千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2014年1月号 ★
配信日時:2014/01/10 08:00
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    ちば中央博メール 2014年1月号(2014年1月10日発行・第89号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.コラム:研究室から
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1.お知らせ
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 新年あけましておめでとうございます。青葉の森の梅のつぼみが膨らみ、水仙が咲
き始めました。今年は、中央博物館が開館(1989年2月)して25周年を迎えます。
只今、中央博本館では3つのトピックス展を開催しています。世界文化遺産に登録さ
れた富士山に因んで「房総ゆかりの富士山」と国立歴史民俗博物館との連携展示「冬
の華サザンカと仲間たち」が2月9日まで、自然の造形美を感じさせる貴重な鉱物が並
ぶ「北川隆司鉱物コレクション展」が2月23日までの開催です。また、大多喜城分館
では、「特別公開:重要文化財 大薙刀(伝法城寺国光作)」が2月4日から2月19日
まで開催されます。お見逃し無く。ピーンと張りつめた空気がすがすがしい冬の一日
博物館の静謐な空間に遊んでみてはいかがでしょう。
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2.中央博の窓-53 〜開館25周年を目前にして〜
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 中央博物館は平成元年に開館し、本年2月で25周年を迎えます。この四半世紀、
房総を中心とした自然と歴史・文化にかかわる資料・情報を収集・研究しながら、そ
れらを生かした展覧会、学習支援などの様々な活動を展開し、自然と歴史に関する県
民の知的需要に応えて参りました。この間、県の博物館行政には、入場料の有料化、
房総風土記の丘と房総のむらの統合、上総博物館と安房博物館の地元市への移譲など
大きな動きがあり、今現在も当館は大きな変革のただ中にあります。
 一方で、社会の高齢化に伴って生涯学習へのニーズが増し、生物多様性や里山への
注目をはじめ自然環境保全への関心が高まるなど、博物館を取り巻く社会状況はこの
四半世紀で大きく変化してきました。当館では、これからも、生涯学習支援とシンク
タンク機能を大きな柱として、これらの社会的ニーズに応えて参りたいと思います。
 また、現在、館の存在感やブランド力を高めるため、図書館等の他の社会教育施設
との連携、地域の住民や観光との連携、広報・情報発信を効果的にするための工夫な
どの新たな取り組みも行っております。本年も様々な博物館活動を展開して参ります
ので、26年目に入る当館を、引き続きよろしくお願いいたします。
                             (館長 堀田弘文)
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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 トピックス展示
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◆【トピックス展】房総ゆかりの富士山◆
 会期:平成26年1月5日(日)〜2月9日(日)
 会場:第2企画展示室
 内容:広い地域から富士山を仰ぐことができ、古くから富士信仰が盛んであった千
    葉県。今に伝わる房総から望む富士山が描かれた資料を特別に公開します。

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=793#fujisan

◆【トピックス展】冬の華サザンカと仲間たち◆
 会期:平成26年1月11日(土)〜2月9日(日)
 会場:2階ホール
 内容:国立歴史民俗博物館くらしの植物苑で開催中の展示「冬の華サザンカ」と連
    携し、サザンカとその仲間の植物のレプリカ(模型)5点を展示し、特徴な
    どを解説します。

◆【トピックス展】北川隆司鉱物コレクション展—教授を魅了した大地の結晶—◆
 会期:平成26年1月11日(土)〜2月23日(日)
 会場:企画展示室
 内容:鉱物学専門の故北川隆司教授(広島大学)が生涯にわたって収集した鉱物コ
    レクションの中から、特に美しい標本200点を選んで展示します。(日本鉱
    物科学学会巡回展)

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=821

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等(1月10日〜2月10日)
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◆本館の主な講座・観察会
【動物学講座 海洋動物学講座 3 サンゴ】
 日時:1月12日(日) 13:30〜15:00
 場所:研修室
 内容:さまざまなサンゴのなかまについて紹介します。
 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 定員:20名

◆生態園の講座・観察会
【森の調査隊】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9:00〜16:00(当日随時受付)
 場所:生態園オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
 対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
 定員:なし

【とりの声キャッチ名人】
 日時:毎週土曜日(祝日を除く) 10:30〜12:00/13:30〜15:00(当日随時受付)
 場所:生態園 野鳥観察舎
 内容:“ききみみずきん”のアプリを使って野鳥の声を録音し、聴き分けます。
 対象:小学校3年生以上
 定員:なし
*もっともっと生態園の鳥の声や虫の声を“ききみみずきん”でキャッチしよう!
 
◆【そのほかの1月・2月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476
 2月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=477
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓で
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488
 2月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=489

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆お知らせ
 大利根分館は10月より3月末まで、団体受入専用期間となりますので個人の方のご
利用ができなくなります。ご注意下さい。●但し、イベントや講座の開催日として土
曜・日曜が開館となる場合があります。ホームページ等でご確認下さい。●月曜日か
ら金曜日は、学校や一般団体の見学受け入れ、学校への出前授業(昔のくらし等)昔
の道具の出前展示を行っています。ご希望の学校・団体は、特に1月以降予約が集中
しますので、お早めに当館までご相談下さい。また、収蔵資料の貸出や利用申請等は
随時受付けております。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆特別公開「重要文化財 大薙刀」◆
 日時:平成26年2月4日(火)〜2月19日(水) 9:00〜16:30
 会場:大多喜城分館
 内容:重要文化財に指定されている大薙刀は3口のみですが、このうち当館が所蔵
    する「法城寺国光」(南北朝時代)の作と伝えられる大薙刀を展示します。
 ※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
 ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314#naginata

◆講座等
【博物館セミナー「古文書講座」古文書を読む】
 日時:平成26年1月16日(木) 13:30〜15:30
 会場:大多喜城分館(研修館)
 内容:古文書(近世文書)に興味がある方で、過去に古文書講座を受講したことの
    ある方(初級を含む)、ある程度読める方を対象にした中級程度の講座です。
 対象:一般
 費用:無料(館内を見学する場合は、入館料が必要)  
 定員:40名(要電話予約)

【博物館セミナー「大多喜を学ぶ」大多喜城下を歩く】
 日時:平成26年1月19日(日) 13:30〜15:00
 集合場所:大多喜城分館(研修館)
 内容:城郭研究の専門家と一緒に大多喜城分館周辺や城下町を散策しながら、大多
    喜城や大多喜の歴史について学びます。
 対象:一般
 費用:保険料として50円 
 ※入館の際には、入館料が必要。
 定員:30名(要電話予約)

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314#event

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4.研究室から・・25 〜千葉石(ちばせき)、その後〜
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 2011年2月に新鉱物として世界に認められた「千葉石」。発表直後は話題となりま
したが、直後に東日本大震災があり、それどころではなくなってしまいました。しか
し、その後3年近くが経過し、千葉石に付随した新たな発見と研究の進展がありまし
た。千葉石は、石英と同じ二酸化珪素を主成分とする鉱物であり、結晶内部にメタン
やプロパンなどの炭化水素ガス分子を含むことが特徴です。このような鉱物を「シリ
カクラスレート」と呼びます。千葉石は、シリカクラスレート鉱物として世界で2番
目の発見でした。それまで「メラノフロジャイト」と呼ばれる鉱物がありましたが、
日本では未発見でした。その鉱物が、初めて木更津市の下総層群中の礫から、友の会
会員の鴻田昌彦氏によって発見されました。その後、鴻田氏は、千葉石が見つかった
同じ南房総市の保田層群の採石場跡からも発見しました。また、昨年、日本で2例目
の千葉石が長野県から発見されました。千葉県のものとは産状がかなり異なります。
このように千葉石やその仲間の鉱物が各地から発見され、千葉石の生成条件などがよ
りしぼられてくると考えられます。今後の研究の進展に期待したいと思います。
                  (地学研究科 主任上席研究員 高橋直樹)

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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
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