千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第120号
配信日時:2015/02/01 08:00
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 海からのたより 第120号            2015年2月1日発行

      千葉県立中央博物館分館 海の博物館
      http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/



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│目次
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★マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」、間もなく開催!
★2、3月開催行事のご案内
★研究員ノート -伊豆半島魚類調査と標本製作-
★着任職員紹介
★海の博物館周辺の情報


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│マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」、間もなく開催!
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 今年度の企画展示・マリンサイエンスギャラリーは、2月14日(土)から「ク
ラゲ展」を開催いたします。現在は、その開催に向けて仕上げの作業を進めて
いるところです。
 大きなクラゲ、変わった形のクラゲ、危険なクラゲなど、この展示にはさま
ざまなクラゲが大集合します。また、クラゲの体のつくりやクラゲの一生、人
との関わりなど、多角的にクラゲを紹介します。標本ばかりでなく、身近なク
ラゲの生きた姿を観察できるクラゲミニ水族館もあります。
 皆さまもマリンサイエンスギャラリーにご期待ください。

 詳しくは海の博物館ホームページをご覧ください。

 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbw7nxvu1-4853#_4853


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│★2、3月開催行事のご案内
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【マリンサイエンスギャラリー】
 「クラゲ展」
   2月14日(土)から開催します。ご期待ください。

【観察会】
「クラゲを観察しよう」
 クラゲを採集して観察します。マリンサイエンスギャラリー関連行事です。
 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
 日時:3月15日(日)10:00~12:00
(申込み締切日:3月1日(日))
 参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

「海藻を観察しよう」
 海の博物館の前の磯で見られる海藻を探して、観察します。
 対象:中学生以上 定員:20名
 日時:3月22日(日)10:30~13:00
 (申込み締切日:3月8日(日))
 参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

 ※ハガキもしくは電子メール、FAXで、以下を明記の上、当館あてにお送り
下さい。また、海の博物館受付でも申込みできます。 
   1. 参加希望の行事の月日と名称
   2. 氏名(参加者全員分)
   3. 年齢
   4. 郵便番号・住所
   5. 電話番号

【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジし
ます。
  2月  7日(土)「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」
  2月 21日(土)「微小貝を探そう」
  3月 7日(土)「シラスを調べよう」
  3月 27日(土・祝)「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」

  各日11:00からと13:30からの2回、約20分間開催します。
     (当日申込み。定員6名。定員を超えた場合は抽選となります)

  *都合により、メニューが変更になる場合があります。

   海の博物館の行事について、詳しくはこちらをご覧下さい。
      http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533


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│★研究員ノート -伊豆半島魚類調査と標本製作-
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 研究員の乃一です。1月13日から16日までの4日間、川瀬研究員とともに、伊
豆半島へ魚類調査に行ってきました。平成11年の海の博物館オープン以来、継
続して行っている「総合調査」と銘打った研究活動の一環です。この調査の目
的は、千葉県産の海洋生物(相)の特徴を明らかにすることにあり、今回は、本
県との比較のための標本やデータを得るために、私達魚類担当者が下田市にあ
る筑波大学下田臨海実験センターをベースに、近隣の漁港に水揚げされる魚類
を調査しました。
 4日間の内、前後2日は移動日で、調査を行ったのは中の2日間でした。1日目
は刺し網の、2日目は定置網の漁獲物を調査しました。2日とも、早朝の暗い
時刻に水揚げ場を回って、網主の方にお願いして記録を取らせてもらうととも
に、漁獲物の一部を標本用に貰い受けました。漁業者の方曰く「昨日は良かっ
たけど、今日はあまり良くないなー」、今回に限らず漁港を回って調査をして
いると良く聞く話です。残念ながら毎日調査に出られる訳ではなく、限られた
日程の中では、なかなか上手く豊漁には行き当たらないものです。それでも、
刺し網ではブダイ、タカノハダイ、メジナ、ヒラスズキなど17種、定置網では
マダイ、ホウボウ、クロムツ、カイワリなど15種の魚類を確認しました。
 港から戻ると、遅い朝食を済ませ、持ち帰った魚の写真撮影と標本作製です。
それに先立ち、「ひれたて(鰭立て)」という作業を行います。これは、良い状
態の写真と標本を得るために、とても重要な作業です。鰭立ては、まず魚の体
が真っ直ぐになるように板の上に置き、それから各鰭を広げて、その状態が安
定するように鰭に細い針を刺して板に止めます。そして、魚体の表面に固定・
保存薬(ホルマリン液)を塗り、しばらく放置します。これで意図した形に魚体
が固まるので、この後に撮影を行うと、図鑑に出ている様な綺麗な魚の写真が
撮れます。撮影後の個体は、大きさを計り、登録番号(布製ラベル)を付け、た
っぷりのホルマリン液が入ったタンクに入れ、標本は完成です。2日間とも、
全ての作業が終わったのは昼過ぎでした。
 私達に限らず、博物館職員は、それぞれが担当する分類群について良い状態
の写真や標本が得られるよう工夫を凝らしています。例えば、エビやカニなど
の甲殻類の担当者も、魚類と同じような手順と方法で写真撮影、標本作製を行
っています。厄介なのは、しっかりとした骨格や甲羅、殻を持たず、刺激を与
えると縮んだり、形を変えてしまうイソギンチャクやクラゲのような動物です。
こちらは、死んだ個体ではなかなか綺麗な写真や標本が得られず、担当者は、
生きた個体を入手した際にはしばらく飼育し、個体がリラックスしているのを
見計らって徐々に麻酔を掛け、その後に成形作業を行って標本にします。とて
も時間が掛り、根気のいる作業です。このようにして作成した標本を使った展
示会、マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」が2月14日(土)から始まりま
す。皆さま、是非ご覧ください。
                                        (主任上席研究員 乃一 哲久)


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│★着任職員紹介
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 1月1日に新しい分館長が海の博物館に着任しました。皆様どうぞよろしくお
願いいたします。

●平野久朗 分館長
 平野久朗(ひらのひさあき)です。12月までは本館に勤務しておりました。
子供が小さい頃に海中公園を2~3度訪れましたが、まだ海の博物館は存在せず、
駐車スペースだった記憶があります。
 専門的なことは全く分かりませんが、職員一丸となって当館の発展のために
尽力いたしますので、よろしくお願いいたします。
 目先の課題は、通勤時間の有効活用です。


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│★海の博物館周辺の情報
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●「2015 かつうらビッグひな祭り」

 2月20日(金)~3月3日(火)に、全国的にもすっかり有名になった「かつ
うらビッグひな祭り」が今年も開催されます。
 「かつうらビッグひな祭り」は開催期間中、勝浦市芸術文化交流センター
「Kuste(キュステ)」をはじめ、市内各所に約30,000体のひな人形が飾られ
ます。遠見岬(とみさき)神社の60段の石段一面にもおよそ1,200体の人形が
飾られ、さらに夕暮れ時からライトアップされます。期間中は、子どもたちが
稚児の衣装で着飾ったひな行列や盛りだくさんのイベントが行われ、土日は歩
行者天国になり各種出店が予定されています。

   詳しくは勝浦市のホームページをご覧ください。
    http://www.katsuura-sanpo.com/facilities/event/post-449/


●勝浦海中公園で「ちっちゃいひな祭り」を開催

「2015 かつうらビッグひな祭り」に併せて、海の博物館のお隣の勝浦海
中公園では「第9回ちっちゃいひな祭り」を開催します。現在ここに展示する
オリジナル手作りひな人形を募集しています。

1.募集内容 手作りひな人形(オリジナル) たて・よこ50cm以内のもの
2.応募方法 海中公園センターへ持参、または宅配便でお送りください
3.応募締切 2月16日(月)
4.展示場所 勝浦海中公園内ビジターセンター・レクチャールーム
5.展示期間 2月20日(金)~3月3日(火)
6.作品の返却 宅配便にて3月中旬以降返却予定

 海の生き物などをモチーフにしたものでもOKです! 自由な発想でひな祭り
を彩ってください! 
 応募者全員に海中展望塔招待券とオリジナル記念缶バッチをプレゼント! 

  応募とお問い合わせは、
       一般財団法人千葉県勝浦海中公園センター
       「ちっちゃいひな祭り」係りまで。
       〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾174
         TEL: 0470-76-2955 FAX: 0470-76-4251 
  http://www.bay-web.com/leisure/katsuura/


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 今回も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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の可能性も指摘されていますので、ご留意ください。)

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  返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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