千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2015年6月号 ★
配信日時:2015/06/10 08:00
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     ちば中央博メール 2015年6月号(2015年6月10日発行・第106号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から

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1.お知らせ
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そろそろ梅雨入りでしょうか?関東は空梅雨という見解もありますが、雨に濡れるア
ジサイや、雨音に重なるニホンアマガエルの鳴き声など、この季節ならではの風物が
見られないのは、やはり残念な気がします。てるてる坊主の出番もあるように。
 6月15日(月)は千葉県民の日。臨時開館します。この日、中央博では全ての方が無
料でご入場いただけます。本館では当日に参加できる特別企画が4つ、緑いっぱいの
生態園ではバンやカイツブリの子育ての観察。あやめ祭り中の大利根分館では企画展
「母の祈り」。大多喜城分館では武家体験。ご家族そろってのご来場を心よりお待ち
しております。なお、大利根分館を除いて、6月16日(火)は臨時休館になります。
    詳しくはこちら↓ 
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=57
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1002&block_id=5966#_5966


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2.中央博の窓−70 ~深遠なる女人信仰の世界~
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千葉県北東部や茨城県の農村部を車で走っていて、見かけたことがないでしょうか?
おまじないのような文字が書かれたY字形の木の枝が道端に刺さっているのを。それ
は「犬卒塔婆(いぬそとば)」というものです。犬はお産が軽いことから、この地域
の女性達は村の妊婦さんの安産を祈願するために毎年犬卒塔婆を村境に立てて「犬供
養」をするのです。
 利根川下流域はこうした安産を祈願する女性の集まり、「女人講」の活動が顕著な
地域です。昭和初期頃までは、出産時に母や子が亡くなることは珍しくありませんで
した。出産は生と死の狭間に位置するものであり、女性にとって安産を祈る思いは切
実なものでした。開催中の企画展「母の祈り-利根川下流域の女人信仰-」では、女
人講の資料や間引絵馬などを一堂に集めて展示します。ふだんあまり目にすることの
ない利根川下流域の女性達の歴史と習俗をのぞきに、ぜひ大利根分館へいらしてくだ
さい。詳しくは、下記イベント情報(3)へ。
                 (大利根分館 主任上席研究員 榎 美香)
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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
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◆【研究紹介コーナー 】シカの糞から新種のきのこ発見 ◆
会期:6月21日(日)まで
会場:本館 2階 自然と人間のかかわり展示室前廊下
内容:糞から発生したきのこを、千葉大学などと共同で調べたところ、新種であるこ
とがわかりました。 
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787

◆【生態園トピックス展】妖怪と野鳥◆
会期: 9月29日(火)まで
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園に生息するトラツグミ、シギ・チドリ類、オシドリ、フクロウ類、サギ
類、カラスなどに関連した伝説をわかりやすく紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2015youkai

◆【企画展】妖怪と出会う夏 in Chiba 2015◆
会期: 7月11日(土)から9月23日(水・祝)まで
会場:本館
内容:河童、天狗、鬼、大蛇など、みんなが知っている妖怪やもののけが大集合!暑
い夏にヒヤッとしたいあなた、怖いもの見たさの君、さあ、集まりや~。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=949 


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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 
   (6月10日(水)〜7月10日(金)) ★プラス 企画展関連イベント予告
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【生態園ギャラリー あなたの発見おしえてください<初夏> 撮影会3】
日時:6月14日(日) 10時~16時
場所:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園であなたが見つけたものを、写真と短い説明文でおしえていただき、解
説板として園路に設置します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/event/discovery.htm

【環境教育講座 極限環境で暮らす生き物 クマムシ観察 】
日時:6月14日(日) 13時~14時15分、14時30分~16時
場所:講堂、1階ホール
内容:身近な生物に起こっている問題を、クマムシなどを例にして考えます。
対象:小学生以上
定員:先着150名(無料)

【県民の日特別企画 見せます!昆虫標本のつくりかた(実演)】
日時:6月15日(月・千葉県民の日) 10時~15時30分
場所:分類展示室
内容:甲虫や蝶の標本作りを実演します。よく見て、作り方のコツをぬすもう。
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:なし(無料)

【県民の日特別企画 押し花でしおりを作ろう】
日時:6月15日(月・千葉県民の日) 10時~16時
場所:2階ホール
内容:押し花を並べて、ラミネートフィルムにはさみ、しおりを作ります。
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:なし(無料)

【県民の日特別企画 砂絵「ナウマン博士を作るぞう」】
日時:6月15日(月・千葉県民の日) 10時~16時
場所:2階ホール
内容:カラー砂をカードにかけて砂絵を作ります。
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:なし(無料)

【県民の日特別企画 千葉県誕生!】
日時:6月15日(月・千葉県民の日) 13時30分~14時30分
場所:講堂
内容:「千葉県」が生まれる過程を紹介します。
対象:どなたでも
定員:なし(無料)

【生態園観察会 生態園 夏の植物】
日時:6月18日(木) 10時~12時
場所:生態園
内容:緑したたる生態園を歩きながら、夏の植物を観察します。
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:先着30名(無料)

【山の学校123 川の生きもの1】
日時:6月20日(土) 13時~15時30分
場所:清和県民の森(君津市)
内容:清和県民の森内の小糸川上流で、川の生きものを観察します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:なし
保険料:50円

【電波ってなんだろう?】
共催:千葉市科学館 協力:独立行政法人国立科学博物館
日時:7月4日(土) 10時30分~12時
講師:上田昌文氏(NPO法人 市民科学研究室 代表理事)
場所:講堂と研修室
内容:知らないまま使っている身近な電波について、測定・観察・実験します。
対象:小学校3年生以上
定員:20名(無料)事前申込、6⽉20日(⼟)必着。応募者多数の場合は抽選。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/sci_com.htm

◆【予告】 企画展「妖怪と出会う夏in Chiba 2015」オープニングイベント「青葉
の森で“百鬼夜行”」 
日時:7月11日(土) 11時~16時
場所:本館とその周辺 
内容:県内の妖怪「ご当地キャラ」と大行進!妖怪コスプレで集合!! オープニング
解説会&記念撮影コーナーなどで盛り上がろう。
※思い思いの妖怪に変装してご参加ください。参加者にはプレゼント進呈。  
対象:どなたでも
定員:なし( 一部入場料必要)

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◆【森の調査隊】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9時~16時(当日随時受付)
場所:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)(無料)
定員:なし

◆【そのほかの6月・7月の講座・観察会】 詳細はこちらから↓
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=469
7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=470

◆【ミュージアム・トーク】 研究職員による展示・資料解説です。詳しくは↓
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=481
7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=482


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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆おしらせ◆
企画展示期間中の6月28日まで、隣接する水郷佐原水生植物園ではあやめ祭りが行わ
れます。水郷の花と水を愛でつつ、オオヨシキリやセッカ、ヒバリの声が響く大利根
分館をお訪ねください。

◆企画展「母の祈り-利根川下流域の女人信仰-」◆
日時: 6月28日(日)まで
会場:大利根分館 
内容:子授け・安産・子育て・間引きの戒め・女人救済など、利根川下流域に色濃く
残されてきた女性の信仰を紹介します。6月21日(日)13:30~は館職員による解説会も
行います。どうぞご参加ください。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=92

◆講座等
【企画展関連行事 水郷の自然と歴史 講演会3「利根川下流域の犬供養」◆
日時:6月27日(土) 13時30分~15時
講師:菊池健策氏(前文化庁主任文化財調査官)
場所:大利根分館 集会室
内容:「犬供養」は、女性達が村の辻に二股の枝(ザガマタ)を立てて安産祈願をす
る行事です。利根川下流域で盛んなこの行事の諸相をお話しいただきます。
対象:中学生以上 
定員:先着40名(無料)

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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◆おしらせ◆
 6月は、緑深まる養老渓谷で森林浴をしたり、ホタルウォッチングトレインに乗っ
たり、そして大多喜城分館で房総の城と城下町にふれれば、この上ない1日です。

◆収蔵資料展「武家の意匠」◆
日時: 7月9日(木)から10月18日(日)まで
会場:大多喜城分館 
内容:当館で収蔵している武家で使用された道具や武器・武具類を展示し、その工芸
的な美をお楽しみいただけます。
    
◆常設展「房総の城と城下町」◆
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=59 

◆講座等
【体験教室「甲冑・小袖・裃の試着」】
日時:6月15日(月・千葉県民の日)10時~11時30分 13時30分~15時
場所:大多喜城分館(研修館)
内容:等身大の複製甲冑・小袖・裃を試着して、武士が生活をしていた時代にタイム
スリップしてみませんか。
※小袖」は女性のみの体験となります。
費用:無料(入館料は必要)
定員:午前10名、午後10名(要電話予約)

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4.研究室から・・42   〜現生サンゴと化石サンゴの物語〜
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皆さんは“サンゴ”という言葉から何をイメージしますか。赤やピンクの宝石として
のサンゴ?または、鮮やかな熱帯魚が優雅に泳ぎ回り、海のお花畑と称されるサンゴ
礁でしょうか。ではこのサンゴって、石、それとも花、何もの?実は、サンゴは刺胞
動物と呼ばれるグループの仲間で、イソギンチャクなどと近縁なのです。
 そして、房総半島南端はこの礁を造るサンゴの北限にあたり、現在、20種類以上の
サンゴが棲息しています。さらに、同地域の内陸域に分布している7000年前の化石サ
ンゴは約80種類にも達します。この数の差は何を意味しているのでしょうか?暖かい
海に棲息するサンゴですが、現在、80種類以上のサンゴが棲息している海域は紀伊半
島以南です。そして、この海域の平均水温は房総半島南端の水温より2度ほど高い・・
・・。もうお分かりですね。ドラマですね、ロマンですね!
                     (自然誌・歴史研究部長 新 和宏)
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◆発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
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