千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2013年9月号 ★
配信日時:2013/09/10 08:00
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 ちば中央博メール 2013年9月号 (2013年9月10日発行・第85号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展示・テーマ展示
(2)中央博物館本館・生態園等 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.コラム:研究室から
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1.お知らせ
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まだまだ厳しい残暑がつづきますが、花屋さんには、萩、コスモスが並び秋を感じま
す。秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、そして、博物館の秋です。大多喜城分館では
9月3日から、久能山東照宮が所蔵する「家康公の時計」が特別公開され、9月20日から
は「特別展示I 江戸風俗図屏風」が始まります。大利根分館では9月14日から「第37
回千葉県移動美術館」、中央博物館本館では10月5日から「企画展 音の風景」が開か
れます。秋の一日、博物館ですごしてみてはいかがでしょうか。
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2.中央博の窓-49 〜博物館実習を通して考えたこと〜
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 夏本番を迎えた8月1日から9日の9日間。20名の実習生は博物館実習のため千葉県立
中央博物館を訪れました。私たちは実習の中で二つの「総合力」を培えたのではない
かと考えています。
 一つ目は「総合的な経験」。昆虫採集から考古資料の梱包まで文理隔たりのない経
験をしました。このことは専門に分かれた大学生、或いは社会人の私たちには新鮮な
もので新しい視点が拓けました。また、学芸員・入館者双方の立場を体験でき、様々
な立場でものを見て考えることの大切さを学びました。
 二つ目は「総合的な出会い」。9日間、私たちは様々な方と出会いました。学芸員
の方々、実習生たち、また一般の方と接した実習生もいます。学芸員の方々は誇りと
自信、何よりも楽しむ気持ちをお持ちで、私たちは憧憬を抱かずにはいられませんで
した。実習生同士も個性豊かで、互いに刺激しあえる良い関係を築けました。
 二つの「総合力」を通して実習生は多面的に成長することができました。どの道に
進むことになっても生かしていける力であると感じています。
 最後となりましたが、中央博物館の皆様、私たちを受け入れてくださり、貴重な経
験をさせていただけたこと、心から御礼申し上げます。
                     (平成25年度博物館実習生 鈴木綾)
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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館・生態園 企画展示・テーマ展示
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◆【企画展】音の風景 −うつりゆく自然と環境を未来に伝える−◆
 会期:10月5日(土)〜12月1日(日)
 会場:第1企画展示室、第2企画展示室
 内容:虫や風や鐘の音が心に呼び覚ます風景に、未来に遺したい何かを感じます。
    世界中でだれもが録音し、音を共有できるようになった今、音をめぐる博物
    館活動がどのように進化をとげているか、そしてこれから向かうのは・・・
 入場料:一般個人500円・高大生250円

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=805

◆【生態園トピックス展】 あなたが聞いた秋の音を教えてください ◆
 会期:開催中8月27日(火)〜12月8日(日)
 会場:生態園オリエンテーションハウス(生態園は入園無料)
 内容:生態園でキャッチ(録音)した鳥や虫の声を再生。あなたも秋の音をみつけ
    てみませんか?

 ポスターはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=813

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(2)中央博物館本館・生態園等 当日参加できるイベント (9月10日〜10月10日)
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◆本館の講座・観察会
【歴史学講座4 「戦国を生きる―松平家忠と房総―」】
 日時:9月15日(日) 13:30〜15:00
 場所:講堂
 内容:徳川氏の武将松平家忠(まつだいら いえただ)を例に、戦国期の社会につ
    いて解説します。
 対象:どなたでも
 定員:先着200名

【連休特別企画 火おこしを体験しよう】
 日時:9月22日(日) 10:00〜15:00
 場所:一階入り口
 内容:原始古代の火の起こし方を体験します。
 対象:どなたでも
 定員:なし

【サウンドスケープの教室】
 日時:10月5日(土)、10月6日(日) 各日2回:11:30〜12:00、13:30〜14:00
 場所:第2企画展示室
 内容:身近で不思議な楽しい音の世界を、トークや実演で紹介します。
 講師:日本サウンドスケープ協会会員
 対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
 定員:先着20名
 
 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=805#anc_sound_kyousitu

◆生態園の講座・観察会
【生態園ギャラリー 〜あなたの発見おしえてください〜】
 日時:9月29日(日)、10月6日(日) 10:00〜16:00 (随時受付)
 場所:生態園オリエンテーションハウス
 内容:生態園であなたが見つけた自然を、写真と短い説明文でおしえていただき、
    解説板として園路に設置します。
 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 定員:なし
 ※この行事は、PCALi(ピ☆カ☆リ)プログラムの一つとして実施します。

 詳しくはこちら↓
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/event/discovery.htm

【森の音さんぽ】
 日時:10月6日(日) 14:15〜16:15
 場所:生態園(オリエンテーションハウス前に集合)
 内容:音を聴きながら、森や草地などの生態園をめぐります。
    自分の耳を研ぎ澄まし、時折、マイクを通して小さな音世界を聴いてみたり、
    音のなるものをひろってみたり・・・
 講師:日本サウンドスケープ協会会員
 対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
 定員:10名

【森の調査隊】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9:00〜16:00(随時)
 場所:生態園オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
 対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
 定員:なし

【とりの声キャッチ名人】
 日時:毎週土曜日(祝日を除く) 10:30〜12:00/13:30〜15:00(随時)
 場所:生態園 野鳥観察舎
 内容:ききみみずきんのアプリを使って野鳥の声を録音し、聴き分けます。
 対象:小学校3年生以上
 定員:なし

◆山のフィールドミュージアム関連行事
【山の学校114「初秋の里の生きもの」】
 日時:9月21 (土) 13:00〜16:00
 場所:清和県民の森(君津市豊英)
 内容:君津市立三島小学校に集合し、周辺を散策して生きものを観察します。
 受付:三島小学校にて当日12:30〜12:50に受付します。
    事前申込は必要ありません。
 費用:無料、ただし保険料50円が必要
 対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
 定員:なし

◆【そのほかの9月・10月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
  9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=472
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=473

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓で
  9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=484
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=485

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根分館は4月より9月まで通常開館しています。
 10月から3月は団体受入専用期間となりますので、ご注意下さい。
 開館時間は、9:00〜16:30です。
 学校や一般団体の見学受け入れ、学校への出前授業(昔のくらし等)は通年行って
 います。ご希望の学校・団体は、お早めに当館までご相談下さい。

◆【美術展】「第37回千葉県移動美術館」◆
 会期:9月14日(土)〜9月29日(日)
 内容:県立美術館所蔵の水郷地域に関係する美術品等を紹介します。
 入館料:一般個人200円・高大生100円
 休館:月曜日

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆久能山東照宮「家康公の時計」特別公開 ◆
 会期:9月3日(火)〜9月29日(日)
 内容:1611年にスペイン国王フェリペ3世が徳川家康に贈った時計が、ゆかりの地
    大多喜で特別公開されます。400年以上の時を経て、ほぼ完璧に往時の姿をと
    どめる西洋時計は、世界的にも珍しく、現存する国内最古のものです。
 入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?key=bbyklsc4z-4777#_4777

◆【特別展示I】「江戸風俗図屏風」◆
 会期:期間 9月20日(金)〜10月20日(日)、 9:00〜16:30 
 内容:菱川師宣画「江戸風俗図屏風」(複製)を描かれている季節に合わせ、展示
    します。今回は、秋を描いた右隻を展示します。
 入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?key=bbsd82kk2-4777#_4777

◆【収蔵資料展】 大多喜藩の弓術◆
 会期:10月20日(日)まで
 内容:日置(へき)流雪荷(せっか)派として大多喜藩の弓術指南役を務めていた
    森家旧蔵の弓術関係資料等をとおして大多喜藩の武士の生活の一端を紹介し
    ています。

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?key=bb2izrnji-4777#_4777

◆講座・観察会
【博物館セミナー 大多喜を学ぶ「きのこ観察会」】
 日時:10月10日(木)、13:30〜16:00
 場所:大多喜城分館周辺
 内容:講師と一緒に大多喜城分館を周辺を散策しながら、自生しているきのこを観
    察します。
 費用:無料、ただし保険料50円が必要
 対象:一般
 定員:先着40名
 申込:大多喜城分館(0470-82-3007)に電話申し込み

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4.研究室から・・・21 江戸時代の弓〜合せ弓の特長〜
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 日本の弓は標準で全長七尺三寸(約221cm)もある世界最大級の弓です。弓を素材
から見ると、中世頃までの近距離での射戦では丸木弓という木製弓が用いられていま
した。木製弓は弦を外した状態では反りのない直線弓です。弦を掛けても木の性質か
ら弓がしならず、無理に引くと折れてしまうため、それを補いつつ威力を増すために
日本の弓は長大になりました。中世以降、竹を木に貼り合わせた「合せ弓」が主流と
なります。竹弓とはこの合せ弓のことです。
 現在展示している江戸時代の弓は、木部の両側に真竹を貼り合わせた三層構造にな
っています。弓を引くことで外竹が伸び内竹が圧縮されて強い反発力を生みます。
 さて、現在展示している弓は弦を外した弓です。外竹側に20〜30cm程湾曲していま
す。弦を掛けるにはこの湾曲(裏反り)を押しこめ、逆の湾曲を作ります。ここにも
合せ弓の強い弾力の秘密があります。この裏反りは使用頻度が増すと減り、休ませる
と戻ります。弓の性格や手入れをする際、この裏反りは重要なポイントとなります。
収蔵資料展では江戸時代の弓7張を含め弓術関係資料40点を展示しています。
 ぜひ大多喜城分館に足をお運びください。
                 (大多喜城分館 主任上席研究員 地引尚幸)
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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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ます。
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