千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2023年10月号 ★
配信日時:2023/10/10 08:00
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    ちば中央博メール 2023年10月号(2023年10月10日発行・第206号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-163 「出会いは突然に」
4.研究室から-149 「沖合海底自然環境保全地域の深海生物相の研究」
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1.お知らせ
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◆博物館の開館時間について
本館・生態園は9:00~16:30まで開館・開園しています。
 ※入場については本館16:00・生態園16:15までとなります。
講座・観察会については、変更や中止の可能性がありますので、くわしくはウェブサ
イトをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html

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2.イベント情報
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 (1)中央博物館本館・生態園
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■当館にお越しの際は、開館日をご確認の上ご来館ください。
開館日カレンダーはこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html

■【講座・観察会】について
当館では、博物館での生涯学習の充実を図るため、講座・観察会、自然誌シンポジウ
ム、講演会などの行事を実施し、県民の皆様に学習の場を提供しています。
『10月10日~11月10日』までに行われる講座・観察会は以下のとおりです。

◎申込不要イベント
☆自然誌フェスタ ―みんなで楽しむ千葉の自然と歴史―
開催日:2023年11月 3日(金・祝) 9:00~16:30
   ※出店ブースにより、順番待ちをお願いする場合があります。

◎当日申込・先着順イベント
☆森の調査隊
開催日:2023年10月22日(日)13:00~16:00
☆生態園でツリーラリー
開催日:2023年11月 3日(金・祝)13:00~16:00
☆生態園湿地再生バックヤードツアー
開催日:2023年11月 5日(日)13:30~15:30

◎事前申込・抽選イベント
☆セキツイ動物の比べ方(午前の部)
開催日:2023年10月14日(土)10:30~12:00
☆セキツイ動物の比べ方(午後の部)
開催日:2023年10月14日(土)13:30~15:00
☆化石発掘たいけん(午前の部)
開催日:2023年10月15日(日)10:30~12:00
☆化石発掘たいけん(午後の部)
開催日:2023年10月15日(日)13:30~15:00
☆街なかの自然観察―東京の旧海岸線を歩く
開催日:2023年10月22日(日) 9:30~16:00
☆土の中の生きもの
開催日:2023年10月28日(土)10:00~16:00
☆浜金谷の化石採集
開催日:2023年10月29日(日)10:00~12:30
☆親子で戦国武将になろう! 甲冑の試着体験
開催日:2023年11月 4日(土)13:30~15:00

お申込みや詳細はこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html

■【ミュージアム・トーク】(研究員による展示・資料解説)について
当館では土曜・日曜・祝日の11:00~11:30と14:30~15:00に「ミュージアム・トーク」
を行っています。10月10日~11月10日までに行われるミュージアム・トークは以下の
とおりです。

☆10月14日(土)  ☆10月15日(日)  ☆10月22日(日)
☆10月28日(土)  ☆10月29日(日) 
☆11月 3日(金)  ☆11月 5日(日) 

詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520012270143/index.html

■【生態園トーク】について
当館では、土曜日に不定期開催で11:00〜11:30と14:30〜15:00に「生態園トーク」を
行っています。10月10日~11月10日までに行われるミュージアム・トークは以下のと
おりです。

☆10月21日(土)  ☆11月 3日(金・祝)

詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520012270143/index.html

■生態園トピックス展「舟田池の生きものたち」
日時:令和5年9月12日(火)~ 令和5年11月26日(日)
会場:生態園オリエンテーションハウス 
内容:生態園の中に位置する舟田池は都市の中に残っている貴重な池です。舟田池に
   は多くの生物が生息し、互いに様々な影響を受けながら生活しています。今回
   は魚を主役とした舟田池の生態系を紹介します。

■秋の展示「手のひらのメディア―吉澤貞一マッチラベルコレクション―」
日時:令和5年10月3日(火)~ 令和5年12月24日(日)
会場:第1、第2企画展示室
内容:当館所蔵の日本最大のマッチラベルコレクションを通して、近代日本において
   マッチラベルが果たした役割について紹介します。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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・大利根分館は本館への機能集約に向けて休館しております。
(館内の見学もできませんので、ご了承ください。)
・資料の貸し出し等については、電話(0478-56-0101)にてお問合せください。
(土・日・祝を除く)

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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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大多喜城分館は施設改修のため、しばらくの間休館します。
※施設内はご覧いただけませんが、敷地内の研修館で「大多喜城と城下町」をテーマ
とした展示を開催しています。(開館時間9:00-16:00)

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3.中央博の窓-163 「出会いは突然に」
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 10月3日(火)から、「手のひらのメディア 吉澤貞一マッチラベルコレクション」
を開催しています。吉澤さんは、明治37(1904)年に旧成東町に生まれ、旧制成東中
学校から慶応大学に進み、大学時代からマッチラベルの収集を開始。国内のみならず
世界100カ国を超える地域の約70万点ものマッチラベルを収集し,1981年度版のギネス
ブックに世界一のマッチラベルコレクション数として掲載されました。平成6(1994)
年に市川市で亡くなりました。今回の展示は文字通り、吉澤貞一さんのマッチラベル
コレクションを紹介する展示です。このコレクションに出会った時の話をしたいと思
います 。
 あの日、私は環境教育研究科の一員として、当館の生態園のオリエンテーションハ
ウスにいました。すると突然、同期入庁で当時報道広報課にいたTさんから連絡が入
りました。「このマッチラベル、博物館でもらってくれない?」というものでした。
そして次々にマッチラベルの画像や、吉澤さんの息子さんと娘さんがお作りになった
吉澤さんのコレクションについての本の画像が送られてきました。そして「吉澤さん
はマッチラベルは整理されていないとガラクタだ!というのがモットーの方で、きち
んと整理されているのよ」との事。
 70万点を超えるコレクションが整理されているという話に、とても興味がわきまし
た。さらに、送られてきたマッチラベルを見たとき、そのデザインに一目惚れしてし
まいました。「ぜひ、ご寄贈いただいて展覧会をしたい!」と強く思いました。しか
し、そもそもなぜTさんからそんな依頼があったのか不思議に思い、真相を聞いてみ
たところ、実は、県が主催した「行政相談会」に貞一さんのお嬢さんがマッチラベル
の寄贈先がないか相談にいらしていたようです。その担当課が、Tさんの所属する部
署だったのです。その後「行政相談会」の担当者から正式に連絡が来ました。
 その後、お嬢さんにお目にかかり、お父様の事や、他所にも寄贈を打診したところ
「一部なら受け取れますが全部は無理です。」と言われた事など、様々なお話を聞き
ました。そして、お父様がご家族からとても愛されていたことがよく伝わってきまし
た。後日、ついにコレクションと対面した時は整然と整理されたコレクションとその
量に驚きました。これだけのコレクションをお預かりしてよいものだろうかと悩みま
したが、これもご縁だと思い、ご寄贈いただくことにしました。
 マッチラベルを1点、1点見ていくことはとても楽しく、学芸員冥利につきる仕事
だと感じます。ご寄贈いただいた資料は、なるべく早くお披露目をしたいと思いなが
ら、その膨大な数に圧倒され、気が付けば5年の月日が経ってしまいました。
 整理作業はまだまだ続きますが、とりあえずの一区切りとして今回展覧会を開催し
ました。5年前のあの日、次々と送られてきた画像の数々がなかったらマッチラベル
コレクションをご寄贈いただくことも、今回の展覧会もなかったかもしれません。今
は、Tさんからの連絡に感謝です。
(生態・環境研究部長  島立 理子)

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4.研究室から-149 「沖合海底自然環境保全地域の深海生物相の研究」
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 我が国では、2020(令和2)年に、沖合海底自然環境保全地域として4海域(①日本
海溝の最南部及び伊豆・小笠原海溝周辺、②中マリアナ海嶺と西マリアナ海嶺、③西
七島海嶺、及び④マリアナ海溝北部が指定されました。しかし、これらの海域での生
物相調査の実績は乏しい状況でした。環境省からの委託を受け、2020年から海洋研究
開発機構を中心に指定海域の深海生物多様性の調査が開始され、筆者も一連の調査航
海に参加し西七島海嶺や中マリアナ海嶺の海山において甲殻類標本の採集に携わって
きました。新記録種や新種の発見も相次いでいます。
(Komai et al. 2022, 2023a, 2023b)。
 昨年は特別展「鯨」のプロジェクトチーム長だったので、調査への参加を断念した
のですが、今年(2023年)には、海洋研究開発機構の調査船「よこすか」に乗船し、
潜水調査船「しんかい6500」を使って、日本海溝と伊豆・小笠原海溝の接合部にあた
る第1鹿島海山で調査することができました。山頂部の水深3600~3700m,および底部
水深が5600~5700mで潜航を行い、生物採集、環境DNA分析のための採水などを実施し
ました。大深度でありながら、海底には思っていた以上に多くの生物が生息し、驚き
を感じました。今回採集されたシンカイコシオリエビなどは中央博に持ち込まれ、今
後の研究を待っています。引き続きの研究成果にご期待ください。
(動物学研究科長  駒井 智幸)

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 千葉県立中央博物館
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 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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