千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第208号(284)
配信日時:2023/12/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第208号(284) 2023年12月20日∞
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 もくじ
[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「関所改め厳しい?それともゆるい?(その2)」
[4]季節だより
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[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
●	開館時間 9時~16時30分   

★(1)第23回関宿城百景写真展
関宿城近辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
期  日   12月1日(金)〜1月14日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時  間   9時~16時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上・障害者手帳などをお持ちの方とその介護者は無料

★(2)関宿城でお正月
関宿城博物館で、お正月を楽しみましょう。館内で関宿城のパネルを背景に
記念写真が撮影できます。
期  日   1月5日(金)〜1月14日(日)
時  間   9時~16時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
参加費  無料
申込み  当日自由参加

★(3)歴史講座「古文書を読む(中級編)《2回連続》」
本講座の初級編で使用したテキストの続きを講読します。
期  日   12月16日(土)・1月13日(土)
時  間   10時〜12時
場  所   集会室
定 員  30名
対 象  一般(2回連続して参加できる方)
        解読字典を使って自分でくずし字を読める方。
参加費  200円(初回のみ徴収)
申込み  募集は終了しました。

★(4)昔のくらし展
昔なつかしい生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
期  日  1月16日(火)~4月14日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時  間  9時~16時30分
場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上・障がい者手帳などをお持ちの方とその
介護者は無料

★(5)博物館セミナー「川船の旅-木下茶船で三社詣-」
当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。江戸時代に利根川流
域で人気のあった三社(香取神宮、鹿嶋神宮、息栖神社)を巡る利根川クルーズ
(船旅)について紹介します。
期  日   1月21日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  12月21日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆1月の休館日について◆◆◆
1月1日(月)~4日(木)、9日(火)、15日(月)、22日(月)、
29日(月)
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[2]1月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー「野田市の太子講について」
当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。太子講とは、建築や
木工関係の職人達が聖徳太子を守護神として、その命日に宿に集まり、聖徳太子
の掛軸に 礼拝の後に親睦の飲食を共にする職業講で、一年の手間賃の協定や仕
事上の取決めを相談するなど組合の役割も果たしました。野田市内の太子講によ
り造立された聖徳太子塔から職人達の動きを明らかにします。
期  日   2月11日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  1月11日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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[3]せきはく豆事典「関所改め厳しい?それともゆるい?(その2)」
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 以前第201号(今年5月20日発行)のメルマガで、関宿関所での改めが地元
の人々には意外とゆるやかだったことを述べました。それでは地元以外の人々、
例えば旅人や他藩の藩士などの改めはどうだったのでしょうか?前回と同様に江
戸時代後期の関所役人が残した記録から見てみましょう。
 通常の旅人は関所を通る通行手形を持参します。関所ではこの手形を読み上げ
本人と確認してから通します。しかし中には手形を持ってこない者や途中で無く
してしまった旅人もいました。これに対しては無理に国元に帰すようなことをせ
ず、届け出て怪しくなければ通していました。また大神楽(だいかぐら)や願人
坊主(がんにんぼうず 僧の姿をした大道芸人)は手形の代わりに芸をさせて通
していました。万歳(まんざい)や薬売りも同様に扱われました。飛脚(ひきゃ
く)に関しては手形が無くても先方の書状があれば通し、たとえ夜間であっても
飛脚は通ることができました。
 江戸時代後期に抜け参りが流行しました。これは領主や名主などの許可を得ず
に勝手に思い付きで伊勢神宮へ参詣する旅ですが、手形を持っていない場合が多
いので関所では改めはしますが結局通していました。抜け参りに限らず江戸時代
は一般の人々は一生に何度も遠くまで旅に出ることはなく、殆どの人は旅慣れて
いませんでした。そんな旅人に対して関所役人は悪口を言ってはならないと触れ
出されていました。
 他藩の藩士については手形を改め、船で通行する場合は積荷を改めます。しか
しその扱いには無礼がないように慎重に行い、関所のある向河岸に宿泊を希望す
る者には名主に手配させました。幕府の役人や手代などが急用で通過する場合は
関所に記録するだけで通し、高提灯を掲げるなどして便宜を図りました。
 十返舎一九の有名な小説『東海道中膝栗毛』では主人公の弥次郎兵衛と喜多八
が箱根の関所を無事通ってホッとするくだりがありますが、関宿関所でも旅人は
一通りの改めは行われていました。しかしその改めにも例外もあり、ガチガチに
厳しいものではなかったようでした。             (尾崎 晃)
 
                                                  
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[4]季節だより
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 年の瀬を迎え何かと気ぜわしい時期になってきました。師(先生)も走る程の
師走でも、たまには周囲の景色を眺めて落ち着くくらいの心の余裕が欲しいもの
です。当館4階の展望台から富士山がくっきりと見える日も多くなりました。20
23年もあと僅かとなりました。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
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届けします。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
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せきはくマガジン第208号(284)
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