千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2016年4月号 ★
配信日時:2016/04/10 08:00
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     ちば中央博メール 2016年4月号(2016年4月10日発行・第116号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「「教員のための博物館の日」の御紹介」
3. イベント情報
(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「まだまだ知らないことだらけ」

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1.お知らせ 
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  新年度おめでとうございます。
春は、鳥たちがさえずるすてきな季節です。実は、つい最近すごいニュースがありま
した。皆様がよく耳にするツーピーツーピーとさえずるシジュウカラ、この鳥に言葉
があることが発見されました。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓ 
    http://univ-journal.jp/5490/?show_more=1
もはや、昨日までの聞き方で鳥の声を聞くことができません。博物館の自然の音と音
環境コレクションや生態園舟田池ライブ音から、さまざまな発見があるように。
    博物館の自然の音と音環境コレクション(ききみみコレクション)↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/kikimimi/index.html
    舟田池ライブ音はこちら(外部リンク)↓
    http://mp3s.nc.u-tokyo.ac.jp/Funadaike_CyberForest.mp3
 さて、博物館では、新たな体制で皆様をお迎えします。本館では、コンシェルジュ
が来館者の皆様の質問や相談をお受けします。生態園では、生態園の自然解説や野鳥
情報に寄与してくださった生態園解説員の皆様とお別れすることになりました。27年
間にわたる歴代の生態園解説員の皆様、これからも、地域の生物多様性に貢献する生
態園のために御支援よろしくお願いします。
 なお、当館ホームページでは、平成28年度の展示案内/イベント・催事行事が公開
されております。本館では企画展「驚異の深海生物」を筆頭に多様な展示や講座、観
察会、ミュージアム・トーク、体験交流員によるプログラムなどを実施予定です。と
くに、年に1度の博物館のお祭り「自然誌フェスタ」(11月3日文化の日)は、今から皆
様のダイアリーにお忘れなく。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57

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2.中央博の窓−80   「教員のための博物館の日」の御紹介  
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 千葉県立中央博物館は、これまで博物館学習を充実させるための博物館活用研究会
など、学校教員をはじめ指導者の方々に研修の機会を提供させていただいてきました
が、新年度の新たな取り組みとして、「教員のための博物館の日」に参加します。こ
れは、学校の先生方に「博物館に親しみを持ってもらうこと」、「博物館の学習資源
を知ってもらうこと」を目的として、東京・上野の国立科学博物館が呼びかけている
ものです。昨年度は、夏休み期間を中心に全国16都道府県の21館で開催されました。
    詳しくはこちら(国立科学博物館のページ)↓
    http://www.kahaku.go.jp/learning/leader/experiment/index.html
 当館では、保育園、幼稚園、小・中・高・特別支援学校などの教員およびそれらを
目指す学生の方々、その他教育関係者の皆様を対象に、6月・7月・8月に各1日ずつ、
全3回のイベントを予定しています。
6月15日(水) 指導者向け講座「知って得する博物館」: この日は千葉県民の日でも
あります。教員の皆様には、子どもから大人まで幅広く参加できるさまざまな体験型
プログラムとともに、御自身が、また学校団体として博物館を利用するための知識や
情報を紹介します。
7月26日(火) 環境教育講座「ESDでアクティブ・ラーニング」: 私が担当する講座です。
教育界で昨今注目されているアクティブ・ラーニングの手法を使いながら、ESD(持続
発展教育)すなわち持続可能な社会づくりの担い手を育む教育のための取り組みについ
て、一緒に考えます。
    ESD(持続発展教育) 詳しくはこちら↓ 
    http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm
     (文部科学省日本ユネスコ国内委員会のページ)
    http://www.esd-j.org/concept/concept02
     (NPO法人 持続可能な開発のための教育推進会議のページ)
    アクティブ・ラーニングの解説(田村 学 2015)はこちら↓
    http://www.jeef.or.jp/child/201509tokusyu01/
     (公益社団法人 日本環境教育フォーラムのページ)
8月1日(月)「博物館利用研修会」:個別の相談にも対応します。詳しくは5月頃ホーム
ページでお知らせします。
 このように、学校教員をはじめ指導者の方々へ研修の機会を通じて、県内における
自然や歴史、また環境に関する教育の底上げを図ることも、博物館の重要な役割です。
               (生態学・環境研究科 主任上席研究員 林 浩二)

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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館 企画展示・トピックス展示 
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◆【ミニトピックス展】「生命(いのち)のにぎわい」
〜生命のにぎわい調査団 生物多様性 写真展〜◆
会期: 5月8日(日)まで
会場:本館2階 歴史展示室前廊下
内容:千葉県生物多様性センターが運営する「生命(いのち)のにぎわい調査団」は、
千葉県の生き物のこと、自然のことをもっと知ってもらうため、平成20年7月に発足
しました(1月末現在、団員数1097名)。調査団では、「生命のにぎわい」という、たく
さんの種類の生物がバランスを保って一緒に生きている状態を守るには、どうしたら
よいかを皆で考えています。活動の一環として、毎年中央博物館と共に開催している
写真コンテストは、発足後6年が経ちとても充実してきました。今年も3月12日にコ
ンテストが開催され、入選作品を展示しています。来館者の皆様にご覧いただき、千
葉県の自然への関心を深めていただけるよう願っています。
    詳しくはこちら↓
    http://www.bdcchiba.jp/monitor/index.html
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=18069  (外部リンク)

◆【春の展示】石材が語る-火山がつくった日本列島◆
会期: 6月5日(日)まで
会場:本館2階 第1・第2企画展示室
内容:千葉県周辺で使われている石材を題材にして、日本列島の大地を形づくってき
た火山の歴史的変遷をみていきます。房総半島特産の「房州石」も詳しく紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=953

◆【春の展示関連トピックス展】子供たちが調べた『房州石』◆
会期: 6月5日(日)まで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:富津市天神山小学校の子供たちが、かつて地元で採掘されていた房州石(天神
山石)について、みんなで手分けして調べた結果を展示します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=953

◆【ミニトピックス展】 山岳鳥瞰図(ちょうかんず)作家・五百沢智也(いおざわとも
や)氏が描いた山 その3◆
会期: 6月5日(日)まで
会場:本館2階 地学展示室前廊下
内容:新しい国民の祝日「山の日」が、平成28年8月11日から施行されるのに先立ち、
ステレオ写真を基に正確な地形表現を追求した山岳鳥瞰図の第一人者、故五百沢智也
氏(千葉県一宮町)の作品を紹介します。4回シリーズの3回目は、氏が各地で描いた山
のスケッチ画のうち、日本各地の火山地形を描いた作品を中心に紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/_exhibitions/topics_ex/2015iozawa3/iozawa3.html

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等 
(4月10日(日)〜5月10日(火)) 
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【体験イベント あなたの発見おしえてください 春1】
日時:4月17日(日)10時~16時
場所:生態園
内容:生態園であなたが見つけたものを、写真と短い説明文でおしえていただき、解
説板として園路に設置します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

【体験イベント これが花? ふしぎな雄花の世界】
日時:4月23日(土)13時~14時
場所:青葉の森公園
内容:青葉の森公園では今、ふしぎな姿をした風媒花(ふうばいか)が満開です。つい
見逃しがちな、ミクロの世界をご案内します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:20名(無料)

【生態園観察会 春の植物】
日時:4月21日(木)10時~12時
場所:生態園
内容:新緑の生態園を歩きながら春真っ盛りの植物を観察します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日申込・先着30名(無料)

【環境教育講座 小動物の給餌観察】
日時:4月24日(日)13時~14時
場所:本館2階 小動物展示室
内容:ヒキガエルやマムシなどの採食行動を観察します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着20名(入場料必要)

【体験イベント 火おこしを体験しよう】
日時:4月29日(金・祝) 10時~10時30分、11時~11時30分、13時~13時30分、
14時~14時30分
場所: 本館1階 入口
内容:古代の火おこしを体験します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:各回20名(保険料50円)

【体験イベント チーバくんと博物館たんけん! 火山をしらべよう】
日時:4月30日(土) 11時~11時30分、14時30分~15時
場所: 本館2階 展示室
内容:チーバくんと一緒に春の展示を見学しながら、火山や石に関するクイズに挑戦
しましょう。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(入場料必要)

【体験イベント あなたの発見おしえてください 春2】
日時:5月1日(日)10時~16時
場所:生態園
内容:生態園であなたが見つけたものを、写真と短い説明文でおしえていただき、解
説板として園路に設置します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

【体験イベント 本物の化石にさわってみよう】
日時:5月3日(火・祝)11時~15時
場所:本館1階 ホール
内容:アンモナイトやクジラの骨などの、本物の化石にさわってみましょう。
対象:どなたでも
定員:なし(無料)

【体験イベント 石を割ってみよう】
日時:5月4日(水・祝)10時~15時30分
場所:本館1階 ホール
内容:専用の岩石ハンマーを使って、石を割る体験をします。
対象:小学生以上(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(保険料50円)

【体験イベント 体験!身近な植物と虫の不思議】
日時:5月4日(水・祝)13時~16時
場所:生態園
内容:身近な植物や虫にも不思議がいっぱい。見たり、さわったり、遊んだり。生き
た植物や虫を体験しよう。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

【春の展示関連行事 砂つぶからミニ水晶をひろおう】
日時:5月5日(木・祝)10時~15時30分
場所:本館1階 ホール
内容:顕微鏡を使って砂の中から美しい石英の結晶をひろい出します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

【生態園観察会 プランクトンの観察】
日時:5月5日(木・祝)13時~15時30分
場所:本館1階 研修室/生態園
内容:舟田池のプランクトンを顕微鏡でのぞき観察します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

【生態学環境講座 自然の音サロン 春 サウンドウォーク付き】
日時:5月7日(土)13時30分~15時30分
場所:本館1階 講堂/生態園
内容:春はあけぼの。中央博資料百選から鳥たちの夜明けのコーラスを聞きます。後
半は生態園で春の音を楽しもう。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)

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◆【森の調査隊】 平成28年度から実施日時が変更になりました。
日時:毎月第2・第4日曜日 12時~16時(当日随時受付)
場所:生態園オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。小学
校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナルの
ペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日 13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの4月・5月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=467
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=468

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説) 詳しくはこちら↓
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=479
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=480

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根分館の周囲に広がる水田ではトラクターでの代かきが終わり、水がいっぱい
たたえられて、田植えの準備が万端です。大利根分館も4月から通常開館となり、一
般の方もまた気楽にご利用いただけるようになりました。ヒバリがさえずる春の水郷
佐原へ、どうぞお越しください。

入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
休館日:毎週月曜日(祝日のときは翌日)

◆トピックス展「印半纏(しるしばんてん)の世界」◆
会期: 5月8日(日)まで 
会場:県立中央博物館大利根分館 企画展示室
内容:印半纏(しるしばんてん)とは、背中や襟に家印・屋号などを染め抜いた職人た
ちの仕事着です。大利根分館では、明治~昭和初期頃に佐原周辺の商家や寺社等が職
人に配った様々な印半纏をコレクションしており、今回その一部を公開いたします。
粋でいなせな意匠の数々をどうぞご覧ください。
    詳しくは↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1118&block_id=4430#_4430

■講座等
【体験講座 かわいいカモを作ろう】
日時:4月29日(金・祝)・30日(土)、5月1日(日)、3日(火・祝)、4日(水・祝)、7日
(土)、8日(日) 各日とも10時30分~11時15分、13時30分~14時15分
場所:大利根分館 集会室
内容:木質プラスチックのカモ等の模型に色づけをします。
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴)
定員:当日先着順 各回20名(材料費150 円)

【こどもの日記念 親子で千歯(せんば)こき体験(お釜炊きご飯の試食つき)】
日時:5月5 日(木・祝)10時30分~12時30分
場所:大利根分館 前庭
内容:昔の道具を使って稲からお米をとり、お釜で炊いたご飯をおにぎりにして試食
します。家族で楽しくチャレンジしてみましょう。
対象:小・中学生と保護者 
定員:10 組、各組小・中学生1名と保護者1-2名(保険料50円/名)
※事前に電話でお申し込みください(電話0478-56-0101)。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 大多喜城周辺では桜が咲き草花が芽生え、小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。
今年度はじめの特別公開I「江戸風俗図屏風」では、今と変わらない上野の花見に興
ずる江戸庶民の姿を垣間見ることができます。屏風絵の中の花見の情景に四季を楽し
む日本人の心を感じていただきたいと思います。

◆特別公開I「江戸風俗図屏風」◆
会期: 4月19日(火)まで
会場:大多喜城分館 
内容:菱川師宣筆の江戸風俗図屏風(六曲一双(ろっきょくいそう))の複製のうち、左
隻(さそう)の上野寛永寺周辺の花見の風景をお楽しみください。
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=314
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16676 (ちらし表)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=16677 (ちらし裏)

■講座等
【体験教室 甲冑(かっちゅう)・小袖(こそで)・裃(かみしも)の試着】
日時:5月5日(木・祝)10時~12時 13時30分~15時30分
場所:研修館
内容:徳川家康や本多忠勝など等身大の複製甲冑・小袖・裃を試着して、武士が生活
をしていた時代にタイムスリップしてみませんか。※「小袖」は女性のみの体験とな
ります。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:各回10 名(入館料は必要)
※事前申込が必要です(要電話予約)。

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4.研究室から-52  27年待っていた質問
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 私の専門はエダヒゲムシという、落ち葉の下に住む体長1mmほどの超マイナーなム
シの分類です。日本国内のどこにどのような種が分布しているのかをまとめています。
そしてその過程で、種名がついていない種(未記載種)がまだまだたくさん出てきま
すので、それら未記載種を新種として記載発表しています。
 ところで博物館の研究職員にとって、質問対応も重要な業務の一つです。私は土壌
動物やクモの質問をお受けすることが多いのですが、研究対象のエダヒゲムシに関す
る質問はこれまで一度も受けたことがありませんでした。定年退職するまでに一度は
対応してみたい、でも誰も知らないムシだから無理だろうな、とあきらめていました。
それがつい先日、博物館に就職して27年目にして、初めてエダヒゲムシの質問があっ
たのです! 電話で一通りお話をうかがった後、種名の確認のために標本と写真が送ら
れてきました。懇切丁寧に対応させていただいたことは言うまでもありません。何し
ろ30年近くも待っていた質問なのですから。
 千葉県立博物館資料データベースで「エダヒゲムシ」を検索すると、私が新種とし
て記載した種の中から、20種45個体の位相差(いそうさ)顕微鏡撮影画像を見ることが
できます。
    データベースはこちら↓
    http://search.chiba-muse.or.jp/DB/
    エダヒゲムシの生体画像はこちら、「IM2号」から(外部リンク)↓
    http://cagilis.jimdo.com/生き物の写真-photo-of-nature/エダヒゲムシ-pauropoda/
              (動物学研究科 主任上席研究員兼科長 萩野康則)

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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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