千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2015年9月号 ★
配信日時:2015/09/10 15:50
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     ちば中央博メール 2015年9月号(2015年9月10日発行・第109号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「今「生態園」が必要な理由」
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「大自然になんて戻りたくないヤモリたち」
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1.お知らせ 
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 子どもたちの声で賑やかだった夏休みがおわり、秋の虫の音が勢いを増してきまし
た。大利根分館の自然観察園とその周辺や、大多喜城分館まわりの山道は、虫の音の
心地よい場所です。本館の生態園では、虫の音に負けじと、カイツブリの雛がピピピ
ピピピピと元気に鳴きながら親鳥から食べ物をもらっています。展示とともに自然も
楽しめる中央博物館へ、夏の疲れをいやしにお出で下さい。
さて、大評判の本館企画展「妖怪に出会う夏 in Chiba 2015」も9月23日(水・祝)ま
で。まだご覧になっていない方はお急ぎください。山岳鳥瞰図のミニトピックス展シ
リーズも始まりました。そして、ビッグニュースが入ってきました! 中央博物館の
地学講座「化石発掘たいけん」に参加した上野光子さんが見つけた小さな顎の化石が、
12年の歳月がたった今年の7月、新種のトカゲ Hakuseps imberis であることが認定
されました。
    詳しくはこちら ↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=983
なお、9月23日(水・祝)開催の地学講座「化石発掘たいけん」は、9月9日(水)で申込
みを締切りました。
 当館では、収蔵資料を守るため、収蔵庫燻蒸作業を実施します。つきましては、平
成27年9月30日(水)から10月9日(金)まで休館します。それに伴い、生態園も休園しま
す。
 
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2.中央博の窓−73 ~今「生態園」が必要な理由~ 
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 私は昨年から研究生として千葉県立中央博物館の生態園のことを知るうちに、「生
態園」とは何なのか、学生である自分の立場から考えることができないかと思うよう
になりました。現在は、大学院で、中央博に限らずに都市公園内の「自然生態園」と
いう施設について研究をしています。
 自分が生態園に関心を持つ理由を考えてみると、幼いころの経験が関係しているよ
うに思います。私は幼いころ、自然と触れ合う機会が比較的豊富だったのですが、現
在、特に都会に住む子どもたちが自然と触れ合う機会はそう多くないように感じます。
中央博の生態園をはじめとして、都市公園の自然生態園は、都会に住む子どもたちに
とっても比較的容易に訪れることができる場所でありながら、自然と触れ合い、学ぶ
ことのできる貴重な場なのではないでしょうか。こういった場所が広く知られること
を願いながら、これからも研究を続けていきたいと思います。私が生態園で子どもた
ちと行った活動から「生態園作品集」をご覧ください。こちら↓ 
    http://cf4ee.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/seitaien  
    (東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻修士2年
                  /生態学・環境研究科研究生 松崎 花)

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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示 
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◆【企画展】妖怪と出会う夏 in Chiba 2015◆
会期: 9月23日(水・祝)まで
会場:本館
内容:河童、天狗、鬼、大蛇など、みんなが知っている妖怪やもののけが大集合!ゾ
ッとしたいあなた、怖いもの見たさの君、さあ、集まりや~。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=950
※本企画展は、平成27年度文化庁地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業「妖怪
にあいに行こう」に参加しています。スタンプラリー「妖怪さんぽ」に参加の方は、
お急ぎください。先着で「もののけグッズ」をプレゼント。この機会に、袖ケ浦市郷
土博物館「山の怪-海の怪」展と国立歴史民俗博物館総合展示第4室「民俗」も、併
せてご鑑賞ください。
    詳しくはこちら↓
    http://www.sodegaura.ed.jp/sodehaku/      (袖ケ浦市郷土博物館)
    http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/regular/room4.html 
                         (国立歴史民俗博物館)

※八千代市立郷土博物館平成27年度第2回企画展「もののけ in 八千代」は、展示期
間を終了しましたが、スタンプラリー「妖怪さんぽ」、ならびに二つのイベント「も
ののけイラスト大集合」と「もののけ探し」は、当館や他の2館と同様に9月23日(水
・祝)まで実施します。ぜひご利用ください。
    詳しくはこちら↓
    http://www.yachiyo.ed.jp/kyouiku/rekisi/  

◆【生態園トピックス展】妖怪と野鳥◆
会期: 9月29日(火)まで および10月10日(土)・11日(日)・12日(月・祝)・14日(水)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園に生息するトラツグミ、シギ・チドリ類、オシドリ、フクロウ類、サギ
類、カラスなどに関連した伝説をわかりやすく紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2015youkai/
※当初ご案内した開催期間後の10月に、上記4日間が追加されました。


◆【ミニトピックス展】 真夏の蜃気楼 九十九里浜に出現!~寺田寅彦博士が観測し
て以来104年ぶりか!?~ ◆   
会期:9月29日(火)まで
会場:本館2階 生物展示室前廊下
内容:2015年8月5日~7日に九十九里町の海岸で観測された大変珍しい上位蜃気楼を
写真で御紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17377

◆【ミニトピックス展】 山岳鳥瞰図作家・五百沢智也氏が描いた山 その1◆
会期: 11月29日(日)まで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:新しい国民の祝日「山の日」が、平成28年8月11日から施行されるのに先立ち、
ステレオ写真を基に正確な地形表現を追求した山岳鳥瞰図の第一人者、故五百沢智也
氏(千葉県一宮町)の作品を紹介する4回シリーズの1回目。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_exhibitions/topics_ex/2015iozawa/iozawa.html

◆【研究紹介コーナー】水をくんで調べれば、生息する魚の種類がわかる新技術を開発◆
会期:次のお知らせがあるまで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:魚が水中に放出した微量なDNAから、魚の種類を判定する新しい技術を開発し
ました。生物多様性のモニタリングに、環境DNAの分析は今、とても注目されています。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787

◆【研究員紹介コーナー】◆
会期:平成28年3月31日(木)まで
会場:本館2階 光庭前廊下
内容:平成27年度の研究職員紹介ポスターが新しくなりました。「所属」「名前」
「職名」「専門分野」「写真」と「メッセージ」をどうぞご覧ください。

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 
                      (9月10日(木)〜10月10日(土)) 
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【生態園観察会 水槽栽培の水草を触って比べよう】
日時:9月12日(土) 10時30分~15時
場所:研修室(時間厳守で集合 集合後生態園へ移動 途中からの参加不可)
内容:水槽栽培の水草20種以上を手にとって・顕微鏡下でじっくり観察・比較しよう。
対象:中学生以上
定員:なし(無料)

【企画展関連行事 フォーラム“千葉の妖怪・怪異"伝承】
日時:9月12日(土) 13時~16時30分
場所:講堂
内容:人間にとって妖怪とはなにか? 千葉県の妖怪・怪異伝承から何が見えてくる
か。妖怪研究者香川雅信氏(兵庫県立歴史博物館)の講演と常光徹氏(国立歴史民俗
博物館名誉教授)との対談、乞うご期待!
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:先着150名(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17348
お詫び:行事カレンダー(裏面)において、終了時刻を16時とする間違いがありまし
た。正しくは、16時30分です。ご迷惑をおかけしました。

【企画展関連行事 もののけ噺(こわ~いおはなし)】
日時:9月13日(日) 13時30分~14時30分
場所:講堂
内容:行燈の油を・・ほんとうに怖い、今季最後の落語演芸会。
対象:どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:150名(無料)
    詳しくは↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17387

【生態園観察会 生態園の藻類観察】
日時:9月19日(土) 10時~12時
場所:生態園
内容:生態園内に生育する藻類を観察し、その知られざる特徴を概説します。
対象:中学生以上
定員:なし(無料)

【もの知りチーバくん in 中央博】
日時:9月19日(土) 11時~16時
場所:本館
内容:チーバくんは7月22日以来、博物館実習生として頑張ってきました。いよいよ
最終日。チーバくんと「妖怪について」一緒に勉強しよう。チーバくんが「中央博物
館限定学芸員」資格をとれるかな? 修了式が楽しみです。
・チーバくんと一緒に博物館たんけん(11時~、14時30分~)
  ※午前と午後で内容が異なります。
・クイズ大会、チーバくんとの写真撮影会(13時~、15時30分~)
  ※クイズは当日まで、ひ・み・つ!!!
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:なし(「博物館たんけん」については入場料必要)
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=982

【動物学講座 両生爬虫類を観察しよう】
日時:9月22日(火・休) 10時~15時
場所:研修室
内容:日本の両生類と爬虫類を観察したり触ったりしてみましょう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)

【生態園特別企画 生態園スタンプラリー】
日時:9月23日(水・祝) 13時~16時
場所:生態園
内容:生態園内の5箇所にあるスタンプを集めながら、生態園を探検しましょう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)

【環境教育講座 きのこを通して森をみる】
日時:10月10日(土) 13時30分~15時30分
場所:講堂
内容:野生のきのこを通して自然をみる大切さを学び人と環境について考えます。
対象:中学生以上
定員:なし(無料)

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◆【森の調査隊】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9時~16時(当日随時受付)
場所:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
小学校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを5個集めて、オリ
ジナルペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_guides/forschool/morichou.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:週土曜日、日曜日及び祝日 13時~(30分程度)
場所:体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲ
ームなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動の様子はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの9月・10月の講座・観察会】の詳細はこちらから↓
 9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=472
10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=473

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくは↓
 9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=484
10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=485

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根分館の周囲は全国的な早場米地域。見渡す限り黄金色だった田んぼの稲穂も
すっかり刈り取られ、「カブチ」と呼ばれる稲株の残った刈りあとには、サギたちが
餌を求めて舞い降りています。 
 大利根分館は、10月1日~3月31日は予約団体専用期間となります。なお、学校向け
の「昔の道具」の出前展示・授業も行います。見学や出前授業などを希望される団体
の方や資料閲覧などでご利用の方は,事前に電話でお問い合わせください(Tel:
0478-56-0101)。

◆収蔵資料展「古い道具とむかしのくらし」◆
日時: 3月21日(月・祝)まで
会場:大利根分館 
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ、衣食住に関する約150点の民具類
を紹介しています。子供たちが関心を持った資料を自ら調べられるように解説も工夫
しました。田下駄、草履などを履いたり、昔のおもちゃで遊んだりできる体験コーナ
ーもあります。

◆出前授業・出前展示「古い道具とむかしのくらし」◆
日時: 10月1日(木)から3月31日(木)まで
会場:連携する学校
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ「古い道具とむかしのくらし」の出
前展示と授業を行います。詳細は、お問い合わせください。
 
■講座等
【体験講座 かざぐるまをつくろう】
日時:9月20日(日)から23日(水・祝)まで
4日間とも、午前の回10時30分~12時、午後の回13時30分~16時
場所:大利根分館(集会室)
内容:8枚羽根の色とりどりのかざぐるまをつくります。
対象:小学生以上(小3以下保護者の補助が必要)
定員:各回先着20名(保険料50円)

【講座 水郷の自然と歴史5 香取の海】
日時:10月10日(土)  13時30分~15時
場所:大利根分館(集会室)
内容: かつての内湾「香取海」をめぐる5世紀から7世紀頃の歴史を紹介します。
対象:一般(中学生以上)
定員:各回先着40名(無料)
※平成27年度行事カレンダーでは「昔の道具を使ってみよう」となっていますが、諸
事情により「香取の海」に変わりました。お詫びの上訂正します。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 夏の間、お城の周りの木々でその存在をアピールしていたセミ達の鳴き声にかわっ
て、草むらでは秋の虫たちがそこはかとない秋の気配を奏でています。その落ち着き
のある秋の季節の中に佇むお城の情景は趣深いものです。

◆収蔵資料展「武家の意匠」◆
日時: 10月18日(日)まで
会場:大多喜城分館 
内容:当館で収蔵している武家で使用された道具や武器・武具類を展示し、その工芸
的な美をご鑑賞ください。
    詳しくはこちら↓  
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbyea4rd5-4764#_4764

◆特別公開I「江戸風俗図屏風」◆
日時: 9月17日(木)から10月18日(日)まで  
会場:大多喜城分館 
内容:菱川師宣筆の同屏風の複製(六曲一双)のうち、今回は秋の風景が描かれた右
   隻を展示します。 
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16676
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16677

■講座等
【もの知りチーバくん in 中央博】
日時:9月12日(土) 11時~16時
場所:大多喜城分館
内容:チーバくんは、7月22日以来博物館実習生になって、「中央博物館限定学芸員」
資格を目指して頑張っています。チーバくんと「大多喜城の歴史について」一緒に勉
強しよう。
・チーバくんと一緒に大多喜城分館のたんけん(11時~、14時30分~)
  ※午前と午後で内容が異なります。
・クイズ大会、チーバくんとの写真撮影会(13時~、15時30分~)
  ※クイズは当日まで、ひ・み・つ!!!
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:なし(「博物館たんけん」については入場料必要)
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=982

【博物館セミナー 「大多喜を学ぶ」 きのこ観察会】
日時:10月8日(木) 13時30分~16時
場所:大多喜城分館(研修館)
内容:きのこの専門家と一緒に大多喜城分館周辺を散策しながら、自生しているいろ
いろなキノコを観察します。
対象:どなたでも
定員:40名(保険料50円)
※電話による事前申し込みが必要です。お早めに。

【博物館セミナー 「大多喜を学ぶ」 城下を歩く ~登録文化財(建物)めぐり~】
日時:10月10日(土) 10時~15時30分
場所:大多喜城分館(研修館)
内容:大多喜城下を散策しながら、国指定重要文化財の渡辺家住宅や国登録有形文化
財の豊乃鶴酒造などの建造物を訪ね、城下町大多喜の歴史を学びます。
対象:小学校高学年以上
定員:30名(保険料50円 別途昼食代)
※電話による事前申し込みが必要です。お早めに。

【地域連携事業 大多喜お城まつり】
日時: 9月26日(土)前夜祭 から27日(日)本祭まで
会場:大多喜城分館 (研修館など)
内容:大多喜町主催事業の「大多喜お城まつり」に協力して、大多喜城分館では26日
午前に「甲冑・小袖・裃の試着」、27日には県立大多喜高校茶道部による「お茶席」
や、有志の方々による「琴」の演奏を行います。  
    詳しくはこちら↓  
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,397,66,html  (大多喜町)
    http://www.otakikankou.net/イベント/大多喜お城まつり/ 
                             (大多喜町観光協会)

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4.研究室から・・43  〜大自然になんて戻りたくないヤモリたち〜 
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 外来種は、生態系や人間の生活に悪影響を与える可能性があるので、一般にはマイ
ナスの側面ばかりが紹介されがちです。しかし、生きものの分布や進化を調べる生物
学者にとって、外来種は面白い研究対象です。彼らが新たに定着した土地でどのよう
に分布を拡大するのか、からだの形や機能にどんな変化が起こるのか、これこそ謎を
とくための重大な糸口なのです。
 私の専門は爬虫両生類で、人にくっついて分布を広げたとされるヤモリ4種(ニホ
ンヤモリ、ホオグロヤモリ、タシロヤモリ、オンナダケヤモリ)を研究しています。
彼らは主に建物の周囲だけで生活し、人工物が無い森の中などでは見ることができま
せん。なぜ彼らは自然豊かな環境に入り込まないのでしょう? 私は、彼らのもとも
との生息環境が荒れ地や崖地など、コンクリート製の建物のように岩が剥き出しにな
った環境だったことが理由ではないか、と考えています。この仮説を確かめるために、
私は無人島などの人との接点がない場所でヤモリを探しあて、彼らの姿をこの目でじ
っくり観察したいと思っています。
      (動物学研究科・千葉県生物多様性センター併任 研究員 栗田隆気)

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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