千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2016年3月号 ★
配信日時:2016/03/10 08:00
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     ちば中央博メール 2016年3月号(2016年3月10日発行・第115号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「春の展示「石材が語る—火山がつくった日本列島」によせて」
3.体験交流員スペシャル
4.イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
5.研究室から 「まだまだ知らないことだらけ」

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1.お知らせ
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  今年度最後の号となりました。春の展示「石材が語る—火山がつくった日本列島」
が始まります。コンクリートばかりの町中でも、意外なところに石塀や庭石、石灯籠、
表札石などがありますが、どうやらたくさんの謎があるらしいです。どうぞ「中央博
の窓」をお読みください。また、今回は特別に体験交流員からのメッセージがありま
す。博物館が、子どもたちにとってのびやかに学べる楽しい場所であるように、これ
からも努めてまいります。
 さて、外は春。生態園ではウグイスのさえずりがどんどん上達しています。そして、
もうウシガエルが鳴き始めました。そんなようすを、舟田池のライブ音で確かめてみ
ませんか?インターネットの先にある本物の自然です。
    詳しくは、「環境教育のための森林情報基盤・サイバーフォレスト」にある
    生態園舟田池ライブモニタリングサイト(外部サイト)↓
    http://cf4ee.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/drupal7/funadaike_live (ライブ画像)
    http://mp3s.nc.u-tokyo.ac.jp/Funadaike_CyberForest.mp3  (ライブ音)
桜も3月中には咲くことでしょう。ぜひ、春を感じに生態園へおいで下さい。

 最新ニュース:当館の宮正樹主席研究員を含む研究グループが「海水中のDNA情報で
魚群の居場所と規模を明らかにする手法」を開発しました。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160303/index.html
    http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/research/2016_03_03_01.html

 今話題の「市原市田淵の地球磁場逆転地層」:3月19日(土)のミュージアム・トーク
で解説します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=490
    (外部リンク)
    http://www.kominato.co.jp/news/powerspot/powerspot.html 小湊鉄道
    https://www.pref.chiba.lg.jp/wit/documents/news18.pdf 千葉県環境研究センター

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2.中央博の窓−79   春の展示「石材が語る—火山がつくった日本列島」によせて  
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 本館では、3月12日から春の展示「石材が語る—火山がつくった日本列島」がオープ
ンします。「石材」と「火山」のどちらかをテーマにした展示は、これまでさまざま
な博物館で実施されてきましたが、2つをコラボした内容の展示は、おそらく国内で
初めてではないかと思います。
 この展示会は、2007年から実施してきた博物館行事「県外岩石観察会」がベースと
なっています。千葉県は「石なし県」とも呼ばれ、県内では岩石観察の好適地に限り
があります。そこで、県外の岩石も観察し、それと対比する中で、千葉県の大地の地
球科学的特徴を明らかにしようという趣旨でこの観察会を始めました。
 観察会は毎年1回、大谷石や白河石など千葉県や首都圏で使用されている石材に焦点
を当て、その原産地を訪ねます。平成27年度で観察会は9回を数え、延べ186名の方に
ご参加いただきました。毎年実施する間に、意外に多くの種類の石材が、身の回りで
使われていることがわかりました。また、それらの多くが、安山岩や凝灰岩などの火
山に関連してつくられた岩石でした。
 これらの岩石がつくられた背景には、まさに日本列島が形作られる中で起こった各
時代の特徴的な火山活動があるので、これらの石材をつなげていけば、日本列島の火
山活動史、さらに形成史そのものが見えてくると思いました。それを今回の展示のテ
ーマといたしました。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=953
 展示をご覧いただいた後、街なかでこれらの石材を見かけたら、背後にあるダイナ
ミックな日本列島の生い立ちに思いを馳せていただければと思います。ちょっとした
街なかの散歩が、ずいぶん楽しいものになるのではないかと思います。
                 (地学研究科 主任上席研究員 高橋 直樹)

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3.体験交流員スペシャル
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 こんにちは、体験交流員です。読者の皆様に「たいけんのもり(体験学習室)」のよ
うすをお知らせします。「たいけんのもり」は、ミュージアムショップの右手に入口
があります。小さなお子様から大人まで楽しめる、とっておきのコーナーです。さあ、
御一緒に覗いてみましょう。
 「やったあ、できたあ!」楽しそうな声が聞こえます。土器パズルに挑戦している
子どもたちです。わら草履を見て、「このサンダルどうやって作るの?」 ブラウン管
テレビの前で、「あ!こういうテレビ、『サザエさん』で見たことある!」昔の道具
を見た子どもたちの反応に、私たちは思わず笑ってしまいます。
 毎週土日や祝日の13時から開催している「はっけん! すまいるキッズ」の出しもの
の一つの「石におえかき」では、好きな色をぬる子どもがいれば、図鑑を見ながらテ
ィラノサウルスを描く子どももあり、実に多様多才です。中には、「今日は博物館に
毒キノコを探しに来たの!」なんていう子どももいます。
 「たいけんのもり」で私たちが出会う子どもたちは、みんな自由な発想にあふれ、
個性豊か! 次はどんな子どもに出会えるか、毎日わくわくしています。
※わら草履やブラウン管テレビは、3月4日(金)に終了したミニ展示「古い道具とむか
しのくらし!」の展示物です。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17804
         (体験交流員 田中朋子・寺部あゆみ・吉田聖子 (五十音順))

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4.イベント情報 
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示 
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◆【巡回展】おばあちゃんの畑の植物画
       〜「おばあちゃんの畑」の在来作物を描く〜◆
主催:千葉県立中央博物館
共催:君津市立久留里城址資料館・袖ケ浦市郷土博物館・君津市清和公民館
協力:日本植物画倶楽部・NPO法人 久留里フィールドミュージアム
会期:3月21日(月・祝)まで
会場:本館2階 生物展示室側廊下
内容:「おばあちゃんの畑」は、房総丘陵に残る在来作物の種子を集め、伝統的な採
種方法や栽培方法、加工方法などを次の世代に伝える取り組みです。 グループ「ボタ
ニカはなは」の作品を展示します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=998
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17701 (ちらし)

◆【春の展示】石材が語る-火山がつくった日本列島◆
会期:3月12日(土)から6月5日(日)まで
会場:本館2階 第1・第2企画展示室
内容:千葉県周辺で使われている石材を題材にして、日本列島の大地を形づくってき
た火山の歴史的変遷をみていきます。房総半島特産の「房州石」も詳しく紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=953

◆【ミニトピックス展】「生命(いのち)のにぎわい」
             〜生命のにぎわい調査団 生物多様性 写真展〜◆
会期:3月15日(火)~5月8日(日)まで
会場:本館2階 歴史展示室前廊下
内容:千葉県生物多様性センターが運営する「生命(いのち)のにぎわい調査団」は、
千葉県の生き物のこと、自然のことをもっと知ってもらうため、平成20年7月に発足し
ました(1月末現在、団員数1097名)。調査団では、「生命のにぎわい」という、たくさ
んの種類の生物がバランスを保って一緒に生きている状態を守るには、どうしたらよ
いかを皆で考えています。活動の一環として、毎年中央博物館と共に開催している写
真コンテストは、発足後6年が経ちとても充実してきました。今年度も3月12日(土)
にコンテストが開催され、入選作品を展示します。来館者の皆様にご覧いただき、千
葉県の自然への関心を深めていただけるよう願っています。
    詳しくはこちら↓
    http://www.bdcchiba.jp/monitor/index.html (外部リンク)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=18069

◆【ミニトピックス展】 山岳鳥瞰図(ちょうかんず)作家・五百沢智也(いおざわとも
や)氏が描いた山 その3◆
会期: 3月12日(土)から6月5日(日)まで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:新しい国民の祝日「山の日」が、平成28年8月11日から施行されるのに先立ち、
ステレオ写真を基に正確な地形表現を追求した山岳鳥瞰図の第一人者、故五百沢智也
氏(千葉県一宮町)の作品を紹介します。4回シリーズの3回目は、氏が各地で描いた山
のスケッチ画のうち、日本各地の火山地形を描いた作品を中心に紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_exhibitions/topics_ex/2015iozawa3/iozawa3.html

※お詫び:ちば中央博メール2016年2月号において、研究紹介コーナー「九十九里浜に
出現した上位蜃気楼〜寺田寅彦博士が観測以来104年ぶりか!? 」の会期を3月31日(木)
までとお伝えしましたが、展示スペースの都合により3月6日(日)をもって終了しまし
た。ご不便をおかけします。
    展示(終了)詳細はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=17708
   
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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 
                                              (3月10日(水)〜4月10日(日)) 
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【環境教育講座 景観を探る2 下総台地の薪炭林化-明治10年代編-】
日時:3月13日(日)14時~16時
場所:本館1階 研修室
内容:明治10年代の迅速測図(地図)を出発点として、当時の薪炭林の意義を探ります。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/research/intro_corner/shirai201112.pdf
対象:中学生以上
定員:当日先着30名(無料)

【植物学講座 校庭の野草の名前をおぼえよう】
日時:3月13日(日)10時~12時
場所:本館1階 ホール
内容:校庭に生えている春の野草の名前を調べて覚えます。初心者向けの観察会です。
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
定員:当日先着30名(無料・保険料必要)

【東京湾学会20周年記念シンポジウム-東京湾学会の20周年と東京湾の未来-】
主催・共催:東京湾学会・千葉県立中央博物館
日時:3月19日(土)13時~16時
場所:本館1階 講堂
内容:東京湾およびその周辺域における人・自然・文化について、専門分野を越えて
学び、探求する学会です。創立20周年を迎え、これまでの20年を振り返り、これから
の東京湾の姿を描くシンポジウムを開催します。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://tokyowangaku.info/poster.pdf
対象:どなたでも
定員:当日先着150名(無料)

【平成28年度 環境教育講座 水辺の鳥類を考える(予定)】
日時:4月2日(土)13時~14時30分
場所:本館1階 講堂
内容:水辺の生き物を考える講座です。利根川や印旛沼で生活している鳥たちの現状
を紹介します。
対象:小学生以上
定員:当日先着150名(無料)

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◆【森の調査隊】(平成28年3月31日まで)
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 9時~16時(当日随時受付)
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
小学校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナ
ルのペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_guides/forschool/morichou.htm
※平成28年4月1日以降の実施予定については3月下旬までにお知らせします。

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの3月・4月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳細はこちらから↓
3月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=478
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=467

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説) 詳しくは↓
3月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=490
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=479

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根分館そばの与田浦に流れ込む水路では、この頃、サッパ舟に竿さす娘さんの
姿が見られます。若い女性がベテランの船頭さんから手ほどきを受けているのです。
聞けば、水郷佐原観光協会が、観光船の船頭さんの高齢化・後継者不足を危惧して、
昨年暮れから始めた船頭養成事業による研修とのこと。まだまだ華麗な竿さばきとま
ではいかないようですが、水郷風景の存続のためにも、エールを送りたいと思います!
    (参考)サッパ舟に竿さす船頭さんの姿@水郷佐原水生植物園(外部リンク)↓
    http://www.suigo-sawara.ne.jp/entry.html?id=92169
 なお、大利根分館は4月1日(金)から、通常開館となります。どうぞお越しください。
入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
休館日:毎週月曜日(祝日のときは翌日)

◆トピックス展「印半纏(しるしばんてん)の世界」◆
会期:4月1日(金)から5月8日(日)まで 
会場:県立中央博物館大利根分館(香取市佐原ハ4500)
内容:印半纏(しるしばんてん)とは、背中や襟に家印・屋号などを染め抜いた職人た
ちの仕事着です。大利根分館では、明治~昭和初期頃に佐原周辺の商家や寺社等が職
人に配った様々な印半纏をコレクションしており、今回その一部を公開いたします。
粋でいなせな意匠の数々をどうぞご覧ください。
    詳しくは↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1118&block_id=4430#_4430

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 大多喜城分館では、梅の花とともに早咲きの河津桜(かわづざくら)が、来館者の皆
様の目を楽しませてくれています。先日は、藪の奥からウグイスの遠慮がちな初鳴き
を耳にしました。まだまだ寒い日もありますが、ここ大多喜で春の訪れを体感してみ
てはいかがでしょう。

◆特別公開I「江戸風俗図屏風」◆
会期:3月17日(木)から4月19日(火)まで
会場:大多喜城分館 
内容:菱川師宣筆の江戸風俗図屏風の複製(六曲一双)のうち、左隻の上野寛永寺周辺
の花見の風景をお楽しみください。
入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16676  (ちらし表)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16677  (ちらし裏)

■講座等
【平成28年度「大多喜さくらまつり」】
日時:4月2日(土)から3日(日)まで
場所:大多喜城分館
内容:大多喜城は桜の名所です。満開の桜に浮かぶお城の姿は実に趣があります。今
年も大多喜町主催事業に協力し、研修館で「お茶席(県立大多喜高校)」や「琴の演奏
(有志)」などが行われます。
対象:どなたでも
定員:なし(入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料)
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.otakikankou.net/イベント/さくらまつり/

【ユニセフ・ラブウォーク in 大多喜】
日時:4月3日(日)9時30分~12時45分 
会場:大多喜城周辺(集合場所:大多喜町役場)
内容:千葉県ユニセフ協会が主催し、中央博物館が共催します。参加費がユニセフ募
金となります。歴史を味わいながら、菜の花や桜でいっぱいの大多喜を歩きましょう。
雨天決行!
対象:どなたでも
定員:なし(参加費:子ども(4歳~小学生)200円、中学生以上500円)
※申込が必要です(締切:3月31日(木))。なお、問合せと申込は、千葉県ユニセフ協
会へ直接お願いします。(電話:043(226)3171)
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.unicef-chiba.jp/
    http://www.unicef-chiba.jp/20160403ootaki.pdf (ちらし表面)
    http://www.unicef-chiba.jp/20160403saishinn.pdf (ちらし裏面)
    https://ssl.kokucheese.com/event/entry/376009/ (ウェブ申込フォーム)

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5.研究室から・・51  まだまだ知らないことだらけ
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 遠い宇宙や深い海のことについて、まだ知られていないことがたくさんあるのは、
読者の皆様もご存じのとおりです。では、私たちの身近にあることは、ほとんど分か
っているのでしょうか?
 オトコエシという植物があります。秋の七草であるオミナエシの仲間で、日本全国
に生えていて、薬にもなるよく知られた植物です。
    (参考)生態園植物歳時記から↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/seitaienhp/akinokehai.htm
オトコエシには、染色体数が44本あることが分かっていました。
 ある日、少し変わったオトコエシを見つけたので調べてみると、染色体数が22本で
した。不思議に思い、日本全国から集めて染色体数を調べたところ、22本、44本のほ
かに、66本、88本、110本、132本と様々であることが分かってきました。さらに、1種
類だと思っていたオトコエシが、実は2種類あるかもしれないのです! 
 たとえば、皆さんの足下で花を咲かせているヒメウズやカテンソウ。それらは、た
だ春を知らせてくれるだけの、普通の草花なのでしょうか。もしかしたら、思いもよ
らない「秘密」を隠しているかもしれません。
    (参考)「四季の山野草」から(外部リンク)↓
    http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_661.htm オトコエシ 
    http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_963.htm ヒメウズ
    http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1542.htm カテンソウ
                (生態学・環境研究科 研究員 山本 伸子)

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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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