千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2013年12月号 ★
配信日時:2013/12/10 08:00
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    ちば中央博メール 2013年12月号(2013年12月10日発行・第88号)    
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.コラム:研究室から
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1.お知らせ
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 師走に入り青葉の森の木々も落葉が目立ち、生態園の舟田池にはカモ類など冬の渡
り鳥がやってきました。只今、中央博本館ではトピックス展「緊急報告!台風26号に
よる伊豆大島の土石流災害」を12月15日(日)まで開催中です。伊豆大島の自然災害を
火山島の地質と地形の特性から分り易くコンパクトに解説しています。また、12月
15日にはクリスマス特別企画「チーバくんと松ぼっくりでクリスマスツリーをつくろ
う」を開催します。中央博本館は、年末は12月27日まで、年始は1月5日から開館し
ます。冬晴れの澄み切った青空の下、中央博本館、生態園、そして、分館へ、家族で
出かけてみてはいかがでしょう。
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2.中央博の窓-52 〜博物館に魅せられて〜
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 私は、千葉県立中央博物館・友の会の立上げに加わり、博物館に集う多くの方々と
交流し現在に至っています。これまで博物館で自然誌学、とりわけ藻類の分類・生態
について学ぶ中で身近な環境の変化を如何に理解できるのかと考えるようになり、東
京大学大学院博士課程で環境科学を学び博士(環境学)の学位を取得しました。大学
院入学時の自己紹介で「○○大学○○研究室から来ました」という同級生の中で、
「出身は千葉県立中央博物館です」と言い、周囲を驚かせました。私ほど博物館で学
んだ県民はいないかもしれません。平成15年度からは、外来・共同研究員として学術
研究に加わり、また展示や観察会にも参画・協力して博物館のお手伝いをしています。
 博物館にお出でになる方々は、観光バスのルートに従った見学から、自己の興味を
追及したり、子どもたちの夏休み自由研究相談であったり、昔できなかった学びのお
さらいをしたりと、年齢も来館の目的も興味の度合いも様々です。博物館はこうした
多様な要望に応える懐の深さをもっています。小さな疑問から専門的な難問まで、ど
んどん博物館に問いかけて学んでみてはいかがでしょう。興味という水を注がなけれ
ば水は澱んでしまいます。郷土の過去・現在・未来にかかわる情報を県民と共に収集
・保存して研究し、成果を発信・提供する文化創造の拠点になるという、千葉県立中
央博物館の開館時の基本理念を25年経った今、私は懐かしく憶い出します。
                 (中央博物館共同研究員・友の会 富塚朋子)
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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 トピックス展示
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◆【トピックス展】緊急報告!台風26号による伊豆大島の土石流災害◆
 会期:11月2日(土)〜12月15日(日)
 会場:本館2階 地学展示室付近廊下
 内容:台風26号による伊豆大島の斜面崩壊及び土石流は、火山地域特有の地形地質
    に、短時間集中豪雨が引き金となって発生したと考えられます。近年日本列
    島ではこのような土砂災害や気象災害が頻発していることから、今回の土石
    流が、どのような場所でどのように発生したのか、伊豆大島の火山の地質模
    型や航空斜め写真などを使って解説します。

◆【トピックス展】房総ゆかりの富士山◆
 会期:平成26年1月5日(日)〜2月9日(日)
 会場:本館2階 第2企画展示室
 内容:「新 発見 チバ×Mt.Fuji」に関連し、当館ほか県内博物館で所蔵する富
    士山を描いた絵画・写真資料を紹介します。

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=793#fujisan
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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等(12月10日〜1月10日)
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◆本館の主な講座・観察会
【環境教育講座 景観を探る 〜下総台地の薪炭林化 近世享保期編〜】
 日時:12月14日(土)  14:00〜15:30
 場所:研修室
 内容:下総台地の近世の薪炭林化について、享保期を中心に解説します
 対象:中学生以上
 定員:30名

〈クリスマス特別企画〉
【チーバくんと松ぼっくりでクリスマスツリーをつくろう】
 日時:12月15日(日) 10:30〜11:00/14:00〜14:30(開始15分前から受付)
 場所:1階ホール
 内容:チーバくんと一緒に松ぼっくりについてのお話を聞いたあと、松ぼっくりで、
    小さなクリスマスツリーをつくります。
 対象:どなたでも(小学生3年以下は保護者同伴)
 費用:無料 
 定員:各回40名(希望者多数の場合は抽選)
*本企画は「ゆるキャラグランプリ2013」応援感謝・チーバくんとの特別体験企画です。

【歴史学講座古文書編 〜村のくらし〜】
 日時:12月22日(日) 13:30〜15:00
 場所:講堂
 内容:古文書を基に江戸時代の村のくらしについて考えます。
 対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
 定員:先着200名

◆生態園の講座・観察会
【森の調査隊】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9:00〜16:00(当日随時受付)
 場所:生態園オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
 対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
 定員:なし

【とりの声キャッチ名人】
 日時:毎週土曜日(祝日を除く) 10:30〜12:00/13:30〜15:00(当日随時受付)
 場所:生態園 野鳥観察舎
 内容:“ききみみずきん”のアプリを使って野鳥の声を録音し、聴き分けます。
 対象:小学校3年生以上
 定員:なし
*もっともっと生態園の鳥の声や虫の声を“ききみみずきん”でキャッチしよう!
 
◆【そのほかの12月・1月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
 12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
  1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓で
 12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
  1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆お知らせ
 大利根分館は、翌年の3月末まで、団体受入専用期間となります。個人の方のご利用
はできなくなりますので、ご注意下さい。但し、イベントや講座の開催日として土曜
・日曜が開館となる場合があります。ホームページ等でご確認下さい。月曜日から金
曜日は、学校や一般団体の見学受け入れ、学校への出前授業(昔のくらし等)、昔の
道具の出前展示を行っています。ご希望の学校・団体は、特に1月以降予約が集中しま
す。御希望の場合は、お早めに当館までご相談下さい。また、収蔵資料の貸出や利用
申請等は随時受付けております。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆講座等
【博物館セミナー「古文書講座」古文書を読む(初級)】
 日時:平成25年12月19日(木) 13:30〜15:30
 場所:大多喜城分館(研修館)
 内容:古文書(近世文書)に興味はあるが読んだことのない方や、読める文字より
    読めない文字の方が多いといった初心者の方を対象にした講座です。
 対象:高校生以上
 費用:無料(館内を見学する場合は、入館料が必要)  
 定員:40名(要電話予約)

 詳しくはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314

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4.研究室から・・24 〜「市民参加」を考える〜
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 環境問題を始め現代の様々な社会問題の解決のために、国や自治体、企業に加えて、
市民やNPOの役割や貢献が期待されています。キーワードは「市民の参加・参画」。
わたしは教育という視点で「市民参加」に取り組んでいます。
 当館は全国の科学系博物館約20館で取り組んでいる、市民の科学リテラシー育成に
科学系博物館がどのように寄与できるかを確かめる研究プロジェクトに参加していま
す。先行研究によると、全国の科学系博物館のプログラムは大部分が「知る」「学ぶ」
「考える」に分類され、「行動する」に相当するプログラムはほとんど行われていな
いそうです。
 今秋の行事「あなたの発見おしえてください」では、来園者が生態園で見つけたこ
とを写真と短い説明文でお寄せいただき、園路に解説板として設置しました。行事以
外にも作品を募り、夏から秋にかけての新作は80点以上にのぼりました。これを博物
館の展示事業への市民参加と見れば、「行動する」の行事と言えるでしょう。現在、
同じく「行動する」プログラムとして、ライフスタイル評価やリスク評価をテーマ開
発に取り組んでいます。
 なお、当館には市民研究員という、博物館の資料や文献を使い、また学芸員からア
ドバイスを受けながら研究できる制度があり、博物館の研究活動への市民参加の道は
開かれています。みなさんの「参加・参画」を期待します。
              (生態学・環境研究科 主任上席研究員 林 浩二)
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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
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