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千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン
『海からのたより』 第116号
2014年10月1日発行
千葉県立中央博物館分館 海の博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/
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│目次
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★10月の開館、臨時休館日のお知らせ
★文化の日は入館無料です！
★10、11月の行事案内
★研究員ノート －鵜原理想郷はカニユートピア－
★海の博物館周辺の情報
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│★10月の開館、臨時休館日のお知らせ
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●10月21日（火）から10月24日（金）までは、収蔵庫の燻蒸のため、臨時休
館する予定です。
●毎週月曜日は休館日ですが、10月13日（月・祝）は開館し、10月14日
（火）に休館いたします。
詳しくは海の博物館ホームページの開館日カレンダーをご覧ください
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=403
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│★文化の日は入館無料です！
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11月3日（月・祝）の文化の日は入館無料となります。当日は観察会「博物
館周辺に残る戦争遺跡を見よう」も開催されます。スタッフ一同、皆さまのご
来館お待ちしています。
※ お客様駐車場は通常通り(有料)です。
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│★10、11月の行事案内
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海の博物館では、さまざまな行事を開催しています。皆様の参加をお待ちし
ております。
詳しくはこちらをご覧下さい
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394
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【観察会「秋の鵜原理想郷で植物を観察しよう」】
景色を楽しみながら鵜原理想郷で秋に咲く植物を観察します。
対象：一般 定員：15名
日時：10月12日（日）10:00～15:00
（申込み締切日を過ぎましたが、引き続き参加者を募集中です）
【観察会「博物館周辺に残る戦争遺跡を見よう」】
海の博物館周辺に残る戦争遺跡を見学します。
対象：一般 定員：15名
日時：11月3日（月・祝）
（申込み締切日：10月20日（月））
【講座「新種はこのようにして見つかりますー動物分類学の必要性ー」】
新種の発見から発表まで。分類学の基礎を学びます。
対象：一般 定員：20名
日時：11月9日（日）
（申込み締切日：10月26日（日））
【海の体験コーナー】
体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジす
る行事です。
10月 4日（土）「コーラルプリントをしよう」
10月 18日（土）「海藻おしばを作ろう」
11月 8日（土）「海藻おしばを作ろう」
11月 22日（土）「微小貝を探そう」
各日11:00からと13:30からの1日2回、約20分間開催します。
（当日申込み。定員6名。定員を超えた場合は抽選となります）
海の博物館の行事について、詳しくはこちらをご覧下さい
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394
行事の参加方法等については、こちらをご覧下さい
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533
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│★研究員ノート －鵜原理想郷はカニユートピア－
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当館の展示室では、鵜原理想郷を「理想郷観察エリア」として縮小模型やホ
ワートボードに描かれた地図を使って紹介しています。ホワイトボードでは、
今、どのような花が咲いているのかという情報もご覧いただいています。最新
情報を得るため、私たち研究員は定期的に鵜原理想郷でモニタリング調査を行
っています。
数年ほど前、私はモニタリングコースの途中に、陸棲のカニであるアカテガ
ニが掘った巣穴の密集する一角があることに気づきました。アカテガニは普通、
河川の土手などを好んで生息しています。近年、そのような環境は護岸工事の
ために失われ、アカテガニの個体数が少なくなってきました。現在では、「千
葉県の保護上重要な野生生物」（いわゆるレッドデータブック）に「一般保護
動物」のひとつとして名前が挙がっているほどです。鵜原理想郷には河川がな
く、一般的に知られているアカテガニの生息場所とようすが違います。しかし、
かなりの個体数がくらしているため、もしかしたら理想郷内で「放仔行動」が
観察できるのではないかと考えるようになりました。
アカテガニは陸でくらしていますが、幼生のうちは海の中をただようプラン
クトン生活をしています。つまり、腹節に卵を抱えた母ガニは、卵の中で幼生
がある程度成長すると、海辺までいって海中に幼生を放出しなければならない
のです。これが「放仔」です。アカテガニの放仔は夏に行われますが、いつで
もというわけではありません。6月の終わりから9月のはじめにかけての大潮の
日、すなわち満月か新月の前後で、満潮時間が日没時間に近い日の宵に海岸に
来て放仔をします。文献によるとピークは7、8月ということです。そこで、今
年の7月の新月、8月の満月と新月の晩に、ちょっと怖いのを我慢して理想郷へ
観察に行ったところ、予想通り放仔が行われていました。理想郷にはアカテガ
ニの近似種でベンケイガニという種類もたくさん見られます。こちらも千葉県
のレッドデータブックに名を連ねるカニですが、アカテガニと同じ日に多くの
個体による放仔行動が観察できました。
鵜原理想郷の名称は、大正時代に別荘地としてリゾート化する際に付けられ
たそうです。海のすぐそばでカニが暮らせる良好な環境が今でも残っているた
め、ここは県内で減少が心配されているこれらのカニにとっても理想郷のよう
です。
（奥野淳児）
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│★海の博物館周辺の情報
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●「かつうら魅力市」（旧いんべやぁフェスタ）開催のお知らせ
海の博物館のある勝浦市では、今年度より、墨名市営駐車場・勝浦漁港周辺
臨港道路を会場として「かつうら魅力市」が開催されます。
“地域の魅力”の発信をテーマとして、市内・県内より様々な特色ある出店
が行われる“青空市場”のほか、市営駐車場内にて、食の出店として“勝浦タ
ンタンメン”の出店並びにスイーツを主とした出店を行います。
また、会場内にて購入いただいた商品をその場で焼いて食べることが出来る
大規模な“バーベキューエリア”を設置。
会場内イベントとして、メインステージでのステージパフォーマンスの実施、
子供たちが遊べる“こども広場”を開設し、イベントの最後には約２，０００
個のバルーンの打上を行います。
開催日時 平成26年11月1日（土）午前9:00～午後3:00まで
ぜひ皆様お越しください！
詳しくはこちらをご覧ください
http://www.city.katsuura.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=30236
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今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただき
ありがとうございました。
発行 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
電話：0470-76-1133 FAX：0470-76-1821
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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