千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第201号(279)
配信日時:2023/05/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第201号(279) 2023年5月20日∞
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 もくじ
[1]6月のイベント情報及び6月の休館日について
[2]6月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関所改めは厳しい?それともゆるい?(その1)」
[4]季節だより
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[1]6月のイベント情報及び6月の休館日について
 
●	開館時間 9時~16時30分

●	6月15日(木)は、県民の日のため、入場は無料です。
                       
★(1)2023「国際博物館の日」記念事業 パネル展「身近なクモ」
私たちの身の回りにはたくさんのクモがいます。そんなクモたちの様子をパ
ネルで紹介します。
期 日  開催中~6月25日(日)
(月曜休館)
   時 間  9時~16時30分
入場料  一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上
障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料 

★(2)パネル展「すごろくde 城下を歩こう」
    関宿城とその城下町に残る史跡をすごろくでめぐります。
期  日   6月27日(火)~9月24日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)
時  間   9時~16時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料  一般200円、高大生100円、中学生以下・65歳以上・
障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料 

★(3)歴史講座「古文書を読む(入門編)《3回連続》」
    初心者を対象とし、くずし字の「ひらがな」を中心に学習します。
   期  日   6月4日(日)、7月2日(日)、8月6日(日)
   時  間   10時~12時
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  30名
   対 象  一般(3回連続参加できる方)
   受講料   初回のみ200円
申込み   申込み受付中
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆6月の休館日について◆◆◆
6月5日(月)・12日(月)・19日(月)・26日(月)は休館します。
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[2]6月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー1
当館の調査協力員による博物館セミナーです。利根川・江戸川流域の歴史や
民俗、自然について講演します。
期  日  7月9日 (日)
時  間  13時30分~15時30分
場  所  千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  40名
対 象  一般
受講料  100円
申込み  6月9日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


◆(2)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
当館調査協力員の自然科学系ライター「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏の解説
を 聞きながら、河川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいき
ものについて学びます。夏休みの自由研究に最適です。
期  日   7月30日(日)
時  間   9時30分~12時
場  所   博物館周辺の河川敷及び館内集会室
定  員  20名
対 象  小学生とその保護者
参加費  50円
申込み  6月30日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆事典「関所改めは厳しい?それともゆるい?(その1)」
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 関所とは古来より人や物の通行を監視した施設で、特に江戸時代は「入
り鉄砲に出女」の言葉が示すように、江戸に入る鉄砲その他の武器類と江
戸から出ていく女性を取り締まるために置かれました。また不審者や犯罪
者・死骸や病人の通行にも目を光らせていました。その多くは江戸周辺の
関東に置かれ、水陸の交通が行き交う関宿にも置かれました。
 天保7年(1836)関宿藩主の久世広周(ひろちか)の帰国に伴い供奉し
た藩士、成石修輔はその著書『関宿土産』に関所についてこう記していま
す。「御城の西南向河岸てふにあり、川陸の往来を改む。公(久世広周)
是を守る、甚だ厳重なり」と改めの厳しさを指摘しています。
 しかし全ての人が厳しい改めを受けていたのでしょうか?物事には原則
と例外があるように、実際にはいろんな事例があったようです。関所役人
が残した記録から見てみましょう。
 関所は原則夜間の通行は禁止されていましたが、関宿城下町の者は暮5
ツ(午後7時から9時)までなら番所に届け出るだけで通ることができ、
前もって家老の印鑑を提出してある者は夜間でも通行出来ました。また1
泊で帰る女性は、関宿藩の家老の印鑑を押した木札があれば通過できまし
た。江戸川を渡り江川村(現茨城県五霞町)へ行く女性は木札があれば渡
船の方で人数を報告するだけで通ることができました。さらに粕壁宿(現
春日部市)の者は通行手形がなくても関所を通過出来ました。
 この他関宿領以外の近隣の古河や幸手領の者でも、届出があれば特別怪
しくない者は通ることができました。関所では通常女性は被り物を取って
改めますが、近在の者は被り物を取らなくても通行できました。商いで江
戸に出る商人については、特に向下河岸(現幸手市)の喜多村藤蔵(きた
むらとうぞう 関東でも指折りの干鰯(ほしか)問屋)は藩の用事で出る
ことから関所をふつうに通過できました。
 このように関宿領内もしくは近隣の者が関所を通る時の改めはゆるかっ
たようです。関所が置かれた向河岸は身分を問わず地元の人々が日常行き
交う大切な生活路でした。関所役人とも普段から顔見知りにもなり、顔パ
スで通ることもあったでしょう。関所にも地元ルールがあったようです。
この続きは次回に。                   (尾崎晃)
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[4]季節だより
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 風薫る5月となりました。この時期は一年でもっともさわやかな季節
で、風に誘われて何処かに出かけたくなるものです。
 さて、現在3階展示室では、パネル展「身近なクモ」を開催中です。
きれいな色をしたクモや網を張らないクモ、ハエなどの害虫を食べるク
モなどその形態は実にさまざまです。ぜひ一度パネル展を見にお出かけ
ください。お待ちしております。
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せきはくマガジン第201号(279)
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