千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2014年11月号 ★
配信日時:2014/11/10 08:00
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     ちば中央博メール 2014年11月号(2014年11月10日発行・第99号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.コラム:研究室から
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1.お知らせ
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11月は霜月とも呼ばれます。霜が降りる頃との意味ですね。しかしこれは旧暦でのこ
と。今年の旧暦の11月1日は、新暦の12月22日に当たります。ですので、11月に霜月
は納得です。ところが、現在私たちが使っている新暦の11月に霜は似合いません。旧
暦の呼び名をそのまま新暦に当てはめることに無理があるのですね。ともあれ、寒さ
に向かう季節。風邪など引かぬようご注意ください。
 中央博本館では秋の展示「どんぐりの世界」が好評開催中です(12月14日(日)ま
で)。また、大多喜城分館では企画展「大河内松平家と大多喜」が好評開催中です(
12月7日(日)まで)。
 秋の一日、ぜひ中央博物館本館、各分館へお出かけください。
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2.中央博の窓−63 〜秋の展示「どんぐりの世界」にぜひお出かけを!〜
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幼き日、どんぐりを拾い集めた思い出はどなたもお持ちでしょう。童謡に歌われたり、
多くの絵本に描かれたり、多くの方にとって、どんぐりは最も身近な木の実のひとつ
だろうと思います。どんぐりは、植物学的にはブナ科の植物がつける果実の総称です
が、ブナ科の植物は世界に約千種もあり、その生物学的な姿はあまり知られていない
ようです。本展示会では、日本や世界の多種多様などんぐりの姿を、実物や標本、ク
ローズアップ写真、徳永桂子さん描く精細な植物画などでお見せします。世界最大級
の巨大などんぐり、とても奇妙などんぐりも、いろいろとお目にかけます。どんぐり
と動物や人との切っても切れない関係も紹介します。これまでに見たことも無いよう
などんぐりを見て、どんぐりに対するあなたのイメージは大きく変わること確実です。
詳しい案内は博物館のホームページをご覧ください。

                (中央博物館分館海の博物館 分館長 原正利)
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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
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◆【秋の展示】どんぐりの世界 ◆
会期:12月14日(日)まで
会場:本館 第一企画展示室、第二企画展示室
内容:日本や世界の様々などんぐり、動物との関係や、ヒトによる利用など、身近で
ありながら実はあまり知られていないどんぐりの世界を紹介します。
  
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=843

◆【トピックス展】海岸で見つかったびっくり!化石−新着寄贈化石紹介− ◆
会期:11月30日(日)まで
会場:本館 地学展示室前廊下
内容:最近当館に寄贈された脊椎動物2種の頭骨化石を展示紹介します。
  
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=903

◆【生態園トピックス展】第10回生態園ギャラリー ◆
会期: 11月30日(日)まで
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園に来園されたみなさんがこの9月〜10月に撮影した写真と短い説明文
の作品が48点も集まりました。会期中の来園者のみなさんの投票で優秀作を選びま
す。一言コメントも募集中。作品はそれぞれの発見の現場の園路に解説板とし設置さ
れています。 

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=360
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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 (11月10日(月)〜 
12月10日(水))
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【秋の展示関連行事 どんぐり工作を楽しもう1】
日時:11月16日(日) 13時〜15時
場所:一階ホール
内容:どんぐりについてやさしい説明の後、簡単な工作を行います。
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:先着40名(無料)

【歴史学講座3 考古編2 〜縄文時代の食糧】
日時:11月16日(日) 13時30分〜15時
場所:講堂
内容:房総に住んでいた縄文人の食糧について、遺構・遺物から解説します。
対象:どなたでも
定員:なし(無料)

【秋の展示関連行事 どんぐりを巡る世界旅】
日時:11月23日(日祝) 13時30分〜15時
場所:講堂
内容:植物画家徳永桂子さんに、世界各地の面白いどんぐりを、旅先の風物とともに、
対談形式で紹介して頂きます。
対象:中学生以上
定員:200名(無料)

【秋の展示関連行事 どんぐり工作を楽しもう2】
日時:11月24日(月休) 13時〜15時
場所:一階ホール
内容:どんぐりについてやさしい説明の後、簡単な工作を行います。
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:先着40名(無料)

【環境教育講座 水辺の生き物を考える2 絶滅問題】
日時:12月6日(土) 13時30分〜15時30分
場所:講堂
内容:水辺の生き物に起こっている絶滅の問題をいったい何が原因なのか、どうすべ
きなのか掘り下げて考えます。
対象:どなたでも
定員:なし(無料)
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【森の調査隊】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9:00〜16:00(当日随時受付)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)(無料)
定員:なし

◆【そのほかの11月、12月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=474
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓で
11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=486
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆【お知らせ】◆
大利根分館は来年3月31日(火)まで、予約団体のみの見学期間となります。
 なお、講座やイベントなどの開催日及び資料の貸し出しや調査などのサービスは個
人の方も通常通り利用できます。また「昔の道具」の出前展示も行います。
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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆【企画展「大河内松平家と大多喜」】◆
会期: 12月7日(日)まで 9時〜16時30分(入館は16時まで)
会場:大多喜城分館
内容:元禄16年以降、明治維新を迎えるまで9代約160年余りにわたり大多喜藩主とし
て藩政を担った大河内松平家ゆかりの資料を展示します。
※入館料:一般300円、高・大学生150円、中学生以下・65歳以上、無料。

    詳しくはこちら↓
        http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bb4b2by20-4777#_4777

◆講座等
【博物館セミナー 「大多喜を学ぶ」大多喜城下を歩く2−松平氏の史跡を訪ねる−】
日時:11月15日(土) 10時〜15時
場所:大多喜城分館(研修館) 集合
内容:大多喜城下を散策しながら、大多喜藩主松平氏ゆかりの史跡を訪ね、城下町大
多喜の歴史を学びます。
対象:小学高学年以上
定員:事前申し込み30名
費用:保険料50円及び昼食(弁当)代1,500円 (別途入館料が必要)
   ※国登録有形文化財(建造物)の大屋旅館での昼食となります。

【お茶席】
日時:11月23日(日) 
場所:大多喜城分館(研修館)10時〜15時
内容:県立大多喜高等学校茶道部のみなさんのお点前で抹茶と和菓子がいただけます。
費用:実費(企画展を見学する場合は、入館料も必要)
備考:要電話予約(当日でも可)
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4.研究室から・・35  〜ヤドリギ・ハンティング〜
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ヤドリギ・ハンティングとはヤドリギの分布調査のことで、仲間内では「ヤドハン」
と呼んでいます。ヤドリギはケヤキなどの落葉樹の枝に根を差し込んで生育する常緑
性の寄生植物で、宿主の落葉樹が葉を落とす冬になると、その丸いシルエットが遠く
からでもよく見えるようになります。私は仲間と協力して3年前から毎冬ヤドハンを
続けています。その結果、千葉県内のヤドリギの分布について興味深いことがわかっ
てきました。宿主となるケヤキがたくさんあるのに、ヤドリギがまったく見つからな
い地域があるのです。これにはヤドリギの実をおもに食べる渡り鳥のレンジャク類の
行動が関係しているのではないかと考えています。地上に生育できないヤドリギは、
枝から枝へ鳥に種子を運んでもらう以外に分布を広げる方法がないからです。ヤドハ
ンはとても地道な調査ですが、自然のしくみの奥深さを教えてくれます。
      (房総の山のフィールド・ミュージアム 主任上席研究員 尾崎煙雄)
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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
◆無断転載はお断りします。
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