することと規定さ
れた。法改正に先立つ平成30年12月の中央教育審議会「人口減少時代の新しい地域
づくりに向けた社会教育の振興方策について」(答申)では、博物館が住民のシビック
プライド形成へ貢献する期待も述べられている。こうした期待に応えるには、博物館
職員は、博物館が県民に頼りになる存在、誇れる施設となるよう努力を続けるほかは
ない。
 ところで、地域の拠点となりえるためには、博物館には建物としてのシンボル性も
必要である。天守閣の外観を有する大多喜城分館や関宿城博物館は、地域のシンボル
として、県内外の方々に親しまれている。故大高正人氏設計の県立美術館は、周囲の
庭園景観とともに大空間ギャラリーを有する施設として愛されている。
建物としての中央博物館本館はどうだろうか。開館した平成元年の新聞報道を見ると、
「青葉の森公園内にあって周辺の環境と調和して末長く愛されるランドマークとなる
ような施設」「自然光をとり入れたピラミッド形屋根の第二ホール」「ホールには、ピ
ラミッド状の光の塔をのせて、昼間は間接光により柔らかな自然光を呼び込み、夜間
は光の塔としてランドマークである博物館のシンボルとした」「幾何学模様が美しい一
階第2ホール」(平成元年2月6日付け千葉日報紙)などの文言が見える。また、「入
館してエントランスを見上げるとイスラムのモスク(寺院)をイメージしたものとか
で十七メートルの吹き抜けになっている」「博物館正面、ピラミッドのような屋根が
目を引く」(同年2月5日付け産経新聞紙)など、エントランスの吹き抜けホール、
ピラミッド状のドームに注目する記事が多い。当時の県は、広報誌「ニューライフ千
葉」(同年3月1日号)で「文化の森のシンボル」として紹介している。
 建物を東側正面からのぞむと、奥行きと開放性を感じさせる列柱と、高さを際立だ
せるピラミッド状のドームが目に入り、その背後には広大な空間が控えていることを
想像でき期待がふくらむ。懐の深い充実した中身のある博物館の顔としてふさわしい
意匠であるといえる。昭和60年11月の県教育員会と設計会社が作成した『千葉県立
中央博物館(仮称)建築基本設計』では、「建築的特徴」として、「開放感を与える列
柱」「二つの性格の異なったホールを組み合わせ、より変化に富み、より格調高い空
間構成とする」とあり、設計のコンセプトの実現に成功しているといえる。多くの方
に見て体感していただきたい景観である。
 個人的に注目しているのは外壁である。設計コンセプトでは、「周辺の環境になじむ
建物デザイン」「建物の色調は、周辺に調和し、優しく自己主張するウォームグレー調
とする」とあり、色調のみの記載となっている。確かにグレー色のタイルを張り付け
た外壁となっているが、実は文様を表した張り方となっている。文様は、「卍」の縦横
画線を延ばし連続させる幾何学文様である。これは卍繋文(まんじつなぎもん)とい
う伝統的な文様である。古くは平安時代の仏像の截金に用いられるなど、建物や染織
品の定番ともいえる文様である。「吉祥万福」「不断長久」など幸福・長命を意味する
吉祥の文様である。上記基本設計の「設計の基本テーマ」の最初に「風雪に耐え、風
格のある末永く生き続ける博物館とする」とある。まさに設置者と設計者の想いを象
徴する文様であると思う。改めて注目してみてはいかがだろうか。
 千葉県立博物館の歴史は、最初の館設置から50年を超えた。その歴史は、県土の
開発・発展と、社会・経済及び県民生活の変化に対応した波乱に富んだ歩みである。
建物もその中で変転してきたが、博物館が地域のランドマークであってほしい願いは
変わることはない。
(館長 植野英夫)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信をいただいてもお答えできませんので御了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●バックナンバーはこちら↓
https://a02.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=318
●登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
●配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##