千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第206号(283)
配信日時:2023/10/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第206号(283) 2023年10月20日∞
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 もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「古地図の向きと大きさ」
[4]季節だより
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[1]	11月のイベント情報及び11月の休館日について
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●	開館時間 9時~16時30分

◇11月3日(金・祝)は、文化の日で入場が無料となります。ぜひお出かけください。
                       
★(1)千葉県誕生150周年記念企画展「地図は世につれ 人につれ」
 戦いが無くなり人々が泰平の世を謳歌した江戸時代には実に多くの地図が作られま
した。地図は作成者の意図や使用する目的によってその大きさや範囲、掲載される情
報が大きく変わります。本企画展ではそうした多くの地図が時代によって変化する土
地の姿や、使う人によって変わる多様な地図、そこから垣間見られる人々の暮らしな
どを読み取っていこうとするものです。
 期  日   9月29日(金)〜11月26日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)
 時  間   9時~16時30分
 場  所   2階企画展示室
 入場料  一般300円、高大生150円、中学生以下・65歳以上・
      障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料
※企画展会期中は別料金になります。

★(2)体験教室「切り絵でつくろう街の地図」
 デザインカッターで地図を切り取って、背景に色紙(いろがみ)に載せると、自分だ
けの素敵な地図が完成します。
期  日   11月12日(日)
時  間   両日とも 11時~12時、14時~15時 全2回
場  所   集会室
定 員  各回10名 小学3年生以上(保護者同伴)
参加費  無料
申込み  当日受付

★(3)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
 千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情
報・防災ステーションごか)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説し
ます。
期  日   11月5日(日)
時  間   10時~12時
場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室
     【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、
                  浚渫船、情報・防災ステーションごか)
定 員  30名
対 象  一般
参加費  50円
申込み  10月5日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(4)博物館セミナー「江戸時代の治水の仕法・関東流関東郡代伊奈家の人々の
        業績」
 当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。江戸時代前半の治水
(利水を含む)の仕法は「関東流」または「伊奈流」と呼称されています。利根川
東遷の始まりと言われる会の川締め切りや関東平野各地の備前堀、備前渠用水、備
前堤などの施策を牽引した伊奈家初代の関東代官頭伊奈備前守忠次、新川通や赤堀
川の開削着手、荒川瀬替えなど利根川東遷の主要な事業を中心的に主導した伊奈家
第三代の関東郡代伊奈半十郎忠治、利根川東遷の概成となる赤堀川の増掘削をした
第四代伊奈半左衛門忠克などは比較的知られています。以降、1792年に「家事不行
届」を咎められて罷免された第十二代の伊奈忠尊(ただたか)まで世襲されていっ
た伊奈家の人々の業績について紹介します。
期  日   11月19日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  10月19日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)展示解説会「地図は世につれ 人につれ」
 開催中の企画展「地図は世につれ 人につれ」について、展示解説をします。
期  日   11月23日(木・祝)
時  間   11時~12時、13時30分〜14時30分
場  所   2階企画展示室
参加費  入場料
申込み  自由参加

◆◆◆11月の休館日について◆◆◆
11月6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)・28日(火)

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[2]	11月中に募集が開始されるイベントについて
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◆(1)博物館セミナー「戊辰戦争旧幕府軍の北上と新政府軍との攻防」
 当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。幕末の慶応4年正
月3日(戊辰の年)京都の鳥羽、伏見で起こった薩摩、長州の新政府軍と旧幕府
軍との戦いは、戊辰戦争の発端となりました。徹底抗戦する旧幕府軍(大鳥圭介)
が江戸を脱出し、北関東地方の岩井(現坂東市)、武井、結城、小山方面に北上
して新政府軍との攻防戦を展開しました。その史料を読み解きます。
期  日   12月10日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  11月10日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)歴史講座「古文書を読む(中級編)《2回連続》」
  本講座の初級編で使用したテキストの続きを講読します。
期  日   12月16日(土)・1月13日(土)
時  間   10時〜12時
場  所   集会室
定 員  30名
対 象  一般(2回連続して参加できる方)
     本講座初級編受講者、もしくは解読字典を使って自分でくずし字を
          調べられる方。
参加費  200円(初回のみ徴収)
申込み  11月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]	せきはく豆事典「古地図の向きと大きさ」
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 9月29日(金)から千葉県誕生150周年記念企画展「地図は世につれ 人につ
れ」が開催されています。今回のテーマは「古地図」です。
 普段私達が見る地図は、北を上にし、その向きのまま文字が読めるようになっ
ています。しかし、江戸時代の地図を調査していくと、必ずしも北が上を示して
いるとは限りません。また、文字の向きが色々な方向に書かれていることもあり、
読むのに戸惑うことがあります。なぜ向きがバラバラなのでしょうか。
 一つに地図の見方が現在と少し異なることが挙げられます。普通地図を見る時
には手で持って見たり、スマホやパソコンの画面を見たりすることがほとんどで
す。それは、地図を持つことができるサイズであることも関係しています。
 しかし古地図には手で持てないほどの大きい地図が多くあります。今回展示し
ている「関宿城下絵図」(笠間稲荷神社蔵)が134センチメートル×174センチメ
ートル、「元禄下総国絵図」(複製 原品国立公文書館蔵)が391センチメート
ル×434センチメートルなどは、実に大きい地図です。もちろんそんな大きな地
図を手で持って広げて見ることは難しいです。なので、当時の人達は畳や床の上
にその大きな地図を広げて見ていたと言われています。
 大きな地図を畳に広げて見ると、一つの方向からでは描いてある内容がよく見
えません。別の方向から見ようと移動します。すると、文字が現代の地図のよう
に全て同じ向きだと読みづらくなってしまいます。つまり見る方向から読みやす
いように文字を書いている、ということが考えられます。
 また、古地図の向きにはその他にも決まりもあるようです。
 大坂を描いた古地図の多くは、東が上を示しています。大坂城を上部にするこ
とが関係しているようです。江戸を描いた古地図の多くは、西が上を示していま
す。中央に江戸城、江戸湾を左下にしています。東側が低地で西に側が高くなっ
ていることが関係しているようです。また、屋敷などの文字の向きがばらばらに
なっていますが、文字の書き出しが入口を示しています。展示している「江戸図」
(当館蔵)をご覧になっていただければ、その向きがわかります。
 このように古地図には現代と違う描かれ方でした。だんだんと向きが統一され
るようになり、地図自体の大きさも扱いやすくなっていきました。  
                             (横田 貴史)

                                                
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[4]季節だより
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 食欲の秋にスポーツの秋、芸術の秋と、秋という季節にはいろいろな言葉が似
合います。忘れてはならないのは行楽の秋。秋になると自然とどこかに出かけた
くなります。出かける時に忘れてはならないものに地図があります。
 当館では企画展「地図は世につれ 人につれ」が開催中です。現在の地図だけ
でなく江戸時代の地図まで実に多様な地図が展示されています。古地図から江戸
時代の関宿を旅してみるもの面白いかと思います。ぜひ一度お出かけください。
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せきはくマガジン第206号(283)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届
けします。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
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せきはくマガジン第206号(283)
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