千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2013年6月号 ★
配信日時:2013/06/10 08:00
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    ちば中央博メール 2013年6月号 (2013年6月10日発行・第82号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目次
1. お知らせ
2. 中央博の窓
3. イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展・テーマ展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4. コラム:研究室から
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1. お知らせ
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6月15日は、千葉県民の日です。「県民が、郷土を知り、ふるさとを愛する心をはぐく
み、共に次代に誇りうるより豊かな千葉県を築くことを期する日」として、昭和59年
に制定されました。明治6年に木更津県と印旛県が合併して千葉県が誕生した日に由来
しています。
この日、千葉県立中央博物館は入館料が無料になります。たくさんの「県民の日特別
企画」を用意しておりますので、皆さん、お誘い合わせの上ご来館下さい。
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2. 中央博の窓・・・46 〜 ラフィアのふしぎ 〜
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「ラフィア」という名前を聞いたことはありますか?お店で目にされたことがある方
もいらっしゃるかもしれません。そう言う私は、先日までラフィアのことを全く知り
ませんでした。私がラフィアを知ったのは、お客様の忘れ物の帽子がきっかけです。
当館では、届けられた落し物や忘れ物は、拾得物としてしばらくの間お預かりしてい
ます。その帽子も、持ち主が現れないまま、閉館後に職員の部屋に届けられました。
どうやら何かの繊維で編まれているようですが、麦わらともようすが違うし・・・。
裏を見ると、“Raffia 100%”と書かれていました。こんな偶然から、私はラフィア
に興味を持ったのです。「ラフィアってなんだろう? 気になったら、博物館の専門
家に聞いてみよう!」ということで、どうやら植物のようなので、植物が専門の研究
員に聞いてみました。ラフィアとは「マダガスカル原産のヤシの仲間」。葉の繊維を
帽子やバッグなどの材料として利用するそうです。高さ十数メートルにもなるとか。
しかし何より驚くのは、その葉の長さ!なんと一枚の葉が、20メートル近くなるそう
なのです。「ええっ、葉の方が大きいの!?」本来なら、無いほうが良い忘れ物。け
れどそのおかげで、今回は新しい世界を知ることができました。
                         (体験交流員 寺部あゆみ)
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3. イベント情報
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(1)中央博物館本館・生態園 企画展・テーマ展示
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◆【トピックス展】「貝類新収蔵資料,伏見道雄貝類コレクション.Part 2」◆
 会期:5月15日(水)〜6月30日(日) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 会場:本館 二階ホール
 内容:平成23年度に寄贈を受けた伏見道雄貝類コレクションの一部を紹介します。
    伏見道雄氏が収集された、世界中の海産種を中心とした希少種を多く含む貴
    重な貝類のコレクションです。

◆トピックス展【千葉県のレア・アース鉱物】◆
 会期:開催中〜7月15日(月・祝)(好評につき会期延長)
 会場:本館 房総の地学展示室前
 内容:レア・アース(希土類元素)は、近年、現代社会に欠かせない資源として注
    目されています。最近(2012年12月)、レア・アース元素を含む特殊な鉱物
    「チェフキン石」が千葉県で発見・記載されました(日本で2例目)。その
    標本を展示すると共に、特徴や現地の産状などを紹介します。
 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=793

◆【生態園トピックス展】「生態園のトンボ」◆
 会期:7月9日(火)〜8月18日(日)
 会場:生態園オリエンテーションハウス(入場料無料)
 内容:トンボは空飛ぶ宝石と呼ばれます。生態園で見られるトンボを中心に、写真
    と標本でトンボの世界を紹介します。

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント(6月10日〜7月10日)
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◆講座・観察会
◎県民の日特別企画
【押し花でしおりを作ろう】
 日時:6月15日(土) 10:00〜15:00
 場所:二階ホール
 内容:押し花をラミネートしてしおりをつくります。
 費用:無料
 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)・定員50名

【貝塚発掘体験】
 日時:6月15日(土) 10:00〜12:00
 場所:一階入り口
 内容:“小さな貝塚”で貝をさがしてみましょう。お子様向けの体験行事です。
 費用:無料
 対象:どなたでも

【本物の土器にさわってみよう】
 日時:6月15日(土) 10:00〜15:30
 場所:房総の歴史展示室前廊下
 内容:普段はガラス越しに見る縄文土器などに触れてその質感を感じてください。
 費用:無料
 対象:どなたでも・定員なし

【昆虫の標本づくり】
 日時:6月15日(土) 10:00〜15:30
 場所:生物の分類展示室
 内容:甲虫や蝶の標本作りを実演します。10:00〜,11:00〜,13:00〜,14:00〜,
    15:00〜の全5回,各回30分間。
 費用:無料
 対象:どなたでも・定員なし

【環境教育講座】「ヒトと哺乳類・鳥・虫 〜動物からうつる人の病気〜」
 日時:6月15日(土) 13:00〜15:00
 場所:講堂
 内容:動物が媒介する人の病気について、博物館の研究員3名がお話しします。
 費用:無料 
 対象:中学生以上・定員200名

【歴史学講座1】〜民俗編〜「シンノミ畑と行商」
 日時:6月16日(日) 13:00〜15:00
 場所:講堂
 内容:農家の自家消費用の野菜畑であるシンノミ畑。その生産物をもって行商に出
    た女性たちのたくましい生き方と時代背景を考えます。
 費用:無料
 対象:どなたでも・定員200名

◆生態園の講座・観察会
【森の調査隊】
 期日:毎週土曜日、日曜日及び祝祭日、千葉市内小・中学校の夏季休業日
 時間:9:00〜16:00(随時受付)
 内容:ワークシートをもって生態園内を歩きながら自然を観察する体験プログラム。
 ※個人〜少人数向けのプログラムです。
  団体の方は、原則として平日に予約制でお願いしています。

【とりの声キャッチ名人】
 期日:祝日を除く毎週土曜日
 時間:10:30〜12:00/13:30〜15:00(随時受付)
 内容:野鳥観察舎でききみみずきんのアプリで野鳥の声を録音し、聴き分けます。

◆山のフィールドミュージアム関連行事
【山の学校111】「川の生きもの1」
 日時:6月15日(土) 13:00〜16:00
 場所:清和県民の森(君津市豊英)
 内容:小糸川上流の渓谷で、川の生きものを観察します。幼児でも楽しめるような
    ゆっくりペースの観察会です。
 受付:清和県民の森「木のふるさと館」にて当日12:30〜12:50に受付します。
    事前申込は必要ありません。
 費用:無料、別途保険料50円が必要
 対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)・定員なし


◆【そのほかの6月・7月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
  6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=469
  7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=470

◆【ミュージアム・トーク】(研究員による展示・資料解説)詳しくは↓で
  6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=481
  7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=482

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆展示
【企画展】「利根川と文学〜寺田憲とその周辺〜」
 会期:6月1日(土)〜30日(日) 9:30〜16:30 会期中無休
 場所:大利根分館第3展示室
 内容:神崎町の造酒屋の当主であり、歌人でもあった寺田憲の作品と文人たちの資
    料を展示します。
 入館料:一般300円 大・高生150円 65歳以上・中学生以下無料
 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bb22pw76x-4430#_4430

◆行事
【本館企画展「音の風景」関連行事】
 「ネーチャー!! サタデーコンサート (音のこころ)1」
 内容:ハナショウブが咲きヒバリやオオヨシキリが歌う初夏のひととき。自然豊か
    な水郷佐原で音風景を歌いあげます。
 日時:6月15日(土) 13:30〜
 場所:香取市(水郷佐原水生植物園)
 費用:入場料(大人700円,小・中学生350円)が必要 
 対象:どなたでも・定員なし

 「ネーチャー!! サタデーコンサート (音のこころ)2」
 内容:ハナショウブが咲きヒバリやオオヨシキリが歌う初夏のひととき。自然豊か
    な水郷佐原で音風景を歌いあげます。
 日時:6月15日(土) 15:00〜
 場所:香取市(大利根分館自然観察園)
 費用:無料
 対象:どなたでも・定員なし

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆講座等
【体験教室】「甲冑・小袖・裃の試着」
 日時:6月15日(土) (午前の部)10:00〜、(午後の部)13:30〜
 場所:大多喜城分館(研修館)
 内容:等身大の複製甲冑・小袖などを試着する体験です。本年度から新たに裃が加
    わりました。小袖は女性のみの体験です。
 費用:無料
 定員:20名(要電話予約)
 ※当日は「県民の日」のため、入館料は無料となります。

【動物観察会】「カタツムリを見つけよう」
 日時:7月6日(土) 10:30〜12:00
 場所:大多喜城分館
 内容:大多喜分館周辺でカタツムリをさがします。
 費用:無料、但し保険料50円が必要
 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 定員:20名(当日先着順)

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314#event

◆常設展「房総の城と城下町」
 ※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
 ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=330

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4. コラム:研究室から・・・18 寺田本家第20代当主「寺田憲」について
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企画展「利根川と文学」で中心にとりあげた寺田憲は、神崎町の寺田家当主で、酒造
業を営みながら明治から昭和にかけて、伊藤左千夫・長塚節・土屋文明ら近代の歌人
たちを陰で支えた人物です。みずからも短歌を詠い、絵や写真などを好みました。
寺田は、17歳で『心の花』に参加すると同時に歌風の違う『明星』にも参加し、積極
的に歌人として活動していきます。彼の短歌は約570首あり、『馬酔木』『明星』『ア
ララギ』『アカネ』において発表されましたが、もっとも多くの作品を発表したのは
佐佐木信綱主宰の『心の花』(317首)および歌集『利根川』(100首)でした。
 また、憲の交友関係は、日本近代文学に名を残す文人が多く、伊藤左千夫・長塚節
・佐佐木信綱・与謝野鉄幹・石槫千亦・土屋文明・香取秀真・高橋刀畔・斎藤茂吉ら
との書簡が残されております。なかでも、房総出身の歌人である伊藤左千夫、同郷の
友人である長塚節、歌の師である佐佐木信綱からは100通を超える書簡が残されていま
す。書簡の内容は歌の添削、近況報告、機関誌発行の寄付だけでなく、身内のことの
相談や金品の受け取りの礼状など多岐にわたり、寺田が物心両面で彼らを支えていた
ことがよくわかります。       (大利根分館 主任上席研究員 糠谷 隆)
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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
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