千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第85号(163) 2013年9月22日∞∞
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もくじ
[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「川が結ぶ(2)-道三堀と小名木川・新川-」
[4]季節だより
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[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
●・開館時間 9時開館,16時30分閉館。(ただし入館は16時まで)
★(1)企画展「川が結ぶ-東北地方と江戸を結んだ利根川水運-」
江戸時代以降の利根川水運を通して,物資の輸送経路をたどりながら,東北
地方と江戸がどのように結ばれていたかを展示・紹介します。
期 日 10月8日(火)~12月1日(日)
(この期間は休館日なし。)
時 間 9時~16時30分(ただし,入館は16時まで)
場 所 千葉県立関宿城博物館2階企画展示室
入館料 一般:300円(団体240円),高大生:150円(団体120円)
中学生以下・65歳以上:無料
★(2)歴史講座 「古文書を読む(中級編)」
関宿地域に関係のある古文書をテキストにして,それを読み解きます。
期 日 10月12日(土),11月4日(振休・月)
時 間 10時30分~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 20名
対 象 一般(連続2回参加できる方)
受講料 無料
申込み 定員に達した為,受付は終了しています。
★(3)歴史講座「川が結ぶ」
企画展のテーマとなっている江戸時代の物流についての講演です。東北地方
の物資を江戸へ輸送するのに利用した利根川・鬼怒川水運について主に解説
します。
講 師:川名 禎(國學院大學非常勤講師)
期 日 10月14日(祝・月)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 50名
対 象 一般
受講料 無料
申込み 9月14日(土)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(4)郷土食講座「そば打ち」
そば打ち愛好会の人たちの指導により,そばの打ち方や切り方を体験
します。また,自分が作ったそばを試食します。
期 日 【後期】10月13日(日)11月17日(日),12月15日(日)
時 間 9時30分~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館休憩所
定 員 20名
対 象 一般(3回連続で参加できる方)
参加費 3,500円(3回分)
申込み 9月13日(金)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(5)野外講座「歴史散歩-江戸と東北を結んだ史跡を訪ねて-」
企画展関連の知識を深めるため,江戸時代に東北地方の物資などが集ま
った河岸跡,史跡,資料館などを見学します。
期 日 10月20日(日)(日帰りの旅)
時 間 9時~16時
場 所 【集合・解散場所】千葉県立関宿城博物館正門
【見学場所】石井河岸菊地記念館(宇都宮市),さくら市ミュージ
アム(栃木県さくら市),境河岸跡(茨城県境町),
阿久津河岸跡(栃木県さくら市),久保田河岸跡(茨
城県結城市),境通六カ宿
定 員 20名
対 象 一般
参加費 2,500円(昼食代む。見学先入館料別途。)
申込み 定員に達した為,受付は終了しています。
★(6)体験教室~みんなでふれあい体験~「関宿城下を歩こう(1日コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて,江戸時代の関宿藩にゆかりのあ
る史跡(関宿城本丸跡。鍵の手十字路,外堀・土塁跡,関宿関所石碑,随
庵堀と随庵碑)や寺院(昌福寺,宗英寺,実相寺,光岳寺)などをを当館の
学芸員が案内,解説します。
期 日 10月19日(土)
時 間 10時~15時
場 所 【集合場所】千葉県立関宿城博物館集会室
【見学場所】史跡(関宿城本丸跡。鍵の手十字路,外堀・土塁跡,関
宿関所石碑,随庵堀と随庵碑),寺院(昌福寺,宗英寺,
実相寺,光岳寺)
定 員 30名
対 象 一般
参加費 1,000円(昼食代・保険代含む)
申込み 9月19日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆10月の休館日について◆◆◆
7日(月)のみ休館。
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[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)博物館セミナー3
当館展示協力員市川幸男氏が,「江戸川沿いにある利根運河等の選奨土木
遺産と台湾にある選奨土木遺産烏山頭ダムについて]という演題で講演し
ます。
期 日 11月24日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円
申込み 10月24日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)郷土食講座「こんにゃくづくり」
地元の方の指導により,こんにゃくづくりを体験します。また,それを
試食します。
期 日 11月10日(日)
時 間 【午前の部】9時30分~12時
【午後の部】13時30分~16時
場 所 千葉県立関宿城博物館休憩所
定 員 各15名
対 象 一般
保険料 50円
申込み 10月10日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(3)体験教室 「関宿城下を歩こう(半日コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園,関宿水閘門,浚渫
船,鬼門除け稲荷,首塚)を学芸員による案内で見学します。
期 日 11月30日(土)
時 間 10時~12時
場 所 集合場所:千葉県立関宿城博物館集会室
活動場所:千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
定 員 30名
対 象 一般
参加費 100円
申込み 10月30日(水)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆事典「川が結ぶ(2)-道三堀と小名木川・新川- 」
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天正18年(1590),江戸に入府した徳川家康が最初に行なったのは,江戸の
城と城下町を造ることであった。その町作りは,江戸城を防御する都市構造を
基本に開始された。最初に必要となったのが,材木などの建築資材を直接江戸
城に運びこむための水路であり,江戸城に進入する外敵を防ぐための濠であっ
た。
水路の整備は江戸城を起点に,海運と接続する江戸湊や,「江戸」を代表す
る川で当時「大川」と呼ばれた隅田川からさらに関東一円へと広がっていった。
しかし,これらは家康が目指した全国規模の交通網整備の一部に過ぎない。よ
く知られている五街道の整備もその一つで,交通網を整備することで,幕府は
全国的な流通システムの構築と掌握を目指していたのである。
家康が第1のステップとして行った事業が,道三堀の開削である。これは当
時江戸湾に突き出た半島状の「江戸前島」の基部付近を開削し,日比谷入江に
面する江戸城と隅田川河口及び江戸湊を結ぶものだった。次に小名木川と新川
(船堀川)の開削をである。これも天正18年の開始とされているが,その後に
展開される利根川東遷事業や荒川西遷事業などの成果を関東河川交通網整備と
して理解するならば,小名木川の開削はその整備の端緒として位置づけられる。
当初の目的は,当時関東一の製塩地帯であった行徳塩浜と江戸城を直接結ぶこ
とであった。塩は米と並ぶ重要な生活必需品であり,戦略物資である。小名木
川・新川は,後の利根川東遷事業の完成により江戸市中と江戸川・利根川水系
を結び,塩のみならず東北諸藩をはじめとする各地からの廻米や商品作物,近
郊からの野菜など様々な物資を運ぶ重要な運河となった。
小名木川は,現在の江東区清澄と同区大島の間をほぼ東西に,一直線に結ん
でおり,明らかに人口河川であることが分かる。その距離は,約4.6キロメー
トルである。小名木川の名称は,慶長年間(1596~1615)に拡張されたと伝え
られ,その時の任にあたった小名木四郎兵衛の名が由来である。もともと干潟
沿海に確立していた水路であったといわれているが,海岸線に沿っての航行は,
海岸の地形や潮流から受ける影響が大きく,安定した航路を確保することが難
しかった。そのため,江戸湾の埋め立てを進行しながら,その水路を埋め残す
形で整備したものである。寛永期(1624~1644)には,小名木川の南岸は埋め
立てが進み,新田として開発されていったが,その頃小名木川の南には仙台堀
が掘られ,仙台藩の深川蔵屋敷などが設置されている。
船堀川(新川)は,江東区大島で中川を経て,西船堀から多少蛇行しながら
南行徳付近の江戸川に接続し,その距離は,約3キロメートルである。新川も
開削されたものであるが,多少蛇行する流路を見ると,もともとあった古い川
の流路を改良したものと思われる。
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[4]季節だより
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朝晩は急に秋らしくなりました。日中はまだ暑い日が続いていますが皆さん
お元気でしょうか。ここ数日,日中は青空で,夜もすっきり晴れ,月がきれい
です。
過日の竜巻や台風の被害はありませんでしたが,読者の方はいかがでしょう
か。竜巻のあった9月2日は展示入替え作業をしていました。突然停電になり,
この時期,時々長くて10分程度のことがよくあるので,そのまま作業を続けて
いました。しかし,今回はやけに長く感じながら1時間経ってしまいました。
家に帰りニュースで竜巻の被害地を知った状況です。さらに,追い討ちをかけ
るように台風の大雨です。
企画展がまもなく始まります。そろそろ,皆さんの近くの図書館等でポスタ
ーやチラシを目にすることがあるかと思います。ご来館をお待ちしております。
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