千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第130号
配信日時:2015/12/01 08:30
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第130号
                         2015年12月1日発行

                千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/


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│目次
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★写真展「第2回ダイバーズフォトギャラリー 勝浦の水中世界を覗く」開催
 中です
★12月・1月の開館・休館日のお知らせ
★12、1月の行事案内
★研究員ノート -水中写真の世界-
★海の博物館周辺の情報

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│★写真展「第2回ダイバーズフォトギャラリー 勝浦の水中世界を覗く」開
│ 催中です
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 太平洋の荒波に洗われる勝浦の海は、切り立った崖や砂浜海岸など、さま
ざまな表情で私たちを楽しませてくれます。さらに海の中を覗いてみると、
そこには多様な生き物の住む魅力的な世界が広がっています。本展示では、
勝浦ダイビング協会の協力を得て、ふだん私たちがあまり見ることのできな
い海中の美しい光景や色とりどりの生き物たちの姿を、ダイバーの撮影した
選りすぐりの水中写真で紹介します。ダイビング経験のない方々も、しばし
勝浦の海の水中散歩をお楽しみください。


  開催期間: ~平成28年1月11日(月・祝)
  場  所: 海の博物館研修室
  詳しくは海の博物館ホームページの企画展示の案内をご覧ください
  http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=393#

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│★ 12月・1月の開館・休館日のお知らせ
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●新年は1月2日から開館します。

  12月、1月には臨時休館日があります。

   12月の臨時休館日 15日(火)・16日(水)※展示室メンテナンス
   年末・年始の休館日 12月28日(月)~1月1日(金)
    1月の臨時休館日 13日(水)・14日(木)

  詳細は海の博物館ホームページ開館日カレンダーをご覧ください。
   http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=403

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│★12、1月の行事案内
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 海の博物館では、さまざまな行事を開催しています。
 皆様の参加をお待ちしております。

 詳しくはこちらをご覧下さい
   http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394
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【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジ
 する行事です。
 12月  5日(土)「オリジナルオブジェを作ろう」
 12月 19日(土)「コーラルプリントをしよう」
  1月  9日(土)「微小貝をさがそう」
  1月 23日(土)「オリジナルオブジェを作ろう」
 ◯各日11:00からと13:30からの1日2回開催します。約20分間の行事です。
  ◯当日申込み。定員6名。定員を超えた場合は抽選となります。
 ※入場料のほか、材料費50円/人が必要です。

   行事の参加方法等については、こちらをご覧下さい
      http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533

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│★研究員ノート  -水中写真の世界-
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 海の博物館では、海の生物を専門分野としている研究員の多くが、実際に
スクーバダイビングで海に潜って研究を行っています。水中でどのような調
査を行うかは研究の分野や対象とする生物によりさまざまですが、多くの場
合、現場での写真を撮影することが必要になります。
 私はイシサンゴ類というグループの動物(刺胞動物門イシサンゴ目)の分
類を専門として研究していますが、日本各地の海でダイビングによる調査を
行うことがよくあります。イシサンゴ類の分類は主に骨格の形態に基づいて
行われるので、正確な分類をするためにはどうしても水中での標本採集が欠
かせません(標本の採集はそれぞれの都道府県の許可を取って行っています)。
採集したイシサンゴは乾燥した標本とし、骨格のさまざまな形質を元に分類
を行って種を同定します。これと同時に、生きているときのそれぞれの種類
の様子を知ることも大切です。水中である程度種を見分けることができない
と、ある場所にどのようなサンゴが分布しているかを調べるために、不必要
に多くの標本を採集することになってしまいます。このようなことを避ける
ため、骨格標本の写真とそのサンゴの生時の水中写真をセットでそろえて、
それぞれの種のサンゴが水中でどのような様子であるかを対比できるような
データを蓄積しています。多くのイシサンゴの仲間にはたいへんよく似た種
類があるため、水中での種の識別はなかなか難しいのですが、何とかできる
だけ多くの種類のイシサンゴを水中で見分けられるようになりたいと考えて
います。そのために水中写真の果たす役割は、たいへん大きなものがありま
す。
 現在、私が使っている水中撮影用のカメラは、小型のデジタルカメラをハ
ウジングと呼ばれるプラスチックの水中ケースに入れたものです。最近のデ
ジタルカメラの進歩は著しく、たいへんコンパクトなカメラで高画質の画像
を大量に記録することが可能で、もちろん陸上と同じように撮影した画像を
すぐに確認することができます。ほんの十数年前には大型の一眼レフフィル
ムカメラを金属製の重いハウジングに入れ、大きなストロボをつけて水中に
持ち込んでいました。水中ではフィルム交換ができないので撮影できるのが
最大で36枚、そしてうまく撮影できたかどうかはフィルムを現像してみない
とわからないという時代だったことを思うと隔世の感があります。
 このように水中撮影が手軽になったことの恩恵を受けているのは、なにも
研究者ばかりではありません。現在、スクーバダイビングを楽しむ人のほと
んどがデジタルカメラを水中に持っていって撮影を楽しんでいます。小さな
生き物のクローズアップに凝る人や、水中のダイナミックな風景を切り取っ
て作品にする人など、初心者からベテランまでそれぞれの楽しみ方ができる
のが水中写真です。
 現在、海の博物館では、写真展「第2回ダイバーズフォトギャラリー 勝浦
の水中世界を覗く」を開催中です。この写真展では、勝浦の海で水中ガイド
として活躍する勝浦ダイビング協会の皆さんのとって置きの作品がご覧いた
だけるほか、一般のダイバーの皆さんの作品のフォトコンテストも行ってい
ます(審査員は来館された皆さまです)。この写真展を見て、ダイビングの
経験のない方にはダイバーになった気持ちで水中散歩を楽しんでいただき、
ダイバーの皆さんにはよりいっそう海の生き物への興味を深めていただけれ
ばと思います。

                            (立川浩之)

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│★海の博物館周辺の情報
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●「かつうら潮風朝市」
 12月26日(土)にかつうら潮風朝市が開催されます。地元の逸品がお買い
 得! 博物館に来る前に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 開催日: 平成27年12月26日(土)9:00-12:00
 場 所: 勝浦朝市、勝浦中央商店街、浜勝浦橋付近
 内 容: ・朝市 各店舗100円コーナー
      ・中央商店街会 特設アンテナショップで各店の逸品を!

※詳しくは勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」をご覧くださ
 い。
http://www.katsuura-sanpo.com/news/post-11763/


●お正月、初日の出スポット

 海の博物館の所在する勝浦市は房総半島の南東部に位置していることから、
太平洋から昇ってくる日の出を見ることができます。
 おすすめは勝浦市街地の東に位置する「官軍塚」とその近くにある勝浦城
址(八幡岬公園)、そして海の博物館の近くの「鵜原理想郷」でしょう。
 これらの場所は海岸の高台にあって美しい日の出を眺めることができます。
    ※海の博物館は、1月2日から平常開館します。

 官軍塚と八幡岬公園、鵜原理想郷については以下のページをご覧ください。

「官軍塚」(勝浦市のホームページにです)
http://www.city.katsuura.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=29183

「八幡岬公園(勝浦城跡)」(勝浦市のホームページです)
http://www.city.katsuura.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=29182

「鵜原理想郷」(勝浦市のホームページです)
http://www.city.katsuura.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=29499


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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとう
ございました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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