千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第71号(149) 2012年7月25日∞∞
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もくじ
[1]8月のイベント情報及び8月の休館日について
[2]8月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「 浮世絵と錦絵(その1)」
[4]季節だより
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[1]8月のイベント情報及び8月の休館日について
●・開館時間 9時開館,16時30分閉館。(ただし入館は16時まで)
★(1)関宿城博物館の事業を知って楽しもう
今年度の当館で実施する郷土食講座・体験教室などの概要を,パネル展示や
使用する用具で紹介します。
期 日 8月3日(金)~9月26日(水)
時 間 9時~16時30分(ただし,入館は16時まで)
場 所 千葉県立関宿城博物館3階多目的室
入館料 一般:200円(団体160円),高大生:100円(団体80円)
中学生以下・65歳以上:無料
★(2)歴史講座 「古文書を読む(初級編)」
関宿地域に関係のある古文書をテキストにして,それを読み解きます。
期 日 8月5日(日),9月9日(日)
時 間 10時30分~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 20名
対 象 一般(連続2回参加できる方)
受講料 無料
申込み 7月5日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
*受付は終了しています。
★(3)博物館セミナー
当館展示協力員の松井哲洋氏が「浮世絵に描かれた船であそぶ」と題して,
浮世絵や古文書,板図などに描かれた船について解説します。また,復元製
作した高瀬船・五大力船模型を実際に水に浮かべて,帆で走行する風情を体感
します。
期 日 8月19日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円(資料代)
申込み 7月19日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆8月の休館日について◆◆◆
6日,13日,20日,27日 (いずれも月曜日)
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[2]8月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)博物館セミナー
当館展示協力員の石田年子氏が「野田市の伊勢信仰―奉納絵馬・石造物
を中心に―」と題して,野田市に関わりのある伊勢信仰について,神社境
内や拝殿内に多く残されている絵馬や石造物などから紹介し,人々の信仰
の深さを探ります。
期 日 9月16日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円(資料代)
申込み 8月16日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)郷土食講座「投網漁と川魚料理」
地元の漁師さんの指導のもと,投網のやり方を体験しナマズやコイなど
の川魚料理を作って試食します。
期 日 9月17日(祝・月)
時 間 10時~14時
場 所 千葉県立関宿城博物館
定 員 20名
対 象 一般
保険料 50円
申込み 8月17日(金)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(3)体験教室 -みんなでふれあい体験-「自然観察-バッタを観察-」
千葉県立関宿城博物館の周辺を散策しながら,そこに生息する昆虫を当
館展示協力員の岩槻秀明氏の案内で観察します。特に,バッタを観察しま
す。
期 日 9月15日(土)
時 間 10時~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室及び広場
定 員 20名
対 象 一般
参加費 100円
申込み 8月15日(水)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(4)体験教室 -みんなでふれあい体験-「関宿城下を歩こう」
千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて,江戸時代の関宿藩にゆかりのあ
る史跡や寺院を当館学芸員による案内で見学します。
期 日 9月22日(土)
時 間 10時~15時
場 所 千葉県立関宿城博物館
定 員 30名
対 象 一般
参加費 1,000円(昼食代・保険代含む)
申込み 8月22日(水)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆事典「浮世絵と錦絵(その1)」
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浮世絵は,江戸時代の風俗や風景を描いた絵画で,庶民の暮らしとともに
発展してきました。描かれた題材には,美人画・役者絵・名所風景・物産
絵・武者絵などがあり多彩です。幕末には安政2年(1855)の大地震を風刺
的に描いた「鯰絵(なまずえ)」も売り出されました。
江戸時代において,浮世絵の鑑賞のしかたは庶民的なものでした。盛り場
などを中心に,江戸土産として手軽に購入でき,現代でいえばブロマイドや
ポスター的な感覚で楽しまれていたようです。
浮世絵の祖として知られる菱川師宣は,17世紀前半に安房国保田(現千葉
県鋸南町)に生まれました。彼の代表作である「見返り美人図」は肉筆画で
すが,むしろ版本の挿絵などを多く描き,人気を博したと言われます。彼の
描いた版画は,まだ色刷りではなく墨一色でしたが,明和2年(1765)にな
ると多色摺木版画の技法が開発され,いわゆる錦のように多彩な色を持つ絵,
すなわち錦絵が誕生しました。
肉筆画と違い,錦絵は版画なので何枚でも作れ,価格的にもそう高いもの
ではありませんでした。ただし,版木は消耗するので,制作枚数には限りが
ありました。
錦絵の開発者といわれる絵師は,鈴木春信です。彼は,当時町で評判だっ
た看板娘をモデルに,華奢な女性画を描き人気となりました。しかし,錦絵
は絵師一人ではなく,彫師,摺師に加え,プロデューサー的な人もいて協同
で制作されたことを忘れてはいけないでしょう。
さて,あれほどもてはやされた美人画や役者絵も天明期(1781~1788)か
ら寛政期(1789~1800)頃になると,写実主義が盛んになってきたことや,
庶民が旅をする機会が増えてきたことなどにより,風景画に対する関心が高
まりました。旅の機会が増えたことは交通の発達も大きな要因で,風景画の
中には当時の交通の主役であった船が描かれるものも多く見られます。当館
にも展示されている「常州牛堀」などの『富嶽三十六景』を描いた葛飾北斎
と『東海道五十三次』の作者で知られる歌川広重は代表的な風景画家といえ
るでしょう。
次回は,当館で鑑賞できる錦絵を中心に紹介します。
(岡田)
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[4]季節だより
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梅雨明け宣言が出されてから数日暑い日が続きました。その後,2~3日涼
しい日がありましたが,また暑さがぶり返し,いよいよ夏だと感じるこの頃に
なりました。
ことしは,各地で花火大会が行われようになりました。近辺では関宿城博物
館の対岸で行われた,境町花火大会がありました。当館では,この花火大会に
併せライトアップの時間を延長し、花火大会が実施されている時間帯をはさん
で行いました。特に写真愛好家の皆さんにとっては,すばらしい景色になった
ことと思います。
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せきはくマガジン第71号(149)
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