千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第199号(277)
配信日時:2023/03/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第199号(277) 2023年3月20日∞
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 もくじ
[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「黄金蜘蛛」
[4]季節だより
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[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座等のイベントにつきましては、
 内容等を変更することがあります。新しい情報につきましては、随時ホーム
 ページでご確認をお願いいたします。
 
●開館時間 9時~16時30分   


★(1)昔のくらし展
    昔の生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
  期  日  1月17日(火)~4月16日(日)
       (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
  時  間  9時~16時30分
  場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
  入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
       中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその
       介護者は無料


★(2)2023「国際博物館の日」記念事業 パネル展「身近なクモ」
    私達の身近にいるクモを、パネルで紹介します。
  期 日  4月18日(火)~6月25日(日)
      (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
  時 間  9時~16時30分
  場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
  入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
       中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその
       介護者は無料
 

★(3)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
   (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵
   碑や寺院等)を学芸員が案内し、解説します。
  期 日  4月16日(日)
  時 間  10時~12時(現地解散)
  場 所  【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室  【解散】昌福寺
       【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
  定 員  30名
  対 象  一般
  参加費  50円
  申込み  3月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


★(4)学芸員によるミュージアムトーク「身近なクモ」
    パネル展「身近なクモ」について、学芸員が解説を行います。
  期 日  4月23日(日)
  時 間  11時~12時、13時30分~14時30分
  集 合  千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
  定 員  各30名
  参加費  無料(別途入場料が必要です。)
  申込み  当日会場にて受付、先着順


★(5)カッピーまつり
    当館のキャラクター、カッピーと一緒に写真を撮りませんか。紙でつくるカッピー
   指人形のシートも配布します。
  期 日  4月29日(土・祝)~5月7日(日) (5月1日(月)は休館。)
  時 間  9時~16時30分
  場 所  千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
  参加費  無料
  申込み  当日自由参加


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◆◆◆4月の休館日について◆◆◆
4月3日(月)、10日(月)、17日(月)、24日(月)
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[2]4月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容等を変更することがあります。)


◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、
   情報・防災ステーションごか)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、
   解説します。
  期 日  5月21日(日)
  時 間  10時~12時
  場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室
       【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、
           浚渫船、情報・防災ステーションごか)
  定 員  30名
  対 象  一般
  参加費  50円
  申込み  4月21日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


◆(2)体験教室「河川敷の野鳥観察会」
    千葉県立関宿城博物館周辺の河川敷で見られる鳥たちの姿や声を観察します。
    (望遠鏡、カメラを持参してもよいです。動きやすい服装でご参加ください。)
  期 日  5月28日(日)
  時 間  11時~12時、13時30分~14時30分
  場 所  千葉県立関宿城博物館周辺河川敷
  定 員  各20名
  参加費  50円
  申込み  4月28日(金) 9時から電話で申込受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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[3]せきはく豆事典「黄金蜘蛛」
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 黄金蜘蛛(以下「コガネグモ」と表記)は、日本を代表する大型の美しいクモです。
成熟したメスの体長は最大3センチメートル、X字型に足を広げたときの右前方の足先と
左後方の足先の間の長さは10センチメートルにもなります。メスの胴体には幅広い黄色
と濃茶〜黒の特徴的な横縞模様があり、非常に目立ちます。オスはメスに較べると大変
小さく、成熟しても体長5〜7ミリメートルほど、体色も茶色で地味です。国内では北海
道を除く全域に、国外では台湾、韓国、中国に分布しています。
 江戸時代後期に、幕府の医官で本草学者の栗本丹洲が著わした、日本最初の虫の図譜
である『千蟲譜』(1811年)にも本種と思われるクモの図が見られ、日本では昔から
コガネグモが普通に知られていたことが分かります。
 オーストリア出身のお雇い外国人教師Albrecht von Roretzは、1874年から1882年まで
日本に滞在し、その間に日本各地から動物標本を採集して母国に送りました。その中に
コガネグモも含まれており、この標本をドイツのクモ学者L. Kochが調べた結果、まだ正式
な分類学上の名前(学名)がついていない種類であることが判明し、1878年に新種として
発表しました。
 新種として発表する際には、その種類が今まで知られていた種類のいずれとも違うことを
説明する記載文や図を示すとともに、万国共通の名前である学名を付けることになっています。
学名は原則としてラテン語2単語で構成されており、コガネグモの学名はArgiope amoena
(アルギオーペ・アモエナ)です。Argiopeはギリシア神話に出てくる娘の名前で、amoenaは
魅力的な、美しいという意味の形容詞です。おそらくL. Kochは、ヨーロッパには生息していない、
この大きくてはっきりした模様のある東洋のクモを見てその美しさに心を打たれ、こんな学名を
付けたのではないでしょうか。
 かつては人家や林の周辺、水田、河原、草原などの日当たりの良い場所に大きな網を張り、
その中心に止まっている姿をよく見かけたそうです。しかし 最近では都市部を中心に減少傾向
にあり、全国の15都府県でレッドリストに掲載されています。館近隣県では千葉県が「要保護生物」
(環境省統一カテゴリの「絶滅危惧II類」相当)、埼玉県が「準絶滅危惧 (NT1)」、茨城県が
「準絶滅危惧」(いずれも同「準絶滅危惧種」相当)となっています。草原的な環境を好むので、
草原面積の減少や、餌となるコガネムシ類や大型のハエ類の減少などが原因になっているのかも
知れません。ところが嬉しいことに、関宿城博物館周辺にはコガネグモが多いのです!
 前年の秋に卵から孵化した子グモは子グモのまま越冬して、春から餌を食べてぐんぐん成長し、
9月には卵を産んで死んでしまいます。立派な姿を見せるのは夏の間だけなのです。
 クモと聞いただけで毛嫌いする方もおられますが、よく見ると美しいものもたくさんいます。
この夏は、城の白い壁を背景に誇らしげに網に鎮座するコガネグモの姿を、ぜひ御覧ください。
                                   
                                     (萩野 康則)

                 
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[4]季節だより
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 梅、菜の花、桜と、春のたよりが次々と舞い込んでいます。4月2日(日)には、4年ぶりに
野田市関宿城さくらまつりが開催されます。
 日常を取り戻しつつも、体調管理にはお気を付けてお過ごしください。
 令和4年度も残り11日。1年の早さに驚くばかりです。今年度も皆様には大変お世話に
なりました。令和5年度もくれぐれもよろしくお願いいたします。

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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第199号(277)
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