千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第207号(283)
配信日時:2023/11/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

              せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第207号(283) 2023年11月20日∞
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 もくじ
[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「地図と紙と千葉県」
[4]季節だより
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[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について
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●開館時間 9時~16時30分
         
★(1)第23回関宿城百景写真展
     関宿城近辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
   期  日   12月1日(金)〜1月14日(日)
        (月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料


★(2)博物館セミナー「戊辰戦争旧幕府軍の北上と新政府軍との攻防」
     当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。幕末の慶応4年
    正月3日(戊辰の年)京都の鳥羽、伏見で起こった薩摩、長州の新政府軍と旧
    幕府軍との戦いは、戊辰戦争の発端となりました。徹底抗戦する旧幕府軍(大鳥
    圭介)が江戸を脱出し、北関東地方の岩井(現坂東市)、武井、結城、小山方面
    に北上して新政府軍との攻防戦を展開しました。その史料を読み解きます。
   期  日   12月10日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   集会室
   定 員  40名
   参加費  100円
   申込み  11月10日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
         04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


★(3)歴史講座「古文書を読む(中級編)《2回連続》」
     本講座の初級編で使用したテキストの続きを講読します。
   期  日   12月16日(土)・1月13日(土)
   時  間   10時〜12時
   場  所   集会室
   定 員  30名
   対 象  一般(2回連続して参加できる方)
           解読字典を使って自分でくずし字を読める方。
   参加費  200円(初回のみ徴収)
   申込み  11月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
              04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


★(4)ワークショップ「お正月飾りを作ろう」
     お正月を迎える準備をしましょう。折り紙でお正月飾りを作ります。
   期  日   12月17日(日)
   時  間   10時〜12時、13時30分〜15時30分
   場  所   エントランスホール
   参加費  無料
   申込み  開催時間中随時


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◆◆◆12月と年末年始の休館日について◆◆◆
12月:4日(月)・11日(月)・18日(月)・25日(月)
年末年始:28日(木)~1月4日(木)
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[2]12月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー「川船の旅-木下茶船で三社詣-」
     当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。江戸時代
    に利根川流域で人気のあった三社(香取神宮、鹿嶋神宮、息栖神社)を
     巡る利根川クルーズ(船旅)について紹介します。
   期  日   1月21日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  12月21日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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[3]せきはく豆事典「地図と紙と千葉県」
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 当館では11月26日(日)まで、千葉県誕生150周年記念企画展「地図は世につれ 
人につれ」を開催しています。企画展示室では、国絵図や幕府の要請で作成した
城絵図、旅行用の道中地図など様々な地図を紹介しています。
 江戸時代には、現在のようなスマートフォンや車のナビゲーションはありません
から、地図は紙(和紙)に描かれています。展示でも紹介していますが、治安が
安定した江戸時代後期にはさまざまな地図が作られました。この頃は地図以外にも、
書籍や浮世絵等の刷り物が盛んに出版されています。素材である紙の需要も増え、
全国で様々な紙が生産されるようになりました。関東には今でも埼玉県の細川紙、
茨城県の西の内紙、栃木県の烏山和紙などがあります。
 では、千葉県内では紙を作っていたのでしょうか。
 古代までさかのぼると、今から約1100年前に編さんされた『延喜式』に「几書位
記料麻紙者、上総国一百五十張」という記述があり、上総国(房総半島の中部)に麻
で作られた紙が存在していたことが伺えます。
 また、約1200年前にまとめられた『古語拾遺(こごしゅうい)』という文献によれば、
房総半島は麻がよく育つ土地であったことから、麻の別名「ふさ」の名をとって
「ふさの国」と名付けたそうです。麻の生育がよい土地ならば、麻紙も作られていた
かもしれませんね。
 次に県内産の紙がみられるのは、ずっと時代をくだって約400年後になります。現在
の南房総市平久里の天神社に『紙本著色天神縁起絵巻』という上・中・下巻の県指定
有形文化財があります。上巻と中巻には斐紙と呼ばれる上質な紙が使われていて、制作
年代は南北朝時代か室町時代初期と考えられています。一方、下巻の紙はチリが混じっ
ていて、上・中巻とはあきらかに品質が異なります。このことから下巻は、地元である
平久里産の紙ではないかと考えられています。
 『紙本著色天神縁起絵巻』以降、江戸時代を通じて千葉県内で製紙を行ったという
記録は見当たらなくなってしまいます。次に、千葉県内での紙生産が確認されるのは
明治時代になってからのことです。

 参考:千葉県教育委員会ホームページ
  
                                  (竹内 洋子)                                                    
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[4]季節だより
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 11月に入っても温かい日が続いたせいか、関宿城の桜が数輪咲いていました。新しい
葉も出ています。来年の春に咲いてくれるか心配です。
 企画展「地図は世につれ 人につれ」の会期も残りわずかです。皆様のご来館をお待ち
しております。 
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せきはくマガジン第207号(283)
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      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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