千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2016年12月号 ★
配信日時:2016/12/10 08:00
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ちば中央博メール 2016年12月号(2016年12月10日発行・第124号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「はじめまして、佐山淳史(あつし)です。」 
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 季節展示・生態園トピックス展・ミニ展示・常設展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「どんぐりが作る森」 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.お知らせ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月に雪が降るほど、今年は寒い冬がやってきました。生態園の枯れた林には、い
ろいろな木の実や果実がなり、マヤランも開花中です。
    生態園の園芸日記(外部リンク)↓
    https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_list&target_c_member_id=7418
チャッチャッ・・・と鳴くウグイスやツンツンと鳴くアオジの鳴き声も聞こえていま
す。舟田池は池干しが始まっていますが、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、オカヨシガ
モなどカモたちやカワセミの姿を楽しめます。オシドリが飛来した、という知らせも
来ています。
    バードウォッチングの参考に、舟田池ライブモニタリング(外部サイト)↓
    http://cf4ee.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/drupal7/funadaike_live
 この冬、高病原性鳥インフルエンザには特段の注意が必要です。博物館もいつもよ
り気を引き締めて対応中です。普段から、鳥の死体を発見しても絶対に触れないよう
に。多数の死体など異変に気がついたら、最寄りの役場にお知らせください。
    詳しくは、千葉県ホームページ(外部リンク)↓
    https://www.pref.chiba.lg.jp/chikusan/toriinfluenza/kenmin.html
    https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/toriinfluenza.html
    (とくに、野鳥における鳥インフルエンザについて)

 今年も残りわずか。年賀状を書いたり、年末年始の予定を立てたり、せわしない師
走ですが、もし県立美術館・博物館の新入生向け無料入場券をお持ちの方は、ぜひ御
利用ください。
    県立博物館で「ちば」をもっと知ろう!! 詳しくはこちら(外部リンク)↓
    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/event/2016/2016muryonyujyoken

 最後に、いつも中央博メルマガをお読みいただき、ありがとうございます。来年も
どうぞよろしくお願いします。地震や水害など全国で辛いことがたくさんあった2016
年ですが、どうか楽しいクリスマスと暖かなお正月、平和な年が来るように願ってい
ます。

年末年始休館のお知らせ:
 千葉県立中央博物館は、12月28日(水)から平成29年1月4日(水)まで休館します。た
だし、大多喜城分館は1月2日(月)と1月3日(火)に臨時開館し、1月5日(木)に臨時休館
します。※大利根分館は3月31日まで予約団体のみの期間です。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=149

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.中央博の窓−88  はじめまして、佐山淳史(あつし)です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 はじめまして。今年の4月に教育普及課に配属となった佐山淳史(あつし)と申しま
す。中央博物館に来るまでは、東京都国立市の博物館に勤めていました。出身は千葉
県市川市で、地元の博物館で働けることをうれしく思っています。
 私には、印象に残っている博物館の思い出があります。小学校低学年くらいのとき、
国立科学博物館で買った昆虫のポストカードを家に持ち帰って眺めていると、名前に
間違いを見つけたのです。今思い返すと単純な誤植でしたが、博物館に手紙を書いて
そのことを知らせました。後日、丁寧なお手紙と記念品が贈られてきました。お手紙
には、お礼の言葉と、これからもいろいろなことに興味を持って勉強して下さい、と
いうようなことが書いてあったと記憶しています。
 この出来事はきっと今の自分につながっているのでしょう。あの時、単純な誤植の
指摘に対して、お手紙を下さった職員さんのように、素朴な疑問や気付きにきちんと
寄り添えるような職員でありたいと思っています。
 ちなみに、こんな私の専門は昆虫ではなく、民俗学です。研究テーマは民間信仰、
とくに人が神様として祀られるような事例に注目しています。身近に神様になって祀
られている人がいたら、ぜひ教えてください。リンクは千葉の義民で全国的に祀られ
た佐倉惣五郎(そうごろう)についてのページです。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.rekihaku.ac.jp/about/books/1.html
                     (教育普及課 研究員 佐山 淳史)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1)中央博物館本館 季節展示・生態園トピックス展・ミニ展示・常設展示
----------------------------------------------------------------------------
◆【秋の展示】屏風絵(びょうぶえ)の世界
        -職人尽絵(しょくにんづくしえ)を中心に-◆
会期:12月25日(日)まで
会場:本館2階 第1企画展示室
内容:当館が所蔵するさまざまな屏風絵を一堂に御紹介します。あわせて、主に江戸
時代に制作された「職人尽絵」「和国諸職(わこくしょしき)絵つくし」など職人の姿
を描いた屏風絵ほか絵本・絵巻などを展示し、職人をめぐる文化について解説します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1010

◆【研究紹介コーナー】80年ぶりの再発見! ツメナガイバラモエビ◆
会期:12月17日(土)から平成29年3月26日(日)まで
会場:本館2階 房総の地学展示室側廊下
内容:当館主任上席研究員駒井智幸(動物学研究科)らは、北海道羅臼沖から約80年
ぶりに深海性ツメナガイバラモエビLebbeus longidactylus を再発見し、詳細な記載
を行いました。

◆【ミニ展示】干支にちなんで−酉年(とりどし)−◆
会期:12月20日(火)から平成29年1月15日(日)まで
会場:本館2階 第2企画展示室
内容:平成29年の干支である「酉(とり)」にちなんで命名されたさまざまな生き物の
標本や、化石・岩石などを展示します。

◆【千葉市科学館・千葉県立中央博物館・千葉市動物公園・千葉市中央図書館連携企
画作品展覧会(巡回展)】ちば生きもの科学クラブ2016〜サルの仲間と私たち〜◆
会期:平成29年1月7日(土)から1月29日(日)まで
会場:本館2階地学展示室前廊下
内容:ちば生きもの科学クラブの連続講座を受講したクラブ生が、自分でテーマを決
め、調査に取り組んだ作品を紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=19622

◆【生態園トピックス展】身近な植物にも「へぇー」がある◆
会期:平成29年3月5日(日)まで
会場:生態園 オリエンテーションハウス
内容:身近な植物も、見方を変えれば知らなかった姿が現れてきます。ほんのちょっ
と専門的な角度から見た植物の姿を、写真や実物等で紹介します。年明けの1月15日
(日)に、研究員による解説ミュージアム・トーク(11時~11時半、14時30分~15時)が
あります。ぜひどうぞ。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2016plant/index.htm

◆【研究員紹介コーナー】◆
会期:平成29年3月31日(金)まで
会場:本館2階 光庭前廊下
内容:平成28年度の本館・分館の研究職員を紹介しています。「所属」「名前」「職
名」「専門分野」「写真」と「メッセージ」をどうぞ御覧ください。
    ※ウェブサイトの研究員紹介も併せて御利用ください。こちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=168

◆【小動物展示室】◆
 めっきり寒くなり、小動物展示室内の気温と水温が低下して、爬虫類・両生類・魚
類の動きが鈍くなりました。ミズカマキリががんばってくれていますが、寒そうです。
夏の間中水温を下げるために大水槽に沈められていた冷却用井水ホースは片付けられ、
替わりに夏の間消灯していた展示照明(メタルハライドランプ)や白熱灯を、保温を兼
ねて点灯させています。

----------------------------------------------------------------------------
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
                   (12月10日(土)〜平成29年1月15日(日)) 
----------------------------------------------------------------------------
【体験イベント チーバくんとすごすクリスマス-クリスマスオーナメントつくり-】
日時:12月18日(日)10時30分~11時30分、14時~15時
場所:本館 1階ホール
内容:松ぼっくりを使ったクリスマスオーナメントを作ります。
詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=923
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:各回先着30名(保険料不要、材料費100円)

【体験イベント チーバくんとすごすクリスマス-クリスマスお散歩-】
日時:12月18日(日)12時10分~13時30分
場所:本館 青葉の森公園
内容:クリスマスお散歩を開催します。簡単なクイズ大会もあります。荒天時はお散
歩を中止します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=923
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:各回先着30名(入場料不要、保険料不要、実費負担不要)

【講演会:講演1 世界の森をささえる菌類】
主催:千葉菌類談話会 
協力:千葉県立中央博物館
日時:12月25日(日)13時~14時30分
場所:本館1階 講堂
内容:熱帯から寒帯まで様々な調査地で、植物や菌類とその共生に関してさまざまな
アプローチで研究される奈良一秀氏(東京大学・大学院新領域創成科学研究科教授)を
お迎えし、世界の森をささえる菌根共生の仕組みなど、最新の話題をお聞きします。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.edu.k.u-tokyo.ac.jp/nara_lab/
対象:どなたでも
定員:当日先着150名(無料) 

【講演会:講演2 うんこは生きもののごちそう】
主催:千葉菌類談話会 
協力:千葉県立中央博物館
日時:12月25日(日)14時45分~16時15分
場所:本館1階 講堂
内容:キノコやコケなど隠花植物の撮影を専門に行っている写真家の伊沢正名(いざ
わまさな)氏から、多くの人に嫌がられるうんこが、地球上の生命の源であることに
ついてお話しいただきます。『キノコの世界』『うんこはごちそう』など著書多数。
    詳しくはこちら(外部サイト)↓
    http://nogusophia.com/
対象:どなたでも
定員:当日先着150名(無料) 
※講演1の後引き続き開催です。入れ替え制ではありません。

----------------------------------------------------------------------------
◆【森の調査隊】
日時:基本的に毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
直近では、12月11日(日)、25日(日)、平成29年1月8日(日)に実施します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。小学
校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナルの
ペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの12月・1月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488

----------------------------------------------------------------------------
(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
 11月半ばから、お隣の水郷佐原水生植物園(休園中)改修の一環で、与田浦に面する
市道を植物園と一体化する工事が始まりました。3月末までには、与田浦の水辺散策
がより身近に楽しめるようになるでしょう。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/suiseishokubutsuen/gaiyou/gaiyo.files/H28_syokubutuenrihuretto.pdf
 現在、与田浦ではマガモ・コガモ・オオバンの群れの他、コブハクチョウ1羽が見
られます。この冬、鳥インフルエンザが流行しないことを願いつつ見守る日々です。

 さて、大利根分館では、平成29年3月31日までは予約団体のみの見学期間です。今
年度は、小学3年生の社会科学習「古い道具とむかしのくらし」に加え、4年生の地域
の歴史「水郷の歴史」単元の見学もあるので、展示室で活動する児童が増えています。
また、学校向けの「古い道具とむかしのくらし」の出前展示と授業もお受けしていま
す。見学や出前授業などを希望される団体の方や、資料閲覧などで御利用の方は,事
前に電話でお問い合わせください(Tel:0478-56-0101)。

◆【収蔵資料展】古い道具とむかしのくらし◆
会期:3月17日(金)まで(要予約、団体のみ)
会場:大利根分館 第3展示室
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ、衣食住に関する約150点の民具類を
紹介しています。下駄や草履(ぞうり)などを履(は)いたり、昔のおもちゃで遊んだり
できる体験コーナーもあります。子どもたちが、関心を持った資料を自ら調べられる
ように、解説を工夫しました。さらに、大利根分館デジタルミュージアム「むかしの
道具」は、事前学習に最適です。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/dougu/index.html

----------------------------------------------------------------------------
(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
 関東地方で最も遅い紅葉が楽しめるのは、養老渓谷周辺です。渓谷は大多喜城分館
から車で30分ほどにあり、12月に入っても、道端や川面に舞い降りる赤や黄色の落葉
を見ることができます。
    大多喜城周辺のみごとな紅葉はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1062
    紅葉情報はこちら(外部リンク)↓
    http://koyo.walkerplus.com/detail/ar0312e13014/
 企画展は12月11日が最終日です。どうぞお見逃しなく。これまでに開催した企画展
関連事業などの記録をウェブサイトで見ることができます。こちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59

◆企画展「甦(よみがえ)った受難の刀剣~千葉県の赤羽刀(あかばねとう)」◆
会期:12月11日(日)まで
会場:大多喜城分館
内容:1945(昭和20)年、連合国占領軍によって接収された刀剣類(赤羽刀)の中から、千葉県内の博物館等で所蔵する代表的なものを約30点、一堂に集めて展示します。
※入館料:一般300円、高・大学生150円、中学生以下・65歳以上、無料。
    展示リストなど、詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=496
    パンフレットはこちら↓
    http://a02.hm-f.jp/cc.php?t=M257160&c=129&d=16c1

◆特別公開II「重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」◆
会期:平成29年2月12日(日)まで
会場:大多喜城分館
内容:南北朝時代の第一級刀工といわれた法城寺国光(ほうじょうじくにみつ)作と伝
えられている重要文化財の大薙刀を展示します。
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1249&block_id=11191#_11191

■講座等
※講座等はすべて事前申込が必要です。下記への参加を御希望の方は、電話でお早め
にお申し込みください。電話0470-82-3007
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=453

【博物館セミナー 古文書講座】
日時:1月12日(木)13時30分~15時30分
場所:大多喜城分館 研修館
内容:3回シリーズの2つ目です。古文書の読解に挑戦し、読み方の上達を目指すとと
もに地域の歴史への関心を深めていきます。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1248&block_id=11191#_11191
対象:これまでに古文書講座(初心者向け)を受講された方
定員:事前申込40名(参加無料)
※3回目は平成29年2月9日(木)の開催です。

【博物館セミナー 城下を歩く-大多喜城周辺史跡めぐり-】
日時:1月14日(土)13時30分~16時
場所:中世大多喜城跡と想定される栗山台の城、中世城主の武田氏や正木氏の菩提寺
である東長寺(とうちょうじ)、近世城主の松平(大河内)氏の菩提寺である円照寺など、
地元の城郭研究者の御案内で、大多喜城周辺の史跡を巡ります。
    (参考)大多喜城・城下周辺見どころ(外部リンク)↓
    http://kankouotaki.com/midokoro.html
対象:小学校高学年以上
定員:事前申込30名(保険料50円)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.研究室から-60  どんぐりが作る森
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 私は森の生態を研究しています。学生の頃は、もっぱら落葉広葉樹のブナの森の研
究をしていました。博物館に就職してからは、常緑広葉樹のシイやカシの森について
調べてきました。いずれも、ブナ科の植物が作る森です。
 ブナ科の植物は世界に約1,000種あり、ブナ、シイ、マテバシイ、ナラやカシなど
の仲間が含まれます。いわゆる“どんぐり“を作る植物といったほうが解りやすいか
もしれません。
 映画「となりのトトロ」で、幼いメイが埋めたどんぐりから、トトロの念力によっ
て一晩の内に森が出来上がるシーンを印象深く覚えておられる方も多いでしょう。実
際には、ブナ科の植物は成長が遅い植物の代表で、成長してどんぐりを作るようにな
るまでに数十年~百年以上かかるのが普通です。その分、寿命が長く大木になるので、
大きな森を作ることが出来るのです。日本産の種では、ミズナラが最も長寿で、500
年以上、生きることがあります。
    記事「「どんぐりの背比べ」とは言うものの」はこちら(外部リンク)↓
    https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=335691
                 (生態・環境研究部 主席研究員 原 正利)

(参考)デジタルミュージアム『樹木検索図鑑』で、常緑樹とどんぐり風で検索↓
   http://www.chiba-museum.jp/jyumoku2014/kensaku/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信いただいてもお答えできませんので御了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
●配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##