千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第122号(200)
配信日時:2016/10/20 10:00
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          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第122号(200) 2016年10月20日∞
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 もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「利根川流域の行事と鮭」
[4]季節だより
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[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

◎11月3日(祝・木)文化の日は、入場料無料です。

★(1)平成28年度企画展「つながる 川と海と人~あそぶ・親しむ・守る~」
 川と海への関わりをとおして、いかに川と海が人々にとって大切であるかを伝
 えます。
期 間  10月4日(火)~11月27日(日)
     (会期中無休)
時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
場 所  千葉県立関宿城博物館 企画展示室
入場料  一般:300円(団体240円)、高大生:150円(団体120円)
     中学生以下・65歳以上:無料

★(2)企画展解説会
 企画展の解説を行います。
期  日   11月3日(祝・木)・23日(祝・水)
時  間   11時~12時、 13時30分~14時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール及び2階企画展示室

★(3)体験教室「海や川に親しもう」(貝殻工作)
 貝殻を使ってミニ額を作ります。
期  日   11月5日(土)
時  間   11時~12時、 14時~15時
場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
対 象  一般
申込み  当日 実施時間内随時受付

★(4)郷土食講座「こんにゃくづくり」
 地元の方の指導により、こんにゃくづくりを体験します。また、それを試食し
 ます。
期  日   11月6日(日)
時  間   【午前の部】9時30分~12時
     【午後の部】13時30分~16時
       (午前、午後の部をそれぞれ行います。)
場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員  各15名
対 象  一般
参加費  450円(保険料を含む。)
申込み  10月6日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)体験教室「海や川に親しもう」(魚拓を作ろう!)
 企画展の関連事業として魚の拓本作りを行います。
期 日  11月12日(土)
時 間  11時~12時、14時~15時
場  所  千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
対 象  一般
申込み  当日 実施時間内随時受付

★(6)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
 関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方、更に
 そばのゆで方を体験した後、試食します。
期  日   11月20日(日)
時  間   9時30分~12時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
定  員  18名
対 象  一般
参加費  1,300円(保険料含む。)
申込み  10月20日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(7)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
 千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、
 鬼門除け稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
期  日   11月26日(土)
時  間   10時~12時
場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館集会室
         【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
                    (浚渫船,中之島公園、関宿水閘門、鬼門除け稲荷)
定  員  30名
対  象  一般
参加費  50円
申込み  10月26日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
          04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(8)博物館セミナー③「利根川・中川流域に分布する自然堤防について」
 当館の展示協力員、市川幸男氏が講師を務める博物館セミナーです。昨年9月の
 鬼怒川大洪水で、鬼怒川の堤防が破堤氾濫しましたが、その際に自然堤防につい
 て注目が集まりました。今回は、中川流域に広く分布する利根川・荒川の洪水に
 由来する自然堤防群について紹介します。
期 日  11月27日(日)
時 間  13時30分~15時30分
場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  30名
対 象  一般
受講料  200円
申込み  10月27日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆11月の休館日について◆◆◆
 27日(日)まで企画展会期中で無休です。28日(月)のみ休館します。
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[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)体験教室「版画年賀状教室」
 版画による年賀状づくりをとおして、版画の彫り方や刷り方を学びながら、版画
 の魅力を再発見します。
期  日   12月3日(土)
時  間   10時~16時
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  10名
対 象  一般(小・中学生の場合は保護者同伴)
参加費  500円
申込み   11月3日(祝・木)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー(4)「下総地方の女人講―十九夜塔を中心に―」
 江戸時代の利根川流域には女性たちによって多くの供養塔が造立されています。
 その中で、下総地方(千葉県)に2300基ほど確認されている十九夜塔から、
 近世の女性たちの思いや暮らしを推察します。
期  日   12月18日(日)
時  間   13時30分~15時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員  30名
対 象  一般
受講料  200円
申込み   11月18日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「利根川流域の行事と鮭」
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 利根川流域では、そこに住んでいる人々や、水運従事者たちの信仰として、さまざまな
祭りや民俗行事が行われました。
 利根川下流部の印旛郡栄町の布鎌惣社水神社(ふかまそうしゃすいじんじゃ)では、昔
秋祭りには、たくさんの御馳走が振舞(ふるま)われたそうです。その一つとして、この
あたりの利根川流域で取れた鮭を使った料理があります。この鮭は、江戸時代、赤松宗旦
(そうたん)が書いた『利根川図志』〈安政2年(1855)刊〉にも「利根川の鰱魚(さけ)
は布川を以て最とす」とあるようにとてもおいしいと評判だったようです。また、現在の
書籍でも、「利根川もこのあたりでとれる鮭は脂(あぶら)けがほどよく抜けてたいそう
おいしい」とあります。
 料理法としては、「身の部分を醤油と玉砂糖(赤い色の粗糖)で甘辛く煮つけたり、頭
の部分を割っておし(味噌汁)の実にして食べたりする」などがあります。
 また、利根川で漁が行われていた当時は、鮭をとるのにバカッピキ漁、(春にはウグイ
や鯉、スズキをとる春バカと、秋にも鮭をとる秋バカがある)という伝統漁法が盛んに行
われていたそうです。ちなみに、そこで使われる網は投網(とあみ)と言って、当館でも
郷土食講座「投網漁と川魚料理」で、実際の漁はしませんが、投網の打ち方を体験すること
が出来ます。
 昭和30年ごろまで行われていた利根川の鮭漁は、高度経済成長期に水の汚濁(おだく)
による水質の低下や、利根川改修工事における浚渫(しゅんせつ)工事などでの川砂利
(じゃり)の採取等によって、鮭の遡上(そじょう)が激減(げきげん)し、行われなく
なりました。そして、お祭りで食べるという風習も姿を消していきました。しかし、昭和
50年代後半になると前橋市の市民団体をはじめ、群馬県や埼玉県が稚魚(ちぎょ)の放流
を行ったり、埼玉県行田市と群馬県邑楽郡(おうらぐん)千代田町の県境にある利根大堰
(おおぜき)では、魚が遡上できるように3本の魚道(ぎょどう)も装備されたため、徐々
に遡上数は増え、平成25年度の調査では18,696匹と過去最高を記録しているそうです。
(しかし、現在では資源保護のため禁漁となっています。)
 こういったことから、いずれ鮭漁も復活し、その昔おいしいと評判だった鮭が、祭礼の
ごちそうに加わり、また私たちの口に入る日が訪れると信じています。    (土井)


  引用書籍(社)農山漁村文化協会 編『聞き書ふるさとの家庭料理 別巻 祭りと行事
のごちそう』2004年刊
  独立行政法人水質源機構利根導水総合事業所 鮭の遡上データから

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[4]季節だより
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 秋の長雨がやっと終わり、晴れの日が多くなってきました。気持ちも晴れ晴れする
そんな季節となりました。
 10月4日(火)に始まった企画展は、11月27日(日)まで開催しております。
今年度は「親水」をテーマとした展示です。ぜひ、ご覧になってください。
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