千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2012年5月号 ★
配信日時:2012/05/10 08:10
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    ちば中央博メール 2012年5月号 (2012年5月10日発行・第69号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目次

1 お知らせ
2 コラム:中央博の窓
3 イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展・テーマ展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4 研究室から[研究コラム]
5 メールマガジン配信サーバ変更のお知らせ(再掲)

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お知らせ
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 にぎややかなゴールデンウイークも終わり、いよいよ周辺の緑が美しい季節を迎え
ました。中央博物館では、4月21日から「第3回惑星地球フォトコンテスト入選作品
展示会」が始まりました。「私たちの星・地球の魅力を再発見!」してください。
また、引き続き、春の展示「芽ばえ」(〜5月27日)を開催しております。ぜひご家族
そろっておでかけ下さい。


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コラム:中央博の窓-32  生態園観察会「鳥のさえずり」
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 生態園では毎年この時期、鳥たちのさえずりを観察しています。今年は21回目、素
晴らしい天気に恵まれ、夜明けとともに鳥たちのコーラスが始まりました。その中に
ひときわ美しいキビタキの声が・・・フィロリンという澄んだ一節の後に複雑な鳴き
声を続けます。これがコジュケイの「チョットコイ」やメジロの「チチュルチャチュ
ル」、ときにはツクツクボウシの鳴き真似なのです。耳をたよりに探すと、新緑の葉
の間からちらり、ちらり・・・なかなかオレンジ色の胸が見えません。でもなんて素
敵な声でしょう。今回、4時半からの「夜明けのコーラス」で24種類、6時半からの
「早朝のさえずり」で21種類を確認しました。9時半からの「鳥の声をキャッチしよ
う」では、キビタキやヒヨドリ、コゲラ、ツバメなど8種類の声を録音しました。
これらの声は、http://twitter.com/#!/teruyooba/soundcatch で聞いてね。

               (主席研究員兼生態学・環境研究科長 大庭照代)


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中央博物館本館・生態園
 企画展・テーマ展示
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いよいよ終盤、今月27日まで!

◆企画展 春の展示「芽ばえ」◆
 会期 〜5月27日(日) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 内容 タネから発芽したばかりの小さな植物、芽ばえ。山野草や森の木々、果物な
    どのさまざまな芽生えのかわいらしい姿と特徴を展示します。
 会場:千葉県立中央博物館:企画展示室

 ウェブページはこちらから↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=233


◆トピックス展「第3回 惑星地球フォトコンテスト 入選作品展示会」◆
 (「地質の日」関連行事)
 会期 〜6月3日(日) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 内容 惑星「地球」をテーマに一般から公募した写真コンテスト
    (日本地質学会主催)の入選作品16点をパネルで紹介します。
 会場:千葉県立中央博物館:地学・生物展示室前廊下
  
 ウェブページはこちらから↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=492

 ※本館入場料:一般:300円、高・大学生150円、中学生以下・65歳以上:無料



◆千葉市科学館・千葉県立中央博物館・千葉市動物公園連携企画
 「ちばジカプロジェクト」◆
 夏の企画展「シカとカモシカー日本の野生を生きるー」をきっかけに、千葉市内の
 3つの施設が連携し、野生動物へ興味を抱くイベントを実施します。

 ◎シカ探調査隊「トナカイを調査せよ!」
  3施設をめぐるワークシートの指令をクリアして、オリジナル缶バッジをゲット
  しよう!

 ウェブページはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=636

 ◎紹介展示
  中央博物館2階ホールにて3つの施設の紹介展示を行っております。
  ニホンカモシカとニホンシカの幼獣も展示中。


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中央博物館本館・生態園
 当日参加できるイベント(5月10日〜6月9日まで)
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◆春の展示関連講座
【芽ばえさまざま―形と生態の多様性―】
  日時 5月19日(土) 13:30〜15:30
  場所 中央博物館講堂
  内容 春の展示「芽ばえ」の担当者が、さまざまな芽ばえについてや展示の見ど
     ころを解説します。
  費用 無料
  定員 大人200名(中学生以上)

◆生態園観察会
【とりの声キャッチ名人 さえずりを聞きわけてみよう】
  日時 5月12日・26日(土) 10:00〜15:00
  場所 中央博物館生態園
  内容 生態園は自然がいっぱい。音声識別装置「ききみみずきん」で季節の鳥の
     声を聞き分けよう。
  費用 無料
  定員 なし(小学3年生以上対象<小学生は保護者同伴>)

【初夏の植物】
  日時 5月17日(木) 10:00〜12:00
  場所 中央博物館生態園
  内容 初夏の生態園の園路を歩きながら、様々な草木の花や枝葉の伸びなどを観
     察します。
  費用 無料
  定員 大人30名(先着順)

◆房総の山のフィールド・ミュージアム
【山の学校 初夏の里の生きもの】
  日時 5月19日(土) 13:00〜16:00
  場所 君津市立三島小学校周辺(君津市正木・宿原)
  内容 君津市立三島小学校に集合し、周辺を散策して生きものを観察します。
  費用 保険料50円
  定員 なし[三島小学校校庭(君津市正木)にて、12:30〜50に受付、
     小学生以下は保護者同伴]


【そのほかにも5〜6月の講座・観察会は一杯!こちらから↓】
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=468
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=469

【ミュージアム・トーク(研究職員による資料解説)について詳しくは↓で】
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=480
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=481

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大利根分館   http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/  電話:0478-56-0101
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◆企画展 水郷を旅する人々II◆

  会期:5月26日(土)〜6月24日(日) 9:00〜16:30(会期中無休)、
  内容:野口雨情、徳冨蘆花、田山花袋などの文豪や江戸・東京の庶民が旅し感動
  した水郷の魅力と水郷観光のあゆみを、人々の足跡と作品からふりかえります。
  会場:千葉県立中央博物館大利根分館:第3展示室

  ウェブページはこちらから↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=92

◆講座等
【ギャラリー・トーク】
  5月27日、6月3日・10日・17日・24日の各日曜 11:00・14:00
  ・事前の申込みの必要はありません。参加無料、入館料がかかります。
  ・当日先着順、開催時間前に第3展示室にお集まりください。

【講座「水郷の自然と歴史」】
 第1回「水郷の野鳥たち」
  日時 5月26日(土) 13:30〜14:30
  場所 大利根分館 集会室
    講師 環境教育研究科 桑原和之
  内容 水郷は野鳥の宝庫。秋・冬にみられる野鳥についてご紹介します。
  費用 無料
  定員 大人40名(当日先着順)

   ※入場料:一般300円、高・大学生150円、中学生以下・65歳以上、無料。


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大多喜城分館  http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/  電話:0470-82-3007
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 ○博物館セミナー「大多喜を学ぶ」大多喜植物観察会
  日時 5月19(土) 13:30〜16:00
  場所 大多喜県民の森
  費用 無料 ※保険料として当日100円程度徴収
  定員 30名(小学校高学年以上) 
   
   ※実施日時等は都合により、変更となる場合があります。詳しくは電話で
    お問い合わせください。


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研究室から・・・6 「さらに、キンウワバトビコバチ」
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前回は、多胚生殖(たはいせいしょく)するハチ、キンウワバトビコバチを紹介しま
した。1つの卵からクローンである1500匹のハチが生じます。これだけでもとんでも
ないことなのですが、キンウワバトビコバチではさらにとんでもないことが知られて
います。1つの卵から生じる幼虫の中に、兵隊として戦うタイプ(兵隊型幼虫)が生
じるのです。兵隊型幼虫は、自分たちが寄生した宿主の中に他の種類の寄生バチが寄
生した場合に、この寄生バチの幼虫を攻撃(噛み付いて)して殺します。その際に噛
み付いた兵隊型幼虫はそのまま死んでしまいます。自分の死と引き換えに競争相手を
殺す訳です。兵隊型幼虫は、競争相手に出会わなかった場合でも成長して成虫になる
ことはありません。成虫になるのは通常型幼虫だけです。兵隊型幼虫も通常型幼虫も
クローンであり、全く同じ遺伝子を持ちます。クローンの場合、どの個体が生き残っ
てもよいことになります。たとえれば、兵隊型幼虫は人間の体細胞、通常型幼虫は生
殖細胞に相当します。私の体から分離した細胞が独立して人間の形となり、その一部
は兵隊として命を賭して私を敵/競争相手から守り、他の一部は私と全く同じ人間と
して生きている―そんなイメージでしょうか?

                     (自然誌・歴史研究部長 宮野伸也)


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