千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2024年1月号 ★
配信日時:2024/01/10 08:00
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    ちば中央博メール 令和6年1月号(2024年1月10日発行・第209号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-166 「十二支にちなんで―辰年―」
4.研究室から-152 「アルコール漬けになったムシたちに報いるために」
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1.お知らせ
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◆新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましてはよき新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
昨年は格別のご愛顧をいただき誠にありがとうございました。
今年も新しい発見と驚きをご提供できるよう職員一同努めて参ります。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし新年のご挨拶とさせていただきます。

◆当館にお越しの際は、開館日をご確認のうえご来館ください。
開館日カレンダーはこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html

◆博物館の開館時間について
本館・生態園は9:00~16:30まで開館・開園しています。
 ※入場については本館16:00・生態園16:15までとなります。

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2.イベント情報
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 (1)中央博物館本館・生態園
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■【講座・観察会】について
当館では、博物館での生涯学習の充実を図るため、講座・観察会、自然誌シンポジウ
ム、講演会などの行事を実施し、県民の皆様に学習の場を提供しています。
『1月10日~2月10日』までに行われる講座・観察会は以下のとおりです。

◎当日申込・先着順イベント
☆小正月飾りをつくろう!
開催日:令和6年1月13日(土) 午前の部 11:00~11:30
              午後の部 14:00~14:30
開催地・会場:1Fホール

☆森の調査隊
開催日:令和6年1月14日(日)13:00~16:00
開催地・会場:生態園

◎事前申込・抽選イベント
☆九十九里浜で激レア蜃気楼と海鳥をみよう
開催日:令和6年1月20日(土) 6:15~ 7:30
開催地・会場:館外(九十九里町)

☆深海生物をみてみよう
開催日:令和6年1月20日(土)13:30~15:00
開催地・会場:研修室

☆メタセコイヤ化石林の観察
開催日:令和6年1月21日(日)13:00~15:00
開催地・会場:館外(東京都八王子市)

☆地衣類の顕微鏡観察
開催日:令和6年1月21日(日)13:30~15:00
開催地・会場:研修室

☆まいわいをしろう 民俗編(会場参加)
開催日:令和6年1月21日(日)14:00~15:00
開催地・会場:講堂

☆まいわいをしろう 民俗編(オンライン参加)
開催日:令和6年1月21日(日)14:00~15:00
開催地・会場:オンライン配信

☆地層と貝化石の観察会
開催日:令和6年1月27日(土)13:00~16:00
開催地・会場:館外(館山市)

☆花粉を顕微鏡でみてみよう
開催日:令和6年2月 4日(日)13:30~15:30
開催地・会場:研修室

☆スミレの分類
開催日:令和6年2月10日(土)13:30~15:00
開催地・会場:研修室

講座・観察会のお申込みや詳細はこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html

■【ミュージアム・トーク】(研究員による展示・資料解説)について
当館では土曜・日曜・祝日の11:00~11:30と14:30~15:00に「ミュージアム・トーク」
を行っています。12月10日~1月10日までに行われるミュージアム・トークは以下の
とおりです。

☆ 1月…14日(日)『収蔵庫バックヤードツアー』
    21日(日)『江戸時代の房総』
    28日(日)『土の中の生き物』
☆ 2月… 3日(土)『いろいろな魚のかたち』
     4日(日)『深海の生物』

詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520012270143/index.html

■トピックス展「十二支にちなんで ―辰年一」
日時:令和5年12月16日(土)~ 令和6年1月21日(日)
会場:2階ホール  ※12月16日~ 1月21日
   第2企画展示室※ 1月 5日~ 1月21日
内容:十二支の生きものにちなんで、中央博物館ならではの資料を展示する、毎年恒
例のお正月の展示です。令和6年は『辰』すなわち、伝説の生きもの『竜』に関係する
名前が付けられた資料を展示します。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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・大利根分館は本館への機能集約に向けて休館しております。
(館内の見学もできませんので、ご了承ください。)
・資料の貸し出し等については、電 話(0478-56-0101)にてお問合せください。
(土・日・祝を除く)

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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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大多喜城分館は施設改修のため、しばらくの間休館します。
※施設内はご覧いただけませんが、敷地内の研修館で「大多喜城と城下町」をテーマ
とした展示を開催しています。(開館時間9:00-16:00)

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3.中央博の窓-166 「十二支にちなんで―辰年―」
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トピックス展「十二支にちなんで―辰年―」を令和5年12月16日(土)~令和6年1月21日
(日)の期間で行います。
本展示は十二支の動物にちなんだ中央博物館の資料を紹介する、毎年恒例のお正月の
展示です。令和6年は辰年です。「辰」すなわち、竜に関係する名前がつけられている
様々な生きもの標本、名前に「辰」のつく鉱物、竜をモチーフとした武具や手拭い、
マッチラベルなど、「竜」に関わる様々な資料を約70点展示します。
12月16日からは2階ホール(第1会場)で一部を展示し、1月5日からは第2企画展示室
(第2会場)も追加して、次のような分野の資料等が出そろいます。

第1会場(12月16日~.2階ホール)
○武具、マッチラベル、きのこ、植物、貝類、昆虫、
辰砂(鉱物)、竜と関係のあるゾウの化石
第2会場( 1月 5日~.第2企画展示室)
○竜信仰(パネルのみ)、手拭い、甲殻類、魚類、
哺乳類、植物、地衣類(パネルのみ)

意外な発見があると思いますので、ぜひ、お越しください。    
(十二支展プロジェクトチーム 原田 浩)

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4.研究室から-152 「アルコール漬けになったムシたちに報いるために」
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 私が研究対象としているエダヒゲムシは、土中に住む小さなムシです。体長1mmほど
なので、野外で肉眼で探すのは、大変困難です。そこでこのムシが住んでいそうな土
を採ってきて、ツルグレン装置という器具を使って採集します。この装置はふるいに
土をのせて、上から熱を加えて乾燥させて中にいるムシを追い出し、ふるいの下に用
意したアルコール中に落とすものです。都合よくエダヒゲムシだけが採れればいいの
ですが、ダニ、トビムシ、アリ、甲虫などなど、実におびただしい数の多様なムシた
ちが、土粒と一緒に落ちてきます。
 この多数のムシたちと土粒入りのアルコールをシャーレにあけ実体顕微鏡を使って
エダヒゲムシを探します。土粒の間に隠れていることが多いので、柄付き針で土粒を
一つずつ動かしながら目を凝らします。見つかったものはピンセットでつまんで取り
出します。この際、エダヒゲムシだけでなく、他のグループのムシたちも拾っていま
す。土の中のムシの研究はまだまだ進行途上なので、それぞれのムシの専門家に提供
し、研究材料にしてもらうのです。このことによって各グループの新たな分布情報が
明らかになりますし、場合によっては新種が見つかることもあるのです。ハギノヒト
フシムカデ Monotarsobius yasunorii のように、私の名前をつけていただいて新種
として記載されたものもあります。
 こうして私がエダヒゲムシを得るために、一緒にアルコール漬けになってくれた他
のムシたちも専門家に委ねることで、新しい知見をもたらしてくれます。正直なとこ
ろ、エダヒゲムシだけを拾うよりも何十倍も時間がかかるのですが、アルコール漬け
になったムシたちに少しでも報いるために、今日も多種多様なムシたちを拾い上げて
います。
(資料管理研究科 萩野康則)

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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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