千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第103号(181)
配信日時:2015/03/21 13:26
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第103号(181) 2015年3月21日∞
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 もくじ
[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について
[2]4月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「松右衛門帆について」
[4]季節だより
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[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について

●開館時間 9時開館,16時30分閉館。(ただし入館は16時まで)

★(1) 2015国際博物館の日記念事業「昔のくらし展」
    昔なつかしい、かつての生活用品や農耕具などを展示します。
   期 間  4月21日(火)~6月28日(日) 
       (休館は月曜日。月曜日が祝日または振替休日にあたる場合は開館し、
        翌日休館。)
   時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで) 
   場 所  千葉県立関宿城博物館3階多目的室 
   入館料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円) 
        中学生以下・65歳以上:無料

★(2) 体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
    (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随
    庵碑、首塚(刑場跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員
    が案内し、解説します。
   期 日  4月25日(土)
   時 間  10時~15時  
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名 
   対 象  一般 
   保険料  50円(別途昼食代 1,000円)  
   申込み  3月25日(水)9時より電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆4月の休館日について◆◆◆ 
 6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)は休館します。
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[2]4月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1) イベント「第17回関宿城将棋大会」
    十三世名人関根金次郎(旧関宿町出身)の業績を讃え、将棋大会を開催しま
    す。
   期 日  大人の部:5月4日(祝・月) 子どもの部:5月5日(祝・火)
   時 間  9時~ 
   場 所  千葉県立関宿城博物館集会室
   定 員  各64名 
   対 象  一般 
   参加費  子ども:無料  大人:1,500円 (いずれも食事付) 
   申込み  4月4日(土)9時より電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2) 郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
    関宿そば打ち愛好会の人たちの指導により、そばの打ち方や切り方を体験し
    ます。
   期 日  5月17日(日)
   時 間  9時30分~12時  
   場 所  千葉県立関宿城博物館休憩所
   定 員  18名 
   対 象  一般 
   参加費  1,100円 
   申込み  4月17日(金)9時より電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

◆(3) 体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、
    鬼門除け稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
   期 日  5月23日(土)
   時 間  10時~12時  
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
             (中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼門除け稲荷)
   定 員  30名 
   対 象  一般 
   保険料  50円
   申込み  4月23日(木)9時より電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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[3]せきはく豆事典「松右衛門帆について」
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 蒸気船が登場する以前の大型船は、帆に風を受けて進む帆船がほとんどです。帆は、
時代によって材質等に違いがあり、徐々に改良されています。
 近世以前の帆は、わら等の草を編んだ筵(むしろ)で作られた筵帆でした。江戸時
代初期に軽さを重視した軍船は、木綿で作った木綿帆を使い始めます。しかし、当時
は木綿糸の価格が高く、その上、製作に手間がかかったため、荷船に使用し始めるの
は江戸時代中期頃(1700年代)になってからです。
 当初の木綿帆は「刺帆(さしほ)」と呼ばれる帆布地で、幅約36cmの反物を2枚
重ねて太い糸で刺子にして、それを横に3枚つなぎ合わせた幅3尺程度のものです。
その後、帆布は強度を増すために幅を狭くし、幅2尺5寸(約75cm)になります。
 「松右衛門帆」は天明5年(1785)に、播州(現・兵庫県)で廻船業を営む松右
衛門によって発明されました。松右衛門は使用している刺帆が丈夫でないことに不満
を感じ、研究を重ねて作りました。播州の特産である太い木綿糸を2本どりにして、
より太くした糸を用いた平織りになっています。刺帆に比べて製作の手間も減り、厚
くて軽く、水切れもよい丈夫な帆布です。刺帆に対して織帆と名付けられたこの帆布
は、今まで以上に強い風を受けて船を走らせることができ、船の速度が速くなったの
で、航海の時間短縮につながったこと、耐用年数が長期化したこと、帆の修理や張り
替え等に手間がかからなくなったことで瞬く間に普及しました。また、松右衛門はこ
の製法を秘伝とせず、多くの職人に伝えたことも短期間の普及に貢献したと言えます。
 松右衛門は、この他にも様々な功績を収めています。例えば、蝦夷地(北海道)と
の交易により荒巻鮭(新巻鮭)の製法を開発し販売。また、国防としての択捉島(え
とろふとう)の港作り。これらの功績が認められ、松右衛門には「工楽」という姓が
幕府から与えられています。
 当館の階段に下げられている高瀬船の帆には、このような歴史があります。資料一
つ一つにある様々な歴史に心を馳せてみてはいかがでしょうか。   (鈴木敬子)

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[4]季節だより
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 梅の花が満開を迎え、コブシの開花が待たれる今日この頃です。河川敷の散歩がて
ら、川の歴史にも触れてみませんか.

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けします。
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せきはくマガジン第103号(181)
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