千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第86号(164)
配信日時:2013/10/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
           
                    せきはくマガジン
                              http://www2.chiba-muse.or.jp/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第86号(164) 2013年10月20日∞∞
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――    
 ■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■
  もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「川が結ぶ(3)-境河岸-」
[4]季節だより
 ■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
●・開館時間 9時開館,16時30分閉館。(ただし入館は16時まで)

★(1)企画展「川が結ぶ-東北地方と江戸を結んだ利根川水運-」
   江戸時代以降の利根川水運を通して,物資の輸送経路をたどりながら,東北
   地方と江戸がどのように結ばれていたかを紹介します。
  期  日   10月8日(火)~12月1日(日)
           (この期間は休館日なし)
  時  間   9時~16時30分(ただし,入館は16時まで)
  場  所   千葉県立関宿城博物館2階企画展示室
  入館料   一般:300円(団体240円),高大生:150円(団体120円)
      中学生以下・65歳以上:無料

 *解説会;11月3日(祝・日),11月23日(祝・土)いずれも11時~12時と13時30分
              ~14時30分の1日2回(要入館料)

★(2)歴史講座 「古文書を読む(中級編)」
    関宿地域に関係のある古文書をテキストにして,それを読み解きます。
  期  日   10月12日(土),11月4日(振休・月)
  時  間   10時~12時
  場  所   千葉県立関宿城博物館集会室
  定  員   20名
  対  象   一般(連続2回参加できる方)
  受講料   無料
  申込み   受付は終了しています。
           04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)郷土食講座「そば打ち」
   そば打ち愛好会の人たちの指導により,そばの打ち方や切り方を体験
     します。また,自分が作ったそばを試食します。
 期  日   【後期】10月13日(日)11月17日(日),12月15日(日)
 時  間   9時30分~12時  
 場  所   千葉県立関宿城博物館休憩所
  定 員  20名                                                            
 対 象  一般(3回連続で参加できる方)                                  
 参加費  3,500円(3回分)                                                          
  申込み   受付は終了しています。                 
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)                     

★(4)博物館セミナー(3)
      当館展示協力員市川幸男氏による「江戸川沿にある利根運河等の選奨土
   木遺産と台湾にある選奨土木遺産烏山頭ダムについて」という演題で講
   義します。        
  期  日   11月24日(日)
  時  間   13時30分~15時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館集会室
  定  員   30名
  対  象   一般
  受講料   200円
  申込み   10月24日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
              04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)郷土食講座「こんにゃくづくり」
     地元の方の指導により,こんにゃくづくりを体験します。また,それを
    試食します。
  期  日  11月10日(日) 
  時  間  【午前の部】9時30分~12時
      【午後の部】13時30分~16時
  場  所  千葉県立関宿城博物館休憩所
  定  員  各15名
  対  象  一般 
  保険料  50円
  申込み  10月10日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(6)体験教室~みんなでふれあい体験~「関宿城下を歩こう(半日コース)」
       千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園,関宿水閘門,浚渫船,
    鬼門除け稲荷,首塚)を学芸員による案内で見学します。
  期  日    11月30日(土)
  時  間    10時~12時
  場  所    集合場所:千葉県立関宿城博物館集会室
            活動場所:千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
  定  員    30名
  対  象    一般
  参加費    100円
  申込み    10月30日(水)9時より電話で申込み受付
           04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ◆◆◆11月の休館日について◆◆◆ 
   休館日なし。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)博物館セミナー4
     当館展示協力員松井哲洋氏による講演です。「船と日本人」という演題
  で講義します。船関連の出土遺物,現存部材,古文書,浮世絵などから昔
  の人々の工夫や知恵を学びます。  
  期  日   12月22日(日)
  時  間   13時30分~15時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館集会室
  定  員   30名
  対  象   一般
  受講料   200円
  申込み   11月22日(金)9時より電話で申込み受付(先着順)
              04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)体験教室~みんなでふれあい体験~「版画年賀状教室」
     版画家地井紅雲先生の指導で,版画の彫り方を学びながら,年賀状づ
    くりを体験し,版画の魅力を再発見します。
  期  日   12月7日(土) 
  時  間   10時~16時
  場  所   千葉県立関宿城博物館集会室
  定  員   10名
  対  象   一般 
  参加費  500円
  申込み   11月7日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[3]せきはく豆事典「川が結ぶ(3)-境河岸- 」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――   
  境町は江戸時代初期に奥州・江戸間の輸送経路になっていました。その後,
日光東往還が通り,関宿城下町5町のひとつとして,また,宿場町も兼ねるよ
うになりました。そのようなことから物だけでなく人も集まる河岸として繁栄
していきました。
 境河岸には2軒の河岸問屋がありました。兵庫(青木)家と五右衛門(小松
原)家です。ともに境町で名主を勤め,それぞれの屋敷が本陣,脇本陣となっ
ていました。
 河岸問屋は,荷物を手配したり受け取ったりするだけの業務のみ行っていた
わけではありません。河岸に着いた荷物を中継するにも,天候などに左右され
れば船が出ないので,荷物を保管する倉庫が必要でした。境河岸付近が描かれ
た「大師典八十八箇所寺郷路方角大殻図」には,白い壁の土蔵と思われる建物
が幾つも見られます。河岸問屋は蔵を建て,その使用料を徴収する倉庫業も営
んだほか,荷物とともにやってくる荷主やその代理人などが宿泊する旅館業も
営んでいました。
 小松原家には,膨大な量の河岸問屋関係資料が残されています。それらの資
料からは,取り扱われた荷物の品々ばかりでなく境河岸を構成する建物や人々
の様子さえも窺うことができます。「石高家数人別書上帳」によると天明5年
(1785)の境町の職業構成は,境町の総人口1,851人で,問屋が前出の河岸問屋
2軒のほかに海産物を扱う浜方問屋4軒,米・大豆などを扱う雑穀問屋7軒,
その他3軒,合計16軒がありました。156人が問屋の仕事に従事していました。
 水運に直接関わる人々としては,船乗りや荷積みを担う者及び船持などがお
り,合計215軒・788人。さらに陸上輸送を受け持つ馬持が28軒・122人,渡し
船の船頭が9軒・46人です。これら交通運輸関係者が総人口に占める割合は約
6割でした。河岸という町全体が,交通運輸の業務を担った場所だったのです。
 河岸問屋は,荷物を手配したり受け取ったりするだけの業務のみ行っていた
わけではありません。河岸に着いた荷物を中継するにも,天候などに左右され
れば船が出ないので,荷物を保管する倉庫が必要でした。境河岸付近が描かれ
た「大師典八十八箇所寺郷路方角大殻図」には,白い壁の土蔵と思われる建物
が幾つも見られます。河岸問屋は蔵を建て,その使用料を徴収する倉庫業も営
んだほか,荷物とともにやってくる荷主やその代理人などが宿泊する旅館業も
営んでいました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[4]季節だより
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 めっきり寒くなり,当館にある木々の葉が急に色付き始めました。皆さんの
周りはどうでしょうか。また,空気が乾燥し,毎日筑波山がくっきりと見える
ようになってきました。
 現在,企画展「川が結ぶ-東北地方と江戸を結んだ利根川水運-」を開催中
です。関連事業の歴史講座「川が結ぶ」と野外講座「歴史散歩(東北と江戸を
結んだ史跡を訪ねて)」は大好評です。歴史講座は,國學院大學の川名禎先生
を講師に招聘し,2時間にわたり「東日本の物流拠点・関宿境河岸」という演
題で講演いただきました。定員を越える参加者は,とても充実した表情で聞き
入り会場を後にしました。
 今日(20日)は,野外講座の実施日です。参加者の皆さんが満足できるよう
説明をします。また,読者の皆さまのご来館をお待ちしております。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
=================================== 
せきはくマガジン第86号(164)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報を
お届けします。
皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
===================================
せきはくマガジン第86号(164)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
◯ホームページ: http://www2.chiba-muse.or.jp/
◯メールの内容についての問い合わせ:sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp
  ※電子メールについては,送信途中において悪意のある第三者による盗聴等
    の可能性も指摘されていますので,ご留意ください。
○無断転載はお断りします。