千葉県立中央博物館分館◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン
『海からのたより』 第136号
2016年6月1日発行
千葉県立中央博物館分館 海の博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/
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│目次
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★千葉県民の日 入館無料のお知らせ
★平成28年度 夏の企画展示のお知らせ
★6、7月の行事案内
★研究員ノート −レッドデータブックを知っていますか?−
★海の博物館周辺の情報
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│★千葉県民の日 入館無料のお知らせ
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●6月15日(水)は千葉県民の日です。
入場料、駐車場利用料金ともに無料になります。
千葉県外にお住まいの方も対象となります。この機会に、海の博物館をぜひ
ご利用ください!
当日は「博物館探検隊」を開催いたします。
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│★平成28年度 夏の企画展示のお知らせ
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平成27年度マリンサイエンスギャラリー「毒を持つ海の生きもの −食べる
ため・食べられないため−」は、ご好評のうちに終了いたしました。お越し頂
いた皆様、ありがとうございました。
6月は、夏休みの収蔵資料展の準備をしています。皆様、お楽しみに!
▲収蔵資料展「海の絶滅危惧種」
会期:平成28年7月16日(土)〜8月31日(水)
海の生きものの中にも、かつては普通に生息していたのに、すでに絶滅して
しまったり、現在絶滅の危機にある種類が少なくありません。本展示では、千
葉県の種類を中心にその現状や絶滅の要因などを紹介します。
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│★6、7月の行事案内
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6、7月には潮がよくひき、野外での行事に適しています。海の博物館では、
さまざまな行事を開催し、皆様のご参加をお待ちしています。
【観察会】
「はじめての磯あそび」
海岸の安全な場所でカニやヤドカリの観察を行います。
対象:保育・幼稚園児(保護者同伴) 定員:20名
日時:6月19日(日)9:30〜10:30
(申込み締切日:6月5日(日))
「磯にすむヘンな生きものウォッチ」
磯にすむ変わった形の生きものを探して観察します。
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定員:20名
日時:7月3日(日)8:30〜10:30
(申込み締切日:6月19日(日))
「夷隅川の干潟でカニを観察しよう」
河口干潟と砂浜のカニ類の生息状況を調べます。
対象:一般(指導者向け) 定員:10名
日時:7月18日(月・祝)9:00〜12:00
(申込み締切日:7月4日(月))
「ウミガメの来る砂浜でビーチクリーンと生きもの観察をしよう」
いすみ市和泉浦の砂浜の生きものを、ゴミ拾いをしながら観察します。
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定員:20名
日時:7月31日(日)9:30〜12:00
(申込み締切日:7月17日(日))
※観察会の参加費は無料ですが、傷害保険料として50円必要です。
※観察会へのお申し込みは、ハガキもしくは電子メール、FAXで、以下を明
記の上、当館あてにお送り下さい。また、海の博物館受付でも申込みできます。
1. 参加希望の行事の名称と月日
2. 氏名(参加者全員分)
3. 年齢(学年)
4. 郵便番号・住所
5. 電話番号
【磯・いそ探検隊】
研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
定員:15名。
(当日申込み。先着順です。)
参加費:無料。ただし、傷害保険料として50円必要です。
日時:7月18日(月・祝) 9:30〜10:30
日時:7月23日(土) 11:30〜12:30
※磯・いそ探検隊へ参加をご希望の方は、足元など多少濡れることもありま
すので、着替えや履き替え用の靴を準備してください(素足、サンダルは危険
ですので、ご遠慮ください)。
【みんなで工作 海の生きもの】
海の生きものにちなんだ簡単な工作を行います。どなたでもお気軽に参加で
きます。定員は各回15名です(当日申込み。先着順で、定員になりしだい締め
切りとなります)。
7月30日(土)10:45-11:45 13:30-14:30
「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」
海で見つけた材料でオリジナルフォトフレームを作ります。
参加費:材料費として50円必要です。
【博物館探検隊(バックヤードツアー)】
ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
日時:6月15日(水・県民の日) 13:30〜14:15
定員各回15名(当日申込み。定員になりしだい締め切りとなります)
【海の体験コーナー】
体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジし
ます。
6月 13日(土)「シラスを調べよう」
6月 27日(土)「シラスを調べよう」
各日11:00からと13:30からの2回、約20分間開催します。
(当日申込み。定員6名。先着順となります)
参加費:材料費として50円必要です。
*都合により、メニューが変更になる場合があります。
海の博物館の行事について、詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533
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│★研究員ノート −レッドデータブックを知っていますか?−
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皆さんは「レッドデータブック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか
?レッドデータブックとは、絶滅のおそれのある野生生物に関するさまざまな
情報をまとめた本のことです。赤色は、赤信号に象徴されるように直感的に危
険を象徴するイメージがあり、絶滅の危機にある生物の情報を集めた本がレ
ッドデータブックと呼ばれるのはうなずけるところです。ごく初期に作られた
レッドデータブックでは、最も高い危険度にランクされた種は、実際に赤色の
紙に印刷されていたそうです。レッドデータブックと似た言葉にレッドリスト
というものがありますが、こちらはリストという名のとおり、危機に瀕する生
物の種名を表の形でまとめたものです。このようなレッドデータブックやレ
ッドリストの最初のものは、国際自然保護連合(IUCN)という自然保護団
体が1966年に公表したレッドリストであるとされています。このIUCN
のレッドリストはその後何回か改定が行われており、現在では約2万種の野生
生物が掲載されています。
日本では、1991年に『日本の絶滅のおそれのある野生生物』というタイ
トルで環境省からレッドデータブックが発行され、2000年からはその改訂
版が順次発行されています。都道府県などの自治体でも独自のレッドデータブ
ックが発行されており、千葉県では、1999年に『千葉県の保護上重要な野
生生物-千葉県レッドデータブック-』の植物編が、翌2000年には動物編
が刊行され、それぞれ2009年・2011年に改訂版が公表されています
。このほか、日本ベントス学会から2012年に発行された『干潟の絶滅危惧
動物図鑑-干潟ベントスのレッドデータブック』のように、生物関係の学会な
どがレッドデータブックを発行した例もあります。
これらのレッドデータブックには、対象とする地域や環境に生息する野生生
物のうち、絶滅の危機にある(あるいはすでに絶滅してしまった)と考えられ
る生物が、危機の程度によっていくつかのランクに分けて掲載されており、そ
れぞれの生物に関する生息状況や分布のデータもまとめられています。例えば
、千葉県レッドデータブックの動物編を見ると、かつて東京湾の汽水域に生息
していて、「脚立釣り」という釣りの対象として親しまれていたアオギスとい
う魚は、昭和30年代末以降は確実な記録が無く、現在では東京湾から絶滅し
てしまったと推定されていることがわかります。また、かつては千葉県各地の
河川の河口域で普通に見られたウミニナという巻貝は、現在ではごく限られた
地域でしか確認できず、最重要保護動物というランクに位置づけられています。
レッドデータブックは、開発などの際に自然環境への影響がなるべく小さく
なるような計画を立てる上で重要なデータとなるものです。しかしそれだけで
なく、私たちにとっては、現在どのような野生生物が生息を脅かされているの
かを具体的に知るための情報源となります。さらに、さまざまな生物が危機に
瀕する中で、わたしたちはどのように自然と接して行けばいいのかを考える上
でもさまざまな材料を提供してくれるものです。
『千葉県レッドデータブック』植物編・動物編(改訂版)は、海の博物館展
示室のロビー図書コーナーに配架してありますので、ぜひ一度手にとってご覧
ください。また、7月16日から8月31日まで開催する平成28年度収蔵資
料展「海の絶滅危惧種」では、主に千葉県で絶滅の危機にある海の生きものの
現状をわかりやすくご紹介しますので、こちらもぜひご覧ください。
(主任上席研究員 立川浩之)
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│★海の博物館周辺の情報
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●「第14回勝浦港カツオまつり」
平成28年6月4日(土)に『第14回勝浦港カツオまつり』が開催されます。
勝浦名物の「カツオ」を中心に、さまざまな海の幸等が販売されます。
今年は海の博物館も出展し、海の生きものの展示等を行う予定です。
ぜひお立ち寄り下さい。
詳しくは勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」をご覧ください
http://www.katsuura-sanpo.com/news/post-14042/
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今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとう
ございました。
発行 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
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