千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第137号
配信日時:2016/07/01 09:00
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第137号
                          2016年7月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/


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│目次
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★収蔵資料展「海の絶滅危惧種」7月16日(土)から!
★7、8月の行事案内
★研究員ノート −海の博物館前の磯で見られるヤドカリ−
★海の博物館周辺の情報
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│★収蔵資料展「海の絶滅危惧種」
  7月16日(土)から!
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 海の生きものの中にも、かつては普通に生息していたのに、すでに絶滅して
しまったり、現在絶滅の危機にある種類が少なくありません。本展示では、そ
の現状や絶滅の要因などを紹介します。

▲収蔵資料展「海の絶滅危惧種」
 会期:平成28年7月16日(土)〜8月31日(水)

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│★7、8月の行事案内
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 いよいよ夏本番!海の博物館ではさまざまな行事を開催しています。
行事に参加しよう!

 詳しくはこちらをご覧下さい。
  http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533

【観察会】 *要事前申込、保険料50円
7月3日(日)「磯にすむヘンな生きものウォッチ」
7月18日(日)「夷隅川の干潟でカニを調査しよう」
7月31日(日)「ウミガメの来る砂浜でビーチクリーンと生きもの観察をしよう」
8月4日(日)「親子で磯の魚を探そう」
8月5日(日)「親子で磯の生きものを探そう」
8月13日(土)「水中メガネで海の生きものを観察しよう」

【磯・いそ探検隊】 *当日先着順、保険料50円
 研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
7月18日(月・祝) 9:30〜10:30
7月23日(土) 11:30〜12:30
8月6日(土) 11:30〜12:30
8月18日(木) 10:00〜11:00
8月19日(金) 10:30〜11:30
8月20日(土) 11:00〜12:00
8月21日(日) 11:30〜12:30

【みんなで工作 海の生きもの】 *当日先着順、材料費50円
 海の生きものにちなんだ簡単な工作を行います。
各日2回、10:45-11:45 13:30-14:30
7月30日(土)「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」
8月7日(日)「コーラルプリントをしよう」
8月27日(土)「海藻おしばを作ろう」

【博物館探検隊(バックヤードツアー)】 *当日先着順
 ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
8月11日(木・祝) 13:30〜14:15
8月12日(金) 13:30〜14:15
8月14日(日) 13:30〜14:15

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│★研究員ノート −海の博物館前の磯で見られるヤドカリ−
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 ヤドカリは貝殻を背負って動き回る独特な性質から多くの人がその名を知っ
ている海の生きものです。海の博物館の前の磯でも水辺にしゃがんだとたん、
潮だまりの底を歩いているヤドカリを簡単に観察できます。ところが、海の博
物館の前だけでも、何種類ものヤドカリが暮らしていることはあまり知られて
いません。ここでは、そのようなヤドカリの見分け方を簡単に説明します。
 まず、種類を区別する前に、より広いくくりである「科」を見分けることか
ら始めます。この磯で見られるヤドカリのなかまは、ヤドカリ科とホンヤドカ
リ科に分けられます。ヤドカリ科には、左右のハサミが同じ大きさか、左側が
右側に比べて大きくなっている種類が含まれます。磯で見られるヤドカリ科は
左右のハサミが同じ大きさの種類です。臆病な種類が多いので、いったん貝殻
の中に入ってしまうとなかなか出てきません。一方のホンヤドカリ科は、右側
のハサミが左側に比べて明らかに大きな種類を含んでいるグループです。よく
動く種類が多く、驚いて貝殻の中に引っ込んでも、すぐに顔を出し、起き上が
ろうとします。
 「科」を区別できたら、次は種類を見分けます。ヤドカリは種類ごとにハサ
ミや脚、触角の色が異なりますので、慣れると簡単に種類を特定できます。博
物館の前の磯では、

 ヤドカリ科の
  イソヨコバサミ
  ケブカヒメヨコバサミ
 ホンヤドカリ科の
  ホンヤドカリ
  ホシゾラホンヤドカリ
  クロシマホンヤドカリ

 がよく見られる種類です。ホシゾラホンヤドカリ以外の種類は海の博物館の
ホームページで公開している「海の生きもの観察ノート 磯でみられるエビ・
ヤドカリ・カニ」に写真が出ているので、以下のアドレスからご覧ください。

http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=14235

ホシゾラホンヤドカリは触角がオレンジ色でハサミがやや毛深く、脚は褐色で
名前の通り青白い点に覆われています。
 また、レアですが、この磯ではヤドカリ科のブチヒメヨコバサミやホンヤド
カリ科のケアシホンヤドカリ、ユビナガホンヤドカリ、ヤマトホンヤドカリも
見つかったことがあります(どのような色彩のヤドカリなのかということは、
グーグルなどで検索してみてください)。
 これから夏休みが始まります。勝浦の磯にお越しの際には、ヤドカリの区別
にチャレンジしてみてください。もし名前調べに自信が持てなかったら、実物
や写真を博物館の研究員に見せて正解を聞いてみましょう。
(主任上席研究員 奥野淳兒)
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│★海の博物館周辺の情報
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 ●海水浴場の開設
 勝浦市内の海水浴場がオープンします。透明度抜群の勝浦の海をお
楽しみください。
 勝浦市内の海水浴場:鵜原、守谷、興津、勝浦中央
 開設期間:2016年7月16日(土)~8月21日(日)
 *串浜海水浴場、豊浜海水浴場は開設しません。
 
 ●鵜原の大名行列
 鵜原海岸を大名行列が練り歩きます。千葉県記録選択の無形民俗文化財です。
 今年の開催日は、7月23日(土)です。
 http://www.katsuura-sanpo.com/facilities/event/post-1063/
 
 以上の詳しい情報は、勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」を
ご覧ください。
http://www.katsuura-sanpo.com/

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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
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