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海からのたより 第122号
配信日時:2015/04/01 08:00
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 海からのたより 第122号            2015年4月1日発行

      千葉県立中央博物館分館 海の博物館
      http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/



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│目次
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★マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」、好評開催中!
★海の生きもの観察ノート12号が完成しました!
★4、5月開催行事のご案内
★研究員ノート -磯でウミウシを探そう-
★職員の異動と27年度の海の博物館の職員の専門分野


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│マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」、好評開催中!
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 マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」、開催中です。
 大きなクラゲ、変わった形のクラゲ、危険なクラゲなど、この展示ではさま
ざまなクラゲが大集合しています。また、クラゲの体のつくりやクラゲの一生、
人との関わりなど、多角的にクラゲを紹介しています。標本ばかりでなく、ク
ラゲの生きた姿を身近に観察できるクラゲミニ水族館もあります。
 皆さまのお越しをクラゲたちがお待ちしています! 
 (5月6日(水・振休)まで)

 詳しくは海の博物館ホームページをご覧ください。

 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbw7nxvu1-4853#_4853


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│★海の生きもの観察ノート12号が完成しました!
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 海の生きもの観察ノート12号「ヒラムシの博物誌」が完成しました。
 ヒラムシとは、理科の実験に使われるプラナリアや、寄生虫として有名なサ
ナダムシと同じ扁形動物門に含まれる海産動物です。磯の観察会などでは多く
の種類が見られますが、一般にはあまり知られていません。本書がきっかけと
なり、ヒラムシに興味を持っていただければ幸いです。

 海の博物館ホームページから全文ダウンロードできます。

 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=398

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│★4、5月開催行事のご案内
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【展覧会】
 マリンサイエンスギャラリー「クラゲ展」
   5月6日(水・振休)まで開催しています。

【観察会】
「ウミウシを観察しよう」
 磯でウミウシを探して、室内でくわしく観察します。
 対象:小学生以上 定員:20名
 日時:4月19日(日)9:30~15:00
 (申込み締切日:4月5日(日))
 参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

「親子で磯の生きものを探そう その1」
 生きもの探しのポイントを学び、親子で楽しみながら生きもの探しをします。
普段見逃してしまうような場所でも、足を止めてじっくり探してみると、いろ
いろな生きものたちが見つかります。
  対象:小学生と保護者 定員:20名
  日時:5月5日(火・祝)10:00-12:00
  (申込み締切日:4月21日(火))
  参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

「親子で磯の生きものを探そう その2」
 生きもの探しのポイントを学び、親子で楽しみながら生きもの探しをします。
普段見逃してしまうような場所でも、足を止めてじっくり探してみると、いろ
いろな生きものたちが見つかります。
  対象:小学生と保護者 定員:20名
  日時:5月6日(水・振休)10:00-12:00
  (申込み締切日:4月22日(水))
  参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

「磯でエビやカニを観察しよう」
 春の磯を訪れて、エビやカニを探しましょう。
  対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定員:20名
  日時:5月17日(土)9:00-11:00
  (申込み締切日:5月3日(土))
  参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

 ※観察会へのお申し込みは、ハガキもしくは電子メール、FAXで、以下を明
記の上、当館あてにお送り下さい。また、海の博物館受付でも申込みできます。

   1. 参加希望の行事の名称と月日
   2. 氏名(参加者全員分)
   3. 年齢(学年)
   4. 郵便番号・住所
   5. 電話番号

【磯・いそ探検隊その1】
 研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
   定員:15名。
   日時:4月5日(日) 10:30~11:30
   (当日申込み。先着順です。)
   参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

【磯・いそ探検隊その2】
 研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
   定員:15名。
   日時:5月4日(月・祝) 10:00~10:30
   (当日申込み。先着順です。)
   参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

【磯・いそ探検隊その3】
 研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
   定員:15名。
   日時:5月4日(月・祝) 10:45~11:15
   (当日申込み。先着順です。)
   参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。

   ※磯・いそ探検隊へ参加をご希望の方は、足元など多少濡れることもあ
   りますので、着替えや履き替え用の靴を準備してください(素足、サン
   ダルは危険ですので、ご遠慮ください)。

【みんなで工作 海の生きもの】
 海の生きものにちなんだ簡単な工作を行います。どなたでもお気軽に参加で
きます。定員は各回15名です(当日申込み。先着順で、定員になりしだい締め
切りとなります)。
 5月2日(土)10:45-11:45 13:30-14:30
     「コーラルプリントをしよう」
 参加費:材料費として50円必要です。

【博物館探検隊(バックヤードツアー)】
 ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
 5月 3日(日・祝) 11:00~11:30、13:30~14:00
 定員各回15名(当日申込み。定員になりしだい締め切りとなります)

【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジし
ます。

  4月  4日(土)「海藻おしばを作ろう」
  4月 25日(土)「コーラルプリントをしよう」
  5月 10日(日)「微小貝を探そう」
  5月 31日(日)「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」

  各日11:00からと13:30からの2回、約20分間開催します。
     (当日申込み。定員6名。先着順となります)
  参加費:材料費として50円必要です。

  *都合により、メニューが変更になる場合があります。

   海の博物館の行事について、詳しくはこちらをご覧下さい。
      http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533


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│★研究員ノート -磯でウミウシを探そう-
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 春になり、野外で生きものの観察をするのが楽しい季節がやってきました。
秋から冬の間は大潮の日の干潮時刻が夜中だった海も、春になると昼間に潮が
引くようになり、海辺で生きものの観察をするのにも絶好の季節となります。
海の博物館の前に広がる傾斜のゆるやかな岩場の海岸では、潮が引くと歩いて
観察できる岩場が広がります。このような磯の潮間帯には、海藻のなかまやカ
ニやヤドカリ、ウニやヒトデなどに加え、さまざまなウミウシも住んでいます。
ウミウシのなかまは年間を通して見られる種類もありますが、この季節に磯で
みられるウミウシのなかまは種数も個体数も多く、観察に最適です。
 ウミウシは、巻貝のなかまでありながら、体を守るための貝殻を退化させて
しまった不思議な生き物です。殻を持った普通の巻貝とウミウシとの関係は、
ちょうどカタツムリとナメクジとの関係になぞらえることができます。巻貝の
殻はやわらかい体を外敵から守るという大切な役割を持っていますが、殻を持
たなくなったウミウシの多くは、体の中に毒性のある物質や捕食者が嫌がる味
やにおいのある物質を持つことにより体を守っています。殻という制約が無く
なったウミウシは色も形も千差万別になり、まさに自然の生み出した芸術品と
表現することができます。千葉県に何種類のウミウシが分布するかははっきり
とはわかっていませんが、私たちの調査によりこれまでに記録された種類のう
ち140種類が、海の博物館の『海の生きもの観察ノート5 ウミウシを観察しよ
う』に掲載されています。この観察ノートは海の博物館のホームページからダ
ウンロードできますので、ぜひご覧になってください。
 また、海の博物館では、開館以来毎年、4月末から5月初めにウミウシ観察会
を開催しています。午前中は実際に参加者の皆さんに磯でウミウシを探してい
ただき、午後にはみつけたウミウシを室内でじっくり観察するというイベント
で、例年15~20種ほどのウミウシをみつけることができます。今年は大潮の日
の関係で例年よりやや早めの4月19日にこの観察会を開催する予定です。お申
し込みが多数の場合には参加者は抽選になってしまいますが、ふだん直接目に
する機会の少ない生きたウミウシにたっぷり触れることができる観察会ですの
で、ぜひお申し込みください。
                                        (主任上席研究員 立川 浩之)


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│★職員の異動と27年度の海の博物館の職員の専門分野
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★職員の異動

 3月31日及び4月1日付けで、海の博物館の職員の異動がありました。転入職
員の自己紹介は次号に掲載します。


【転入・採用】

分館長      大野 啓一(中央博物館生態・環境研究部長より)
チャレンジ嘱託  古根村 美吹(新規採用)

【転出・退職】

分館長      平野 久朗(中央博物館副館長へ)
チャレンジ嘱託  深川 翔(退職)

★27年度の海の博物館の職員の専門分野

 27年度に在籍する職員の専門分野は次のとおりです。海の生きもの等に関す
る質問があるときに参考にしてください。

分館長     大野 啓一【植物(植物生態学)】
主席研究員   本吉 正宏【歴史(史学・博物館学)】
主任上席研究員 乃一 哲久【魚(魚類学・水産学)】
主任上席研究員 川瀬 裕司【魚(魚類行動学)】
主任上席研究員 立川 浩之【刺胞動物イシサンゴ類(海洋生物学)】
主任上席研究員 奥野 淳兒【エビ、ヤドカリなど(甲殻類学)】
主任上席研究員 菊地 則雄【海藻(藻類学)】
主任上席研究員 柳  研介【イソギンチャクなど(刺胞動物学)】


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 今回も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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の可能性も指摘されていますので、ご留意ください。)

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  返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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