千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2015年12月号 ★
配信日時:2015/12/10 11:25
<再配信とお詫び> 
ちば中央博メール2015年12月号を再配信します。
恐れ入りますが、2015年12月10日午前8時に配信した12月号は削除してください。

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     ちば中央博メール 2015年12月号(2015年12月10日発行・第112号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「生態園トピックス展「どんぐり~花から実への大変身!~」開催
中」
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「習志野原の騎兵に魅せられて」

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1.お知らせ 
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 今年も大きなクリスマスツリーが本館に飾られました。日が短くなったこの季節、
色とりどりの明かりに心があったかくなります。私たちの生活にすっかりとけ込んだ
クリスマスツリーですが、千葉県のキリスト教は、明治6(1873)年以降に切支丹禁制
の高札が撤去される直前の明治5年から、東京神田駿河台にあるニコライ堂にその名
を遺すロシア人宣教師ニコライの伝教により始まっていたそうです。"びっくりぽん
や"。歴史展示室の一角には、明治12年創立の日本キリスト教団千葉教会の復元模型
(20分の1)が飾られています。明治28年にドイツ人ゼールが設計したゴシック風教会
堂は、明治44年の暴風雨で尖塔・鐘楼が倒壊しましたが、昭和50(1975)年に千葉県指
定有形文化財に指定されました。平成20(2008)年には大改修が行われ、鐘楼を欠いて
はいますが建築当時に近い姿になった教会堂で、今日も讃美と祈りが続けられていま
す。このクリスマス、展示室で近現代の歴史をふりかえるのはいかがですか?
    詳しくはこちら(千葉県サイト)↓
    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/p111-028.html
 ところで、ミュージアムショップにも、可愛いツリーが飾られています。クリスマ
スプレゼントにぴったりな本やグッズがたくさん! ぜひお立ち寄りください。
 年末年始の期間中、中央博物館は12月28日(月)から平成28年1月4日(月)まで休館し
ます。なお、大多喜城分館は12月28日(月)から平成28年1月1日まで休館し、2日(土)
・3日(日)が臨時開館、4日(月)・5日(火)は休館となります。来る年も、明るい挨拶
と最高の笑顔で皆様をおむかえします。
    千葉おもてなし宣言↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=874

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2.中央博の窓−76 生態園トピックス展
               「どんぐり~花から実への大変身!~」開催中
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 みなさま、どんぐりの花を見たことがありますか。多くの人は「え、どんぐりに花
が咲くの?」と思われるでしょう。また、植物をよく御存じの方なら、春にどんぐり
のなる木が花を咲かせて、山を白っぽく染めている姿を御覧になったことがあるかも
しれません。このよく目立つ花はすべて雄花(おばな)です。細長い花軸(かじく)に花
がたくさんついて、穂状の花序(かじょ)をつくりますが、花が終わると花序ごと落ち
てしまいます。
    例.クヌギの雄花(デジタルミュージアム「樹木検索図鑑」から)↓
    http://www.chiba-museum.jp/jyumoku2014/dat/k/kunugi/kunugi.html
 実は、どんぐりになる花は雌花(めばな)で、なんと1mm程度しかありません。開
催中の生態園トピックス展「どんぐり~花から実への大変身!~」では、みなさまに
なかなか気付いてもらえない小さなどんぐりの雌花を紹介しています。とくに、小さ
な花から大きくて良く目立つどんぐりになるまでの様子を、顕微鏡写真を中心に御覧
いただけます。また、生態園内でみられるどんぐりについても、標本や実物で紹介中。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2015donguri/index.htm
 最後に、クイズをひとつ。この小さなどんぐりの花が、サクラの花と同じ大きさだ
ったら、どんぐりは一体どれくらいの大きさになるでしょうか? 答えを知りたい方
は、ぜひ生態園までお越しください。
                 (生態学・環境研究科 研究員 山本 伸子)

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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示 
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◆【共催事業】日本大学文理学部資料館展示会「写真でみる水辺の風景-都市近郊の
昭和30年代を中心に-」◆
会期:12月19日(土)まで(平日10時-17時、土曜10時-13時、日曜休館) 
会場:日本大学文理学部資料館(東京都世田谷区)
内容:千葉県立中央博物館に収蔵される林辰雄氏撮影の写真を通して、かつての東京
湾岸・印旛沼周辺での人々の生活と密接に結びついた水辺の風景を紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17597

◆【トピックス展】おしゃれ虫 カタゾウムシ◆
会期:12月20日(日)まで
会場:本館 第2企画展示室
内容:想像を絶する美しさをもつ甲虫、カタゾウムシ。自然のアートともいえるカタ
ゾウムシの美しさと模様の多様性を、各種の実物標本、深度合成による鮮明な拡大写
真パネルでご紹介します。
詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=951

◆【研究紹介コーナー】水をくんで調べれば、生息する魚の種類がわかる新技術を開
発◆
会期:12月27日(日)まで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:魚が水中に放出した微量なDNAから、魚の種類を判定する新しい技術を開発し
ました。生物多様性のモニタリングに、環境DNAの分析は今、とても注目されていま
す。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17223
※NHKエコチャンネルにて、NHKひるまえほっと「バケツ1杯で海がわかる?」が視聴で
きるようになりました。「環境DNAを用いた魚類のメタバーコーディング」について
の分かりやすい解説です。ぜひご覧ください。
    詳しくはこちら(外部サイト)↓
    http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773421_00000

◆【ミニ展示】干支にちなんで−申年−◆
会期: 12月22日(火)から平成28年1月11日(月・祝)まで
会場:本館 2階ホール
内容:平成28 年の干支である「申」にちなんで命名されたさまざまな生き物(哺乳
類・貝類・種子植物・地位類・キノコなど)を展示します。

◆【生態園トピックス展】どんぐり~花から実への大変身~◆
会期:平成28年1月24日(日)まで
会場:生態園 オリエンテーションハウス
内容:人知れず咲く小さなどんぐりの花と、春に花をつけて秋に立派などんぐりにな
るまでの様子を、顕微鏡写真を中心に季節を追って紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2015donguri/index.htm

◆【千葉市科学館・千葉県立中央博物館・千葉市動物公園連携企画 作品展覧会
(巡回展)】ちば生きもの科学クラブ2015~空を飛ぶ哺乳類『コウモリ』のひみつ~◆
会期:平成28年1月9日(土)から1月31日(日)まで
会場:本館2階地学展示室前廊下
内容:ちば生きもの科学クラブの連続講座を受講したクラブ生が、自分でテーマを決
め、調査に取り組んだ作品を紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17598

◆【秋の展示】水草 ふしぎがいっぱい、水辺のいろどり◆
会期:平成28年2月14日(日)まで
会場:本館 第1企画展示室
内容:水中でゆらめき水面に浮かぶさまざま水草。その生態の不思議や人々とのかか
わり、復活への取り組みなど、房総の水草の世界を紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=952
    ポスターはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17506 

◆【研究紹介コーナー】九十九里浜に出現した上位蜃気楼〜寺田寅彦博士が観測以来
104年ぶりか!? ◆
会期:平成28年3月31日(木)まで
会場:本館2階 生物展示室前廊下
内容:平成27年8月5日から7日にかけて観察された上位蜃気楼を写真で紹介。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17708

◆【研究員紹介コーナー】◆
会期:平成28年3月31日(木)まで
会場:本館2階 光庭前廊下
内容:平成27年度の研究職員紹介ポスターが新しくなりました。どうぞご覧ください。
なお、研究員紹介ページも併せて御利用ください。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=168

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 
                                       (12月10日(木)〜平成28年1月10日(日)) 
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【植物学講座 バラの歴史】
日時:12月12日(土)13時30分~15時
場所:研修室
内容:野生のバラから現代の園芸品種にいたるまでの、バラの品種改良の歴史を解説
します。
対象:中学生以上
定員:先着20名(資料代実費100円)

【体験教室 チーバくんとつくるマツボックリのクリスマスツリー】
日時:12月13日(日)10時30分~11時30分、14時~15時
場所:本館1Fホール
内容:チーバくんをゲストに迎え、まつぼっくりを使ってオリジナルのミニクリスマ
スツリーを作ります。御家族でどうぞ。
対象:小学生以上(小学3 年生以下は保護者同伴)
定員:各回先着30名(参加費無料、教材費100円)

【環境教育講座 景観を探る1 水辺の変貌-林辰雄撮影の写真を手がかりに-】
日時:12月13日(日)14時~15時30分
場所:研修室
内容:東京湾岸、印旛沼周辺などの水辺の景観変貌について、林辰雄撮影写真から探
ります。
対象:中学生以上
定員:当日先着30名(無料)

【講演会:きのこ講話 その1 マツタケの分類・栽培最前線】
主催・共催:千葉菌類談話会・千葉県立中央博物館
日時:12月26日(土)13時30分~14時45分
場所:講堂
内容: 農学博士根田仁氏((独)森林総合研究所きのこ・微生物研究領域長)をお迎えし、
世界のマツタケの分類や種類数、日本のマツタケの分布域、千葉で採れるバカマツタ
ケやニセマツタケの近隣諸国での広がり、またマツタケ栽培がどこまで実現している
のかなど最新の話題をお聞きします。
対象:どなたでも
定員:当日先着150名(無料) 

【講演会:きのこ講話 その2 チベットで冬虫夏草を探る】
主催・共催:千葉菌類談話会・千葉県立中央博物館
日時:12月26日(土)15時~16時 (その1の終了後休憩をはさみ続いて開催)
場所:講堂
内容: チベットの5000m級の高原地帯で何度も現地調査をされた理学博士金城典子
氏(元東京医科歯科大学/千葉菌類談話会会長)から、冬虫夏草(Ophiocordyceps 
sinensis)の分子系統分類や,調査時のエピソードをご紹介いただきます。また、東
京医科歯科大学で長年にわたり進めてこられた冬虫夏草の医薬品や機能性食品への応
用についても、お話しいただきます。
対象:どなたでも
定員:当日先着150名(無料) 
※きのこ講話 その1 マツタケの分類・栽培最前線の後引き続き開催です。入れ替
え制ではありません。

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◆【森の調査隊】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9時~16時(当日随時受付)
場所:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
小学校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを5個集めて、オリ
ジナルペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_guides/forschool/morichou.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 13時~(30分程度)
場所:体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動の様子はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの12月・平成28年1月の講座・観察会】
事前申込が必要な講座・観察会も含まれます。詳細はこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476

◆【ミュージアム・トーク】
研究職員による展示・資料解説です。詳しくはこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根河原に吹く風も、すっかり冷たい北風になり、いよいよ本格的な冬の到来で
す。大利根分館は、平成28年3月31日まで予約団体専用期間となっています。この期
間は、「古い道具とむかしのくらし」展などの見学に訪れる小学校の団体も多く、子
どもたちの声が博物館を明るくしてくれます。また、学校への「昔の道具」の出前展
示・授業等も行っております。見学や出前授業などを希望される団体の方や、資料閲
覧などでご利用の方は,事前に電話でお問い合わせください(Tel:0478-56-0101)。

◆収蔵資料展「古い道具とむかしのくらし」◆
日時:平成28年 3月21日(月・祝)まで
会場:大利根分館 
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ、衣食住に関する約150点の民具類を
紹介しています。子供たちが関心を持った資料を自ら調べられるように解説も工夫し
ました。昔のおもちゃで遊べる体験コーナーもあります。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1094&block_id=4430#_4430

◆出前授業・出前展示「古い道具とむかしのくらし」◆
日時:平成28年 3月31日(木)まで
会場:連携する学校
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ「古い道具とむかしのくらし」の出
前展示と授業を行います。詳細は、お問い合わせください。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 大多喜城分館の周辺では、枯れ葉が舞い散り冬の装いを帯びてきました。朝もやの
澄んだ空気の中でのお城も一興です。大多喜城分館は、12月27日(日)まで開館してお
ります。新年は、1月2日(土)・3日(日)を臨時開館とし、5日(火)が臨時休館となりま
す。皆様方のお越しをお待ちしております。

◆特別公開II「重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」◆
日時:12月10日(木)から平成28年2月14日(日)まで
会場:大多喜城分館 
内容:南北朝時代の第一級刀工「法城寺国光」作と伝えられている国の重要文化財
「大薙刀」を展示します。
    詳しくはこちら↓  
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=14215  (写真)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16701 (ちらし表)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16702 (ちらし裏)
※入館料:一般300円、高・大学生150円、中学生以下・65歳以上、無料。

■講座等
【博物館セミナー 古文書講座(初級)】
日時:12月17日(木)13時30分~15時30分
場所:大多喜城分館(研修館)
内容: 古文書の読解に挑戦し、読み方の上達を目指すとともに、地域の歴史への関
心を深めていただくための講座です。今月は、初級者を対象に、より多くのみなさま
が古文書に興味関心を持てるようにします。
対象:一般(初心者)
定員:40名(参加費無料)
※事前申込が必要です。電話:0470-82-3007

【博物館セミナー 古文書講座】
日時:平成28年1月14日(木)13時30分~15時 30分
場所:研修館
内容: 古文書の読解に挑戦し、読み方の上達を目指すとともに、地域の歴史への関
心を深めていただくための講座です。
対象:過去に第1回(初心者用講座)を受講された方、または同程度の読解ができる方
定員:40名(参加費無料)
※事前申込が必要です。電話:0470-82-3007

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4.研究室から・・48  習志野原の騎兵に魅せられて
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 明治期の富国強兵の一環として、陸軍騎兵を育成した「習志野原(ならしのはら)」
が千葉県の北西部にあります。私は船橋市薬園台の育ちで、小学生の時分には目の前
に広がる広大な習志野原で、弾丸拾いなるものをして遊んだ世代です。子ども心に
「どうしてここに鉄砲の弾がたくさん落ちているのだろう」と不思議に思い、大人た
ちに聞くと「ここには昔、騎兵連隊があったんだよ」と聞かされたものです。
 やがて就職して学芸員となり、習志野原を自分の研究テーマとして調べていくうち
に、小説『坂の上の雲』(司馬遼太郎作)の主人公の兄である秋山好古(よしふる)が、
騎兵旅団長として当時住んでいた借家や、明治天皇が演習天覧(てんらん)のために宿
泊した名主屋敷が、自宅の近くにあったことを知り、大変感動しました。また、日露
戦争時(1905年頃)には1万余りのロシア兵が、第一次大戦時(1915年頃)には5千余りの
ドイツ兵が、捕虜として習志野原の仮兵舎で暮らしていたことなどもわかりました。
    参考:平成22年度八千代市立郷土博物館在任中の講演会資料(外部リンク)↓
    http://www.city.funabashi.chiba.jp/shisetsu/toshokankominkan/0002/0008/0002/p003698_d/fil/No6.pdf
 調査すればするほど出てくる史実に、興味は尽きません。身近ながら知られていな
い歴史を、今後も地域の人々に紹介できるよう努めて参ります。
               (教育普及課 主任上席研究員 佐藤 誠(せい))

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お詫び:今月号のコラム「研究室から」の通し番号が48となっております。不手際に
より過去の号に混同がありました。正しくは、以下のとおりになります。
  7月号・・・43 デング熱対策 ヒトスジシマカに刺されないために
  8月号・・・44 博物館の裏側で、貴重な発見
  9月号・・・45 大自然になんて戻りたくないヤモリたち
 10月号・・・46 開眼しよう!
 11月号・・・47 大利根分館の絵画資料

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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