千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2014年12月号 ★
配信日時:2014/12/10 08:00
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ちば中央博メール 2014年12月号(2014年12月10日発行・第100号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.コラム:研究室から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
花の少ないこの時期、白い小さな花が塊になって咲くヤツデの花が目を引きます。陽
当たりのよい花には、セイヨウミツバチのほかハナアブやクロズズメバチなどの姿が
見られます。ところでヤツデの葉にはヤツデサポニンという物質が含まれ、昔は便所
のウジを殺す殺虫剤として利用されたそうです。まだ汲取式便所だった時代のことで
す。だからなんですね、便所の近くでよくヤツデを見たのは。
 中央博本館の秋の展示「どんぐりの世界」は12月14日(日)が最終日です。お見逃
しなく。また、1階ホールにはクリスマスツリーも登場しました(12月24日(水)ま
で)。
 秋の一日、ぜひ中央博物館本館、各分館へお出かけください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.中央博の窓−64 ~千葉県環境研究センターから~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
環境研究センターは、平成13年に環境研究所、水質保全研究所、廃棄物情報技術セン
ターを統合し発足しました。環境研究所は、公害、特に大気汚染防止対策を推進する
ために、京葉臨海工業地帯を臨む市原市岩崎に昭和43年設立された公害研究所に端を
発します。地盤沈下や水質汚濁などの公害から、自動車・廃棄物・化学物質・放射能
など時代の要請に対応しつつ、環境質モニタリング(化学分析)を中心に、環境行政
を支える調査研究を行っています。水質にかかわるプランクトンを除く、生物の専門
性が弱いと言えます。環境を理解するためには、生態系を理解することが必要です。
当センターの足りない分野を強力に補ってくれるのが、中央博物館の自然誌系の研究
です。
 また、環境学習の拠点として、中央博物館が行う環境教育事業と連携し、持続可能
な社会づくりを担う人材育成に貢献することが必要だと考えています。
             (千葉県環境研究センター 主席研究員 小川かほる)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
----------------------------------------------------------------------------
◆【秋の展示】どんぐりの世界 ◆
会期:12月14日(日)まで
会場:本館 第一企画展示室、第二企画展示室
内容:日本や世界の様々などんぐり、動物との関係や、ヒトによる利用など、身近で
ありながら実はあまり知られていないどんぐりの世界を紹介します。
  
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=843
----------------------------------------------------------------------------
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 (12月10日(水)〜 
1月10日(土))
----------------------------------------------------------------------------
【もののけトーク7 土偶】
日時:12月13日(土) 13時30分〜14時30分
場所:講堂
内容:縄文時代の土偶にみる人らしからぬ「もののけ」について紹介します。 
対象:どなたでも
定員:なし(無料)

【環境教育講座 景観を探る 下総台地の薪炭林化〜近世寛政期編】
日時:12月14日(日) 14時〜15時30分
場所:研修室
内容:下総台地の近世の薪炭林化について、寛政期を中心にお伝えします。
対象:中学生以上
定員:先着30名(無料)

【年末特別企画 チーバくんのたいけん博物館2 松ぼっくりでクリスマスツリーを
つくろう!】
日時:12月14日(日) 10時30分〜11時/14時〜14時30分
場所:1階ホール
内容:松ぼっくりを使ってオリジナルのクリスマスツリーを作ります。
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:各回40名(無料)
----------------------------------------------------------------------------
【森の調査隊】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9:00~16:00(当日随時受付)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)(無料)
定員:なし

◆【そのほかの12月、1月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓で
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488
----------------------------------------------------------------------------
(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
◆【お知らせ】◆
大利根分館は来年3月31日(火)まで、予約団体のみの見学期間となります。
 なお、講座やイベントなどの開催日及び資料の貸し出しや調査などのサービスは個
人の方も通常通り利用できます。また「昔の道具」の出前展示も行います。
----------------------------------------------------------------------------
(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
◆講座等
【博物館セミナー「古文書講座」古文書を読む(初心者向け)】
日時:12月19日(金) 13時30分〜15時30分
場所:大多喜城分館(研修館) 
内容:古文書(近世文書)に興味はあるが読んだことのない方や、読める文字より読
めない文字の方が多いといった初心者の方を対象にした講座です。
対象:一般
定員:事前申し込み40名
費用:無料(館内を見学する場合は、入館料が必要) 

【大多喜の自然「大多喜のコケ植物」】※中央博本館主催行事
日時:12月13日(土) 10時〜15時
場所:大多喜城分館(研修館)集合
内容:大多喜城周辺のコケ植物を観察し、その生態について学びます。
対象:一般
定員:事前申し込み15名
   ※中央博本館へ事前申し込み
費用:保険料50円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.研究室から・・36  〜植物の分布を決めるのは何か? 〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
植物の分布がどのようにして決まるのかという問題は、植物生態学における大きなテ
ーマの一つです。寒冷地の植物は、なぜ暖かい地域に生えていないのか?なぜ湿地の
植物は、水はけのいい所にないのか?なぜ海岸に内陸の植物は生えないのか?等々。
筆者は、これまで海岸や湿地の植物の分布について、かなりのところまで解明しまし
た(と思っている)。最近取り組み始めたのが、イネ科植物オギです。オギは、沼や
川のほとりで繁茂しますが、ススキが茂るような水はけのいい台地上には全く生えて
いません。オギのタネは風散布なので、台地にも到達しているはずです。手始めに、
オギのタネを、耕した台地上に播いて観察していますが、あら不思議、発芽もするし、
少なくとも1年目は成長も悪くありません。このまま成長すると、オギは台地でも生
えられることになってしまいます。いつものことながら、一筋縄ではいきません。
                     (生態学・環境研究科長 由良 浩)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
◆このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
◆無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
◆配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##