千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第209号(285)
配信日時:2024/01/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第209号(285) 2024年1月20日∞
------------------------------------
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 もくじ
[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「川の名前と近代化」
[4]季節だより
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について
●	開館時間 9時~16時30分   

★(1)昔のくらし展
    昔なつかしい生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
期  日  1月16日(火)~4月14日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時  間  9時~16時30分
場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上・障がい者手帳などをお持ちの方とその
介護者は無料

★(2)博物館セミナー「野田市の太子講について」
当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。太子講とは、建築
や木工関係の職人達が聖徳太子を守護神として、その命日に宿に集まり、聖徳
太子の掛軸に 礼拝の後に親睦の飲食を共にする職業講で、一年の手間賃の協
定や仕事上の取決めを相談するなど組合の役割も果たしました。野田市内の
太子講により造立された聖徳太子塔から職人達の動きを明らかにします。
期  日   2月11日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  1月11日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

---------------------------------------------------------------------
◆◆◆2月の休館日について◆◆◆
2月5日(月)、13日(火)、19日(月)、26日(月)
---------------------------------------------------------------------

[2]2月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー「戦国時代における湖沼の機能−関宿城周辺を中心に
−」当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。関宿城周辺に
はたくさんの湖沼がありました。近年、この湖沼の機能に注目が集まってい
ます。戦国時代の関宿城周辺の湖沼の機能はどのようなものだったか紹介し
ます。
期  日   3月10日(日)
時  間   13時30分〜15時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  40名
参加費  100円
申込み  2月10日(土)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


--------------------------------------------------------------------
[3]せきはく豆事典「川の名前と近代化」
--------------------------------------------------------------------
 江戸川と荒川の間を流れる「中川」は、埼玉県羽生市に源を発し、「大落
古利根川」や「元荒川」等と合流しながら埼玉県東部を南流し、東京都葛飾
区で荒川放水路と平行する中川放水路となった後に東京湾へ注ぐ、流路延長
約81kmの一級河川です。
 標高10m以下の低地が多いこの流域は度々、洪水被害を受けてきました。
江戸時代初期までは「利根川」や「荒川」の本流が流れ、利根川東遷・荒川
西遷により本流が移動した後は、流量が減った旧流路が用・排水路の役目を
果たしてきました。
 現在の「中川」は、明治43年の大水害に伴う、「利根川」「江戸川」「荒
川」等の国による大改修によって、昭和4年に誕生した河川です。上流から、
これまでの「島川」「権現堂川」「庄内古川」「大落古利根川」「中川」の
流路等をつなぎ、浚渫し、川幅を広げて整備したものです。これ以前はおお
むね、これらの川ごとに地元主導で堤防等の整備を行ってきましたが、これ
以降は国主導で、河川法の下での整備と一元管理が始まります。
 このように河川法上は、本流名称が複雑に変わると管理上の混乱をきたす
ことから、最下流の名称で統一されました。ただし、これは地元呼称を全て
なくすものではありませんでした。例えば新潟県の「信濃川」は、長野県に
遡ると「千曲川」と地元呼称が変わりますが、河川法上は「信濃川」と統一
されたものの、地図上では「千曲川」の記載も続いています。
 ただし、最下流の名称で統一された後に、地元の要望で、河川法上の名称
が上流部の地元呼称に変更となった事例が全国でこれまでに2例あります。
高知県の「四万十川」と、和歌山県・奈良県・三重県の「熊野川」です。こ
れらは、最下流の呼称であった「湊川」と「新宮川」が当初の河川法上の名
称でしたが、その後、観光地として「四万十川」「熊野川」の知名度が高く
なると、地元の強い要望で、河川法上の名称も変更となりました。
 当館近くの旧「権現堂川」は、戦国時代から江戸時代初期にかけて整備さ
れ、利根川本流の役割を果たしていましたが、明治43年の大水害後の大改
修により、両端が締め切られ廃川となる一方で、部分的に「中川」の流路と
して利用されました。何故、最下流の「中川」という名称となったのか不思
議に思い、その歴史を紹介させていただきました。川は人の暮らしと密着し
ており、複雑な流路の歴史にも、奥深いものを感じます。
                            (糸原 清)
 
                                                  
--------------------------------------------------------------------
[4]季節だより
--------------------------------------------------------------------
 令和6年【甲辰(きのえたつ)】が明けました。皆さま新年おめでとうご
ざいます。今年の夏はフランスのパリでオリンピックが開催され、日本選
手の活躍が期待されます。今年と同じ甲辰の昭和39年(1964)は最初の
東京オリンピックが開催されました。スポーツに限らず龍のように何事も
活気あふれる年になって欲しいと思います。本年もどうぞよろしくお願い
いたします。
==================================
せきはくマガジン第209号(285)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報
をお届けします。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ
下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
==================================

せきはくマガジン第208号(284)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
○ホームページ: http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
○メールの内容についての問い合わせ: sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp
※電子メールについては、送信途中において悪意のある第三者による覗き見等
 の可能性も指摘されていますので、ご留意ください。
○無断転載はお断りします。
○メール配信が不要な方は、下記アドレスをクリックしてください。
 https://a02.hm-f.jp/index.php?action=C1&a=318&g=4&f=8
○メールアドレスを変更された方、エラーメッセージもしくは不明の方は、
 sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp または電話、FAX等でご連絡ください。