千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第210号(286)
配信日時:2024/02/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第210号(286) 2024年2月20日∞
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 もくじ
[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について
[2]お知らせ
[3]せきはく豆事典「地図と紙と千葉県 その2」
[4]季節だより
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[1]3月のイベント情報及び2月の休館日について
●	開館時間 9時~16時30分   

★(1)昔のくらし展
 昔なつかしい生活用具などを中心に、昭和の頃の暮らしを紹介します。
期  日  1月16日(火)~4月14日(日)
(月曜休館。月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館。)
時  間  9時~16時30分
場  所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
          中学生以下・65歳以上・障がい者手帳などをお持ちの方とその
          介護者は無料

★(2)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
 千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある
史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵
堀と随庵碑)や寺院等を学芸員が案内し、解説します。
期  日   3月20日(水・祝)
時  間   10時~12時
場  所   【集合】千葉県立関宿城博物館集会室 【解散】昌福寺
      【見学】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
定 員  30名
対 象  一般
参加費  50円
申込み  2月20日(火)9時から電話で申込み受付(先着順)
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆3月の休館日について◆◆◆
3月4日(月)、11日(火)、18日(月)、25日(月)
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[2]3月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(河川コース)」
 千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫
船、情報・防災ステーションごか)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案
内し、解説します。
期 日  4月19日(日)
時 間  10時~12時
場 所  【集合】千葉県立関宿城博物館 集会室  
      【見学】千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、
            関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーションごか)
定 員  30名
対 象  一般
参加費  50円
申込み  3月19日(火)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)


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[3]せきはく豆事典「地図と紙と千葉県 その2」
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 当館のメールマガジン12月号では、地図に紙が使われていることに因み千
葉県の紙の生産についてお伝えしました。今回は、その続きになります。
 和紙の生産記録が少ない千葉県ですが、明治時代には千葉県内でも和紙が
作られていたようです。明治36(1903)年の『千葉県統計表』には、製紙業
者として150戸の記録があります。その内訳は「半紙」95戸、「浅草紙其
他」55戸で、半紙の主要な産地は夷隅郡(現在の勝浦市・大多喜町等)で、
ほかに安房郡(現在の南房総市の一部・鋸南町等)で生産しているとありま
す。浅草紙とは、使用済みの紙を繊維の状態に戻して漉き返した再生紙で、
和紙の原料である楮や三椏(みつまた)を栽培したり加工したりする必要
が無いため、街なかでも作りやすい紙です。東葛飾郡(現在の市川市・流山
市・松戸市の一部等)が「浅草紙其他」の生産地の50%を占めています。
 一方、『千葉県統計表』で半紙の主要な産地とされている夷隅郡では、
大多喜町に明治30年代に農会が開いた製紙講習会の受講証が残されていま
す。「講習を受ける前は、チリの混じった紙を漉いていた」と、受講証の
持ち主の話が伝えられていることから、製紙講習会以前から紙漉きを営ん
でいたことがわかります。大多喜町では、物資が不足した第二次大戦後に
手漉き和紙の会社が2件設立されたことがわかっています。
 12月号でご紹介した『紙本著色天神縁起絵巻』を所蔵している天神社の
近くでも明治~大正時代にかけて紙漉きが行われていました。対馬郁夫氏
の「安房の手漉紙私考」(『館山市文化財保護協会 会報 第11号』)に
は、安房郡富山町吉沢(現在の南房総市)に8軒の紙漉き業者があり、楮を
原料にした半紙のほか、浅草紙や「乙女紙」と呼ばれる紙を作っていたこ
とが報告されています。
  県内における手漉き和紙の生産は機械漉きの洋紙に押され、昭和40年代
には姿を消してしまいますが、紙無し県といわれている千葉県でも、かつ
ては確かに紙漉きが行われていました。それだけ私達にとって、紙は身近
な存在だと言えるのかもしれませんね。
                           (竹内洋子)
                                                  
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[4]季節だより
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 江戸川の土手に菜の花を摘んでいる方を見かけるようになりました。菜
の花だけでなく梅の花も咲き始め、だんだんと春の足音が聞こえてきまし
た。次号のせきはくマガジンでは桜の便りが報告できそうです。お楽しみ
に。
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をお届けします。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ
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せきはくマガジン第210号(286)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400 
                  FAX 04-7196-3737
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